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~淫らなゲームは終わらない・14=逆調教03=~*

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野島が少年に挿入し、少年は笠井が思ったよりも快感で背が反り返り、感じているように見える。

「ぁっ、あんっ……ぁあっ、んっ、あんっ……」

目の前で野島に犯される少年が甘い声を洩らすたび、笠井の躯体にジン…とした刺激が走る。突くタイミングは野島とは違うが、笠井自身も男に突き挿れられ、その刺激は媚薬の効果と相まってだんだんと笠井を狂わせていく。

調教師だと名乗っていた自分が恥ずかしく思えるほど、今の笠井は興奮に打ち震えていた。

「んっ、あっ……あぁっ、ぁあっ……っ…んぅ…っ」

男のモノが奥まで突き込まれると、どうしようもない快感が押し寄せる。

野島は切羽詰まった笠井の妖艶な色気を見るや、少年を更に突いた。

「やぁんっ……、ぁあん……」

少年は野島に突かれるたび、メスに堕ちたかのように感じているようだった。媚薬が効いているとはいえ、元々の素質がなければこうまで淫らにはならない。

「あんっ……、ん……ぅっ、ゃあんっ……ぁあっ……」

笠井が待ち望んでいた、野島に挿入される少年の喘ぎ声が、笠井を更に欲情させた。少年は野島に突かれる度に淫靡な吐息と喘ぎ声を洩らし、あまり敏感ではなかった乳首さえもピンと立ち上がっている。

野島は、突きながらも少年の胸の双丘を交互にいやらしく舐め、それが更に少年を興奮させているようだった。

笠井の視界に入る野島の陰茎は少年と繋がり、いやらしく捻じ込むように挿入が繰り返されている。笠井はそれを見るだけで頭がぼうっとし、自分自身も男に突かれている筈なのに野島が欲しい感覚に陥っている。

いやらしく繰り広げられる4Pは、ぱちゅっ、ぱちゅっという艶のある水音を二人分、部屋に響かせながら進行していく。

笠井は媚薬の効果で頭が朦朧とし、男に突かれると、自身も少年と同じように乳首の先端まで刺激を求めて震える。

「あんっ、ゃあんっ、あっ、ぁあんっ……」

聞こえてくる少年の喘ぎを羨ましく思いながら、笠井は男の陰茎を後孔に咥えさせられ、まるでお預けを食らっているような気分になっていった。

笠井は次の瞬間、前立腺を突かれ我慢しきれず声を洩らし、頭上の鎖がジャラジャラと何度も音を立てる。

「あっ、……そ、こ……っ、ぁあっ……」

ふと、その艶のある笠井の声を聞き、野島が語りかける。

「ふふ、笠井……愉しんでいるかね?」

笠井は息も絶え絶えに言葉を返す。

「あ……っ、の、じまさ……っ、んあっ……」

そう答えながらも、笠井の手を繋ぐ鎖が、ジャラジャラと無情に響く。

「どうだ、そろそろ気持ちいいだけになってきたんじゃないのか?」

野島にそう言われ、図星すぎて何も返せず、野島と目を合わせながら突かれると快感が倍増するような感覚だった。笠井は今、自分でも信じられぬほどに欲情し、目の前にいる野島に突かれたくて仕方がない。

