転生しすぎて異世界に飽きたので今世で終わりにしようと思います

4 決闘

「リーダー、今日のノルマは達成だよ。」

「おう、おつかれ。」


 俺はクランを作り、クラン員を5名ほど雇った。

 そして、2ヶ月が経って今となっては俺も大金持ちになった。

 簡単な話だ、スキル【真実の目】と【才能開花】、【貸与】を使い、才能があるであろうスラム街のやつを相場より安い賃金で雇い、才能を目覚めさせ戦力を高めて高報酬の案件をやらせているだけだ。



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【真実の目】:対象の全てを見透かす。所有者の能力が高ければ、未来のことに関しても知ることが出来る。

【才能開花】:対象者に試練を与え、対象者がそれを遂行することにより、著しく成長させることが出来る。このスキルは神族のみが取得することが出来る。

【貸与】:自分の持っている能力値、スキル、加護を相手に貸すことが出来る。期間なども設定でき、期間が過ぎれば自分のところに戻ってくる。

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 冒険者としてアルファ、ベータの2名とクラフターとしてガンマの1名、薬師としてシグマ、オメガの2名を雇った。

 名前は孤児出なかったから俺が名付けた。

 才能で言うと、アルファとシグマが大天才で他の3人が天才という感じだ。




「それにしても、リーダーは優しいよな。俺らみたいなもんを雇ってくれて。」

「本当だよね。それに暴力もしないし、暖かいご飯も寝床も用意してくれるし、本当にリーダーは神だよ。」



 低賃金でも文句を言われないようにするには、超低賃金だったやつを雇うことだ。覚えておくといい。



「それにしても学校が面倒くさすぎる。」


 学校では作法や剣法、神学などクソみたいな授業ばかりで生徒も数名を除き、政治的繋がりを気にしたしょうもない奴らが蔓延る場所だ。



「あ、カイ殿じゃないか。」

「あー………誰、君？」

「僕は君と同じ1年の公爵の息子のフラン・アルデハイマーだよ。」

「そうだったのか。それで、なんか用か？」

「カイ殿が稀代の天才というのは聞いている。だから、よければ手合わせ願えないだろうか。」




 こういう金髪イケメンは嫌いだ。いや、モテる男は全員もれなく嫌いだ。

 よし、ぶっ潰そう。



「じゃあ、賭けでもしよう。勝った方の言うことを聞くというのでどうだ。これならやってやる。」

「カイ殿がそれをすることで本気を出してくれるのであれば、それで構わない！」



 こいつの姿勢や手を見る限りは恐らく剣術での戦いになるのだろう。【鑑定】でステータスを見る限りはこいつはかなりのやり手だな。

 まあ、あくまでこいつの年齢だったらの話だがな。