テンプレを無視する異世界生活

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本編

5話 森での出会い③

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「ちなみになんで俺の言葉はジャンに通じてるんだ?人語は通じないんじゃないのか?」


「わしはこれでも長だからな。他種族への交流の為に言語スキルを持ってるのだ。」


「そうか、スキルは便利だな。そういえば、ドワーフの固有スキルで俺のステータス見れないか?」

「おぉ見れるぞ。..........なんだこれ!お主は化け物かなにかか!!」

攻撃 800  速さ  100
防御 130   知能  測定不能

「人族の平均値は大の大人でも30くらいだぞ?それに鑑定スキルでも分からない知能とは........」


「前の世界では武術をしていたからな。知能に関しては1000年に1人の逸材と呼ばれてたほどだ。」


「そういう問題ではない!種族でも力の強さが2番目のドワーフでさえ500くらいなんだぞ!!」


「そんなことより、ドワーフの鑑定でも魔力値は出ないんだな」


「そんなことってな.....」


ジャンはもう呆れるのを諦めた。


「魔力ってのはな、非常に安定しないものなのだよ。だから、ステータスとは少し違うのだよ。ただし、魔力鑑定スキルがあれば見れるぞ。」


翔は違和感を少し感じながら納得した。


「ちなみに魔法はどう使うんだ?」


「わしらドワーフは魔法に関してはよくわからん。だが、本ならある。古代言語たからわしらには読めんが、異世界人のお主なら読めるやもしれん。」


そう言ってジャンは10冊ほどの本を軽々と持ち、翔の前に置いた。


翔は本を手に取った。
数冊パラパラ見て、5冊目を置いた時に笑い始めた。


「どうした?わかったのか?」


「あぁ、わかったさ。こりゃ誰も読めないわ。だって、俺の世界の20ヶ国の文字が複雑に組み込まれてるんだぜ。笑っちゃうよ。」


「そうか、それはお主でも無理じゃな.....」


「待てよ、ジャン。あくまで出来ないのは一般人ならって話だぜ。」


翔はドヤ顔で続けた。

「俺は読める。というかもう全部読んださ。」


ジャンは笑いながらため息をついた。

「わしはとんでもない化け物を連れ込んでしまったようじゃな」
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