テンプレを無視する異世界生活

魔族編

302話 サーバイン⑧

「そ、そんな馬鹿な.....。確実に心臓は貫いたはず.....。」

「しっかり貫いているぞ。穴も空いているだろ？」

そう言って、俺は穴の空いた左胸を指した。

「だから、もうやめようや。」

そう言いながら俺は胸に手をかざして膜を張り、治ったかのようにした。


「それにお前の下を見てみろ？魔法陣が書いてあるだろ？」


サーバインは下に書いてある魔法陣を見た。

「この魔法陣はまさか.....。」

「お前ならわかるよな？これは自爆するために作られた古代魔法だ。俺は死なないからこれを躊躇なく撃てるがどうする？？」

「クッ.....。わかりました、あなたからは手をひきましょう。ですが、これだけは覚えておいてください。魔王様に近づこうものなら死ぬより辛い結末になりますよ。」

「わかった、肝に銘じておこう。」

俺の返答を聞き、サーバインは帰っていった。


「さすがに今回は無理しすぎたな。二発でこれほどまでの威力とはな.....。」


パタリ


翔は地面に倒れ込んだ。