「ふふ……、笠井……だいぶいい表情になってきたじゃないか……」

「の……じま……さ…………」

野島はわざと笠井に見せつけるように、少年への挿入を繰り返した。

「お前が仕込んだこの子は、とてもいい締め付け具合だよ……」

笠井の表情や仕草から、野島は既に自分を欲していると、とうに分かっていた。分かっていながら、見せつけ、笠井を煽る。

「ほら、繋がっている場所を見てごらん……。お前が調教したこの子は実にいい反応だな……」

笠井はそれを直視していることができず、目を伏せた。らしくもないウブな反応のようで、自分が恥ずかしいとは思ったが、繋がっている場所を見れば見るほど欲情してしまう。

「そろそろ……、素直になったらどうだね……」

笠井は頭を左右に振り、僅かな抵抗を見せるが、その抵抗さえ野島にとっては嬉しい反応だった。

「いつもより威勢がないが、それでも抵抗している君はまるで少年のようだ……」

笠井は何かを振り払おうとし、また頭を左右に振った。

「今……、いつもの笠井はもういない、今いるのは可愛い少年だった頃のお前……邦彦だ……」

野島に急に名前を呼ばれ、笠井は震えて言葉を紡げなかった。

そうしているうちにも、男は笠井を貫き、硬く大きな陰茎を最奥まで到達させ、また喘ぎが勝手に口から洩れる。

「…………ぁあっ、あっ、ぁああっ、んっ……ぁああっ……」

邦彦と呼ばれ…笠井の頭の中に、幼かった頃の家庭教師との記憶が鮮やかに蘇る。



「先生、今日満点取ったよ!」

「そうか! 邦彦はえらいな……、ちゃんと私のいいつけを守って勉強したんだね」

「んと……、先生……。今日は……あの……」

「うん? 何か言いたいなら、ちゃんと言ってごらん」

「えと……、僕……満点取ったから……、その……えっちなこと……」

「そうだな。しかし、自分でちゃんとおねだりしないといけないのは、邦彦が一番よく知ってるだろう?」

「ん……。せ、先生……、僕の、お……しり……きもちよ、く……して……くださ、い……」

「ちゃんと言えたね。私は約束を破らない。さぁ、ズボンと下着を脱いで私の部屋に来なさい」

先生はいつもいい点を取ると、ご褒美として乳首をはじめとする性感帯を優しく蕩ける様に嬲り、ペニスを優しく扱いてお尻を何度も突いてくれた。

逆に、成績が悪くなると、ペニスに媚薬を塗り込んで、そのまま放置されることもあった。それでも、たくさんの淫靡なことを教えられ、開花した笠井は男しか受け入れない躯体になってしまった。

今でも……、それは笠井の心の中で燻っている。調教が親にバレてしまい、突然想いを寄せていた家庭教師がいなくなったときの喪失感……。それは、笠井にとってみれば……初恋の相手を無理やり引き離されたことでもあった。

家庭教師が突然いなくなり、何度枕を涙で濡れさせたのか分からない。それほどに家庭教師の存在は大きく、笠井の心はバランスを失ったまま成長していったのである。

野島に言われた一言で、幼い頃から自分が求めていることを曝け出せる気さえしてきていた。



野島は、黙ってただ息苦しそうに喘ぐ笠井に更に言葉を投げた。

「邦彦は……調教師としての腕は、一流のほんの少し手前だと私は考えている。しかし、お前自身が満たされていないままでは一流にはなれない……。調教には愛が必要だ。ただ慣れさせればいいものではない。この世界は奥が深いのだよ……」

笠井は、調教師としても一流にはなれていなかったのか…、と身を震わせながら頬に一筋の涙が伝った。いつもの笠井であれば、そんな言葉はスルッと流し微笑むこともできただろうが、今ではとてもそんなあしらい方はできないほどになっていた。

野島の言葉は心に刺さり、枝分かれしながら笠井の心を侵食する。幼い頃のことを思い出すと、涙が溢れぎゅっと胸が苦しくなる。そして、男に突かれる度、少年だった頃の自分を重ね、突然いなくなった家庭教師を投影していた。

