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~淫らなゲームは終わらない・13=逆調教02=~*

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笠井は、野島と部下の男二人に拠って責め立てられ、快感の渦に飲みこまれていた。
媚薬のせいか涙が零れ、何度もドライを繰り返す。

「ぁああああッ……! ……っ!! んぁ……あっ!!」

4度めのドライを迎えると、野島は男の動きを止め、口を挟んだ。

「……いい子だ。だんだん悦い声が出るようになってきたな……」

野島にそう言われ、笠井の理性と自我はガラガラと音を立てて崩れ出し、ただ喘ぐ事しかできない自分を呪っては快感に打ちひしがれている。


「いい子にはご褒美をあげなければならないな……」

野島はそう言うと、少年の後孔から笠井の怒張した肉茎を抜き、手錠からぶら下がる格好になった笠井の唇にそっとキスをした。

そして、キスをしたままに笠井の肉茎をやや乱暴に掴むと、付着している粘液を指先に絡め取る。

「ん……っ、あ……ッ」

今の笠井は、少しでも触れられると媚薬が勝ち、全身にビリビリとした快感が迸る。

野島は、粘液を纏った指をぺろりと舐め摂ると、さも美味しそうに微笑んだ。
そして、そのまま笠井の鈴口にぬめった指を圧しあて、入り込みそうな程にグチグチと深く何度も先端を刺激した。

「……っ! ぁあ……っ、ああっ……」

笠井は全身で興奮している痴態を曝し、快感に翻弄されながら意識をかろうじて保っているが、何度もドライでイかされた躯体は本能でもっと深い交わりを求めていた。

「の、じま……さ、も……う……っ、い、や……で……」

「イイところを突いてやれ」

野島が聞く耳を持たぬまま男に命じると、男はまた笠井の前立腺目がけて突き上げる。

「ぁああああああああっ!!」

鈴口を嬲られ、前立腺を何度も突かれると、また快感が登り詰めてゆく。

男が腰をグラインドする度、笠井は悦声を上げ、甘く声が洩れた。

「んあっ、あっ、あっ、ああっ、あっ!」

「笠井……、いつもの威勢がないな。もう少し反抗すると思ったが、そんなに気持ちいいのかね?」

笠井は少し顔を上げ野島を睨みつけたが、ぼうっとした頭では視線が定まらず、ただ野島の顔を見るしかできなかった。

野島はその顔をうっとりと眺め、頬に手をやるとスルリと撫で、指で顎を上げながら言う。

「ここまで簡単に堕ちてしまうなんて、とても残念だ……」

「……ん、ぅ……」

笠井はなんとか返事をしようとするが、後孔に突き刺さる男の熱い陰茎が前立腺に当たり、躯体中が刺激で震え何も言い返せずにいた。

「笠井……、お前が欲しいものを私は全て与える事ができる。私に飼われる気はないかね?」

笠井もさすがにこの言葉で、なんとか口を開いた。

「……の、じま……さ……。わ、たしは……フリーで、これか、らも……」

野島はそれを聞き、まだ反抗心があったことに驚きを感じながらも笠井を愛おしく見つめる。

「そうか。そんなに色んな人間から愛撫を受けることを続けたいと言うのかね?」

「そ、うでは……な……」

「何が違うというんだ?」

「……わ、たしは……、誰も……愛せ……な……」

「ほう? それは何故かな?」

二人のやりとりが続く。

野島は、ここで過去に触れることにした。
優しく首筋に手をやり、笠井の滑らかな肌を胸元までつつ、と撫でながら問いかける。

「……それは、過去に家庭教師から調教を受けた事と、何か関係があるのかね?」

笠井は目を見開いた。

「な……っ! ……何故、それ……を知って……」

野島は含んだ笑みを浮かべ、目を細めて更に胸元に指先を這わせながら笠井に問いかける。

「私はね、お前を探し求めていたんだ。お前が幼かった頃に、私も出会っていたかった」

「…………」

笠井は言葉が出てこず黙りこむ。

「うちの息子がね、お前と同じように家庭教師に調教されたんだよ……。その家庭教師から笠井の名前を聞くことはなかったが、特徴を言ってよく自慢されていた。だからお前に会ったとき、すぐに私は確信した。あぁ、この子だったのだと……ね」

