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魔族編
275話 同胞達③
しおりを挟む「それは本当か?」
「あぁ、本当だ。理論上は戻ることは不可能ではない。」
地球に戻るためには沢山の魔力が必要なんだ。まあ、俺を召喚した最初の時を思い出してもらえば分かるだろう。
勇者を召喚するために作られた大量の魔力が込められた魔法陣によって、俺がきたんだ。
魔法陣を描くのはそこまで苦労はしなかった。だが、問題なのはやはり魔力量だ。
そこで俺は思いついた。
自分の魔力核を使えばいいんじゃないかと。
魔力核は人間にもある。というか、魔力を使えてる時点で存在していることがわかる。
簡単に言えば、心臓みたいなものだ。その魔力核を基盤とすることで魔力の問題を解決出来る。
大量の魔力を使うため、魔力核は使いものにならなくなって今後、魔法を使えなくなってしまうんだ。
だが、地球に戻れば魔法を使える方が厄介だからこの理論にはいいことしかないんだ。
ただし、策には一つ問題があるんだ。
魔力を大量に使うため、1回も試して使ったことがないということだ..........。
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