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夢理民能力説明

【美味しく蕩ける】

対象を「自分好みに」「美味しく」「食べる」捕食を行うアタナシアの固有能力。
指定できる対象に制限はなく、通常の食物はもちろん食べられない無機物や生きたままの生物、果ては情報やら感情やら魂といった観測出来ない無形のモノ、概念や現象などといった形の無いモノや、自然そのものさえも「美味しく食べる」ことが出来る。
その気にならなくても星や宇宙の1部分程度ならおやつ感覚、特定個人のIFの可能性なんてものまでおつまみとして食べることが出来てしまう。
何を食っても即座にエネルギーに変換出来る為、消化を必要としないという副次効果もある。序に腹を壊すこともない。
オマケに食べる手段は特に決まっているわけではなく、律儀に口で食べる必要もない。「見た」だけで「空間が削り取られた様になくなる」なんて芸当も可能。食事に過程は存在せず、狙われた次の瞬間にはこの世から消滅しているため、第三者から見るとただの空間を削り取る能力に見えることもある。
唯一嫌いなモノや現象を対象にすると「苦手な味」になることがあり、そういったものは自分では食わない。食べることも出来なくはないが、無理をして食べると余りの不味さに行動不能に陥ることもある。
当然元のものに「食べられる」という設定が加わっただけなので食わされる側はものによっては即死する。加えて厄介なことに他者に食べさせる時も現実に必要とする過程の一切を無視することが可能。
捕食という行為そのものを表した、自然界絶対のルール弱肉強食を体現する理不尽。

本質：無尽飢餓
【美味しく蕩ける】の根底にある願いは『何かで満たされたい』。何を得ても一時の充足感しか感じることが出来ず、何をやっても全く満たされることの無い心の底にある苦痛から生まれたもの。
終わることの無い飢えからの解放、その願いの果てにあらゆるモノを食べて取り込むという極論に至り、それを実践する力となった。