運命の番は後天性Ω

yun.

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_____________


「過去の中村さんの検査結果も見させてもらいましたが、変化していますね。こちらが過去の検査結果です。」



________________

中村 慧 様

α 数値    150
Ω 数値   150
β 数値    700


判定結果    β

________________


「結果を比べてもらうと、分かりやすいですね。」



α 数値 150 → 100
Ω 数値 150 → 350
β 数値 700 → 550


「α数値は、50下がって、β数値も150下がっている。
そのかわりに、Ω数値が200上がっているのが分かるかと思います。」


「・・・・・はぃ。」


「この結果から診断するに、中村さんは後天性Ωで間違いないと思います。」


「・・・・・」


「その方と会われたのは、1回だけですか?」


「はい。」


「そうですか・・・1回会って200の数値の変化ですか。
バース性数値が全部で1000であらわされることは知っていますか?」


「はい。それを発見したのは父なので。」


「そうでした。後天性でバース性が変わる場合は、会った回数や、距離の近さ、会った時間の長さなどで、変化する時間や期間が変わります。」


「そうなんですか・・・」


「はい、そうなんです。では、それを踏まえると、単純にバース性数値のトータル1000を、1回で200に当てはめると5回で、中村さんは他のバース性、αやβの数値が0になることになります。」


「はい・・・」


「αやβのどちらがどのくらい減るかの変化割合は読めないのですが、1回会った時と同じ条件下であと一回会えば、中村さんはΩ判定が出ると思います。」


「はい・・・」
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