言葉を続けながら野島の指先は笠井の両乳首を捉え、ゆっくりと捏ねながら話を続けた。

「んぅ……、ぁ……」

「端正な顔立ち、白い肌、長い睫、少し灰色がかった瞳……ふわっとしたクセ毛の、綺麗な艶のある淡い茶色の髪……、このどれもが当てはまる笠井を私が見逃すはずはなかったよ。そして、今こうしてお前は私の手中に置かれ、私の好きなようにすることができる……私は今、とてもいい気分なんだ」

野島は感慨深そうに眼を瞑り、鎖で繋がれた笠井を抱き寄せる。頭上の鎖が無情ジャラリとした音を立てた。

「……お前は調教師ができるほどの技を持った。しかし、これは私の推測だが、殆ど恋愛経験がないのではないかね? 一途にあの家庭教師が忘れられず、ずっと心を閉ざしたまま今まで生きてきたんじゃないのか?」

笠井はふいと顔を左右に振ったが、図星だった。

過去のことが忘れられず、過去にしがみついて生きてきてしまった。調教師をしていれば愛撫をされ、ご褒美のように金が入る。幼い時にはご褒美が性的なものだったが、笠井にとってはそれが金に変わっただけで同じようなものであった。

そこに野島が現れ、「片付け」と称して性的なことをされたのを受け入れてしまったのは、金で終わらせていた笠井の心に隙があったからに他ならない。

過去に大人から悪戯をされ、それが性的欲求と繋がってしまっている笠井にとって、野島の言葉はまるで魔法のように心に響く。

笠井の目から一筋の美しい涙が零れた。


「今まで一人で辛かったろう? 私の元に来なさい。私がお前を可愛がってやろうじゃないか」

野島は畳みかけるが、笠井は何も答えられず涙をつつ、と流しながらうつろな眼のまま聞いている。

「何度も言うが、私は笠井が望むものを与えてやれる。金も、仕事も、なんでもだ……」

「わ、たしは……どう、すればいい、の、です……か……」

「愚問だな。私と共に人生を歩み、刺激的なセックスを愉しむまでだ」

笠井はこれ以上言葉が思いつかず押し黙った。家庭教師のことを知られていたことにも驚愕したが、誰のことも愛してこなかった自分に、何ができるのかも考えつかず、何も言葉が出てこない。

あれほど強気でいた筈であるのに、野島の手によって今は調教される側に立ってしまっている。しかも、プロポーズに近いような発言をすぐに受け入れることができずとも、この状況を考えれば無理もなかった。

