運命の番は後天性Ω

yun.

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お友達に 慧side

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「あのっ、その代わりと言ってはなんですが・・・僕たちと友達になってください。後天性Ωが少ないなか、せっかく出会えたのです。医者と患者の垣根を超えて、仲良くしてほしいです!」


「それは「もちろんです!!」」


「よかった。後天性Ωの番って、なかなかいないから、いろいろ相談したり、話したり、友達みたいな人がほしかったんです。だから、嬉しいです!」


「「・・・・・」」

??どうしたんだろ?


「ふっふふふ、中村さん。ずいぶん明るくなりましたね。今までは必死で十分成果もあげているのに、自信なさげで、冷たい印象だったのに、それもこれも、須藤さんのおかげですかね。」


「あっ、えっ・・・」

確かに・・・冷静沈着で、努力家が僕の印象ってよく言われていた。
なのに、今はこんなに笑って、友達になれただけで、こんなに喜んで・・・
僕も何か、変わってきているのだろうか。

でも、僕は心が軽くなって、今が楽しい。
こんな僕も、僕は好きだ。


「それで、中村さんが倒れてしまわれたので、ご家族にご連絡して来ていただいたのですが・・・理由を説明すると、αである、中村さんのお父さんと、お兄さんは、須藤さんに理解を示したんですが、お母さんがお怒りでしたね・・・」


「私たちにも、非があることは明らかなので、それもお伝えして、謝罪したのですが・・・」


「ああ、なるほど・・・それで、須藤さんがあの状況だったのですか。」


「状況は理解できました。ありがとうございます。」


「いえいえ、私どものせいで申し訳ございません。」


「そんなっ、お二人は仕事をしたまでです。それに、誰にでも失敗はあります。」


「「ありがとうございます。」」


「家族と、須藤さんに会いたいです。」


「わかりました。お連れしますね。」


そういって、お二人が出ていって、ふぅっと息を吐き出したのだった。      
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