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夕食
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「はいはい。話し合いは、もうおしまいね!」
パンパン!と手を叩き、話し合いは終わりだ、と言う慧くんのお母様。
きっと、俺たちのアイコンタクトにも気づいて、それが終わるのを待ちつつ、だけど威圧が漏れ出ない、絶妙奈タイミングだった。
敵わないなぁ・・・と思った瞬間だった。
「ほら、もうすぐ夕食だから、一慶くんも食べて行ったら?」
「ああ、そうだな。育子が大丈夫なら、食べていったらいいよ。」
「ついでに、泊まって行ったらいいんじゃないか?」
「あーそれ確かにぃ!まだ話したいし、泊まって行ったらいいねぇ!」
あれよあれよという間に、夕食をいただいて、泊まることにまでなっていた。
慧くんは話してないけど、どうなんだろう?と思って見ると、苦笑いしながら、頷いてくれた。
「あーじゃあ、お言葉に甘えさせていただいても・・・?」
「ええ、もちろんよ。」
「じゃあ、あとは若者同士で、話すでも、遊ぶでも、何かしていてくれ! いく~俺も手伝うよぉ~」
中村議員でも、あんな声出すんだな。
あんな態度になるのか。
いつも威厳のある中村議員ではなかった。
でも、それもうらやましい。
ステキだと思う。
「あーあ、お父さんまただ~ハハハッ」
「まあ、須藤さんだからじゃない?結婚したら、家族になるんだし、今のうちに慣れてもらったらいいんじゃない?」
「ふへっ、確かにね。兄妹のなかに、須藤さんがいるっ。」
「慧にい、嬉そ~う♡」
「えっ///」
「嬉しいな。」
「そういえば、慧にい。須藤さんとか、一慶さんとか、呼び方混じってたけど、どっちで呼んでるの?」ニヤニヤ
「~~~つ//// 凛~っ」
「ははっ、今慣らし中なんだよね。たまに須藤さんに、戻っちゃうんだよねぇ。一慶って呼んでって、この間話したんだよ。」
「ぅう”~」
恥ずかしがって、顔をかくしてしまった慧くんをなだめて、その後は、慧くんたちの子供のころのアルバムを見たり、人生ゲームをやったりして、楽しんだ。
そうこうしてるうちに、夕食ができたようで、ダイニングへ呼ばれた。
「おまたせ~」
「ありがとうございます。いただきます。」
慧くんのお母さんのご飯は美味しかった。
和食中心で、健康的な食事だった。
「美味しかったです。ごちそうさまです。」
「お粗末様でした。」
その後お風呂をいただいて、快くんのスウェットを借りて、パンツはコンビニに買いに行って、寝た。
慧くんとは別々だったが、ひとつ屋根の下にいると思うと、それだけで幸せで、安心した。
「おやすみ」「おはよう」と言い合える幸せが、何物にも代えがたいものだと思った。
パンパン!と手を叩き、話し合いは終わりだ、と言う慧くんのお母様。
きっと、俺たちのアイコンタクトにも気づいて、それが終わるのを待ちつつ、だけど威圧が漏れ出ない、絶妙奈タイミングだった。
敵わないなぁ・・・と思った瞬間だった。
「ほら、もうすぐ夕食だから、一慶くんも食べて行ったら?」
「ああ、そうだな。育子が大丈夫なら、食べていったらいいよ。」
「ついでに、泊まって行ったらいいんじゃないか?」
「あーそれ確かにぃ!まだ話したいし、泊まって行ったらいいねぇ!」
あれよあれよという間に、夕食をいただいて、泊まることにまでなっていた。
慧くんは話してないけど、どうなんだろう?と思って見ると、苦笑いしながら、頷いてくれた。
「あーじゃあ、お言葉に甘えさせていただいても・・・?」
「ええ、もちろんよ。」
「じゃあ、あとは若者同士で、話すでも、遊ぶでも、何かしていてくれ! いく~俺も手伝うよぉ~」
中村議員でも、あんな声出すんだな。
あんな態度になるのか。
いつも威厳のある中村議員ではなかった。
でも、それもうらやましい。
ステキだと思う。
「あーあ、お父さんまただ~ハハハッ」
「まあ、須藤さんだからじゃない?結婚したら、家族になるんだし、今のうちに慣れてもらったらいいんじゃない?」
「ふへっ、確かにね。兄妹のなかに、須藤さんがいるっ。」
「慧にい、嬉そ~う♡」
「えっ///」
「嬉しいな。」
「そういえば、慧にい。須藤さんとか、一慶さんとか、呼び方混じってたけど、どっちで呼んでるの?」ニヤニヤ
「~~~つ//// 凛~っ」
「ははっ、今慣らし中なんだよね。たまに須藤さんに、戻っちゃうんだよねぇ。一慶って呼んでって、この間話したんだよ。」
「ぅう”~」
恥ずかしがって、顔をかくしてしまった慧くんをなだめて、その後は、慧くんたちの子供のころのアルバムを見たり、人生ゲームをやったりして、楽しんだ。
そうこうしてるうちに、夕食ができたようで、ダイニングへ呼ばれた。
「おまたせ~」
「ありがとうございます。いただきます。」
慧くんのお母さんのご飯は美味しかった。
和食中心で、健康的な食事だった。
「美味しかったです。ごちそうさまです。」
「お粗末様でした。」
その後お風呂をいただいて、快くんのスウェットを借りて、パンツはコンビニに買いに行って、寝た。
慧くんとは別々だったが、ひとつ屋根の下にいると思うと、それだけで幸せで、安心した。
「おやすみ」「おはよう」と言い合える幸せが、何物にも代えがたいものだと思った。
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