頭を整理しようと笠井は試みるが、後孔には男の陰茎が挿入されたままだ。野島も話しながら乳首を捏ねている中では、媚薬が効き過ぎて何も考えられない。

グルグルと考えようとすればするほど、挿入されている男の陰茎と捏ねられる乳首を意識してしまい、快感がゾクゾクと背筋をザワつかせる。

「答えられないのならば、躯体に聞くまでだ」

野島はそう言うと、男にまた指示をする。

「深く挿れて前立腺を擦ってやれ」

男はそれを聞き、また腰をグラインドさせ始める。

「あっ、ぁああっ、んあっ、あっ、あぁあっ……」

「いい子だ……、笠井もっといい事をしてやろう……」

野島は一旦手を止め、笠井の持ってきたバッグから尿道プラグを手に取ると、笠井の目の前に持って行き、言葉を吐く。

「そろそろベルトよりも、これが欲しいんじゃないか? 笠井……」


うっすらと笠井の目に一番太いプラグが映る。

「あっ、そ、れ……っ、は……」

躯体を引こうとするが、背後には男がおり、深く挿入されたまま退路がない。
むしろ、後ろに引こうとすればするほど男のモノが更に奥に入ってしまう。

「ぁあっ、……あ、あ」

手錠で繋がれた手はただ空を掴み、ジャラジャラとまた鎖が音を立てた。


野島は笠井の膨張した肉茎に手を伸ばし、片手で鈴口を押し広げ、プラグの先端をツプリと笠井に挿入した。

「っ!! ぁああっ、んぅ……」

「笠井ならこれを呑み込めるだろう?」

「んっ、あ……ぁあ……」

笠井の尿道にスルスルと挿し込まれるプラグは、媚薬の効果を上げるような快感をもたらしていく。

「ほう、随分と簡単に入ってしまうものだな。いつもは自分で挿れているのかね?」

「……ちが……っ……、あ、あ、あ……っ」

野島は暫くの間、プラグをチュクチュクと出し挿れして楽しむと、満足そうな笑みを浮かべ言葉を続ける。

「そういえば、少年の味見が可能だと言っていたね」

笠井は深々と尿道にプラグを挿れられ、息も絶え絶えに言葉を返す。

「……は、い……」

「どれ、それならば味見をさせてもらおうか」

笠井が少年を調教中に考えた「少年が野島を初めて受け入れるとき、少年はどんな声を洩らすのか」が、現実になろうとしていた。

野島は気を失っている少年をキスの雨で愛撫し、なんの躊躇いもなく少年の陰茎を口に含んだ。

「ん……ぁ……」

刺激を受けて、少年の意識が戻りつつある。

野島はあまりそれも気にしていない様子で愛撫を続け、口淫を愉しんでいるようだった。

ジュポジュポという野島が口淫で放つ卑猥な水音と、笠井が挿れられているパチュッパチュッという淫靡な水音が部屋に反響し、四人の少し荒くなった吐息が響く。

「え……、ぁ……? ぁあっ、んゃあっ……」

少年はハッキリと目を覚まし、驚きつつも抗えない刺激に喘いだ。

次の瞬間、野島は少年の膝裏にしっかりと手を密着させて膝が胸につくほどに抱え上げる。そして、少年の完全には熟れていない蜜壺にいきなり硬く反り立つ陰茎を挿入した。

「ぁああああああああああっ!!!」

少年は尿道プラグを挿入されたまま、野島に犯されている。

「あっ! ぁあっ! やああっ、あああっ、あっ、あっ、あぁっ」

笠井はその待ち望んだ光景を目の当たりにし、興奮で肉茎がピクピクと震えている。少年の声は、調教中には聞けなかった程に甘く蕩ける声で、笠井の躯体もその声で興奮してしまうほどだった。

「おぉ、さすが笠井の調教済みというだけはあるな。締め付けもいいし、暫くはいいオモチャになりそうだ」

野島は腰を打ち付けながら淡々と感想を述べた。

笠井は目の前で繰り広げられる狂宴を見るだけで興奮し、男に何度も突き込まれながらもしっかりと野島と少年を目で追った。


このとき、笠井はハッキリ自覚した。

「野島に挿れられたい」と心が騒ぐ。

笠井は、調教中に少年がどんな声を出すのか興味があったが、それは少年に自己投影をしているに過ぎなかった。自分にそんな気持ちが生まれているとは、さすがの笠井も狼狽を隠せずにいる。

目の前で野島に犯されている少年を羨ましく思いながら、自身に打ち込まれる男の陰茎に喘がされ、笠井はなんとも言えない感情を抱いていた。

野島と少年の交わりを目にしながら、笠井はそのまま自己投影を続け、ただ喘ぐしかできない。

「あっ、ぁああっ」

「んやぁんっ……ぁあんっ」

部屋は笠井と少年の悦声でいっぱいになり、今が昼なのか夜なのかも笠井には分からなかった。

ただ分かることは、今の笠井は野島を欲しがっているという事実だけで、それはまだ野島も知らないことだ。


逆調教は続き、笠井の心を揺さぶらせる。



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