「あっ……ぁあっ、の……じま……さ……、も、もう……」

野島は、その言葉を待っていたかのように少年を突くことをやめ、笠井の前に座った。

「もう、降参かね?」

「あっ……んあっ……、イ……きた……あっ、ぁあっ……」

笠井はもう限界にきていた。元々射精を我慢していた躯体に、大量の媚薬が摂取されたのだから無理もないが、それ以上に幼かった頃の記憶と今の現実が頭の中に交互に浮かぶ。

「ふふ……、尿道が美味しそうにプラグを咥えているな…」

野島は、微笑みながら愛おしそうに笠井の肉茎にキスをした。

「あっ……、ぁああああああッ!」

少し触れられただけで、また笠井はドライでイってしまった。野島は男に一度動きをやめさせると、笠井の頭を撫でながら言葉をかける。

「躯体は正直だ…、もう……ここも敏感になっているだろう…?」

野島は笠井の胸の双丘を両方とも指で摘んで引っ張り、クリクリと捏ねるように愛撫する。

「……あっ! ぁあっ!!!!」

待ち望んでいた胸への刺激がやってくると、どうしようもなくその刺激で皮膚がザワザワとし、鳥肌が立つほどに感じてしまう。

野島は更に追い打ちをかけるように双丘を交互に舐め、美味しそうに先端を舌で何度も嬲った。

「んっ……、ぁあっ、んぅ……」

笠井は身をよじるほどに興奮し、肉茎の先端からは蜜が滴り落ちている。

「プラグを嵌めているのに、こんなに興奮して涎まで垂らすなんて、邦彦らしくないな…」

野島はくつくつと笑いながら胸への愛撫を止め、プラグに手をかけた。

「ぁあっ……ッ……!!」

プラグが出し挿れされると、笠井は快感で仰け反った。

くちゅくちゅといういやらしい音と共にプラグが何度も奥まで到達し、笠井の腰が揺れる。男の陰茎をもっと奥まで欲しいとばかりに、笠井は自分から腰を揺らして求め始めていた。

プラグを出し挿れされながら、野島がまた男に動くよう命じると、笠井はまた最奥まで突き込まれ、今までにないほど頭上の鎖が激しく鳴り響いた。

「ぁあ……ああっ、ぁああああっ……!!」

肉茎も後孔も最奥まで突き込まれ、笠井はもうその刺激に喘ぐしかできない状態だった。

躯体全体が悦びで打ち震え、どうしようもなく手が空を掴み、その度にジャラジャラという鎖が鳴り響く。

いつもの威勢はとうに消え、犯されながら悦ぶ自身の躯体を最初こそ呪ったが、今は興奮と気持ちがいいとしか頭が動かず、幼い頃の記憶が頭を霞め、笠井はただただ喘いでどうしようもなくなっていた。

「の……、じま……さ……っ」

笠井は喘ぎながら野島の名前を無意識に呼び、空を掴む手が何度も野島に向けてすがるように動く。しかし、繋がれた手が届くはずもなく、笠井はただされるがままになっている。

頭の中で心が崩れていく音がし、笠井は泣きながら目の前にいる野島の肩にすがるように頭を預けた。

野島は男に動きを止めて抜くよう言い、語りかける。

「邦彦……、もう一度言う。私の元に来ないかね……?」

笠井は暫くただ野島の肩にもたれながら項垂れていた。

「お前は一人で生きる時間が長すぎた……。私はお前をその悲しみで傷ついた心ごと、愛してやりたいと思っているんだよ……。私を選べばもう、邦彦は一人ではない。さぁ、最後の答えを聞かせてくれ。……私の元に来て、愛に応えてくれないか……?」

笠井は暫く野島の言葉について考えているようだったが、数分後……コクンと小さく頷いた。


この瞬間、笠井は野島の手に堕ち、完全に負けたのだ。

野島は男に少年を元の部屋に戻すよう指示すると、笠井の手錠を丁寧に外した。

笠井は仰向けに寝かされたが、涙があとからあとから溢れ出て、とめどもなく頬を伝っている。大人げなくも、ひっくひっくと肩を震わせながら泣き、野島はそんな笠井を抱き締めた。

「邦彦……お前は私のものだ。私はどこにも行かない。急にいなくなることもない。だからもう、そんなに泣かなくてもいいんだよ…」

急にいなくなった家庭教師への想いが蘇り、笠井は野島にしがみついてまた泣いた。

野島は、愛おしさを込めた優しい手で笠井の頭を撫で、片手でぽんぽんと背中をあやすように動かして語りかけ続けた。

「邦彦…今まで一人で寂しかっただろう。もう大丈夫だ。お前はもう一人ではないんだよ…」

この日、笠井は幼いときから今まで溜めていた涙を全部流すかと思えるほどに、泣いて野島にすがった。

野島はその感情ごと笠井を抱き締め、すがる瞳を真っ直ぐ見つめ返しながら、優しいキスをする。

「邦彦は強がりが過ぎる……」

野島の声は笠井の胸に優しく響き、そうしているうちにまた涙が零れた。


逆調教という野島の策略は、笠井を完敗させた。



~続く~

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