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初めての会話
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しばらく見とれてしまっていた私だが、慧くんと目が合った瞬間、現実に引き戻されたような気分になった。
いけないいけない!せっかく中村議員が、気をきかせてくれたんだ。
よし、いざ出陣。
「中村さん。よろしければ、少しお話をさせてもらってもいいですか?」
「はぃ・・・」
蚊の鳴くような小さな声だった。
返事がもらえてうれしいのと同時に、その声の小ささに、ほんとうは話したくないのではないか、と不安に思ってしまった。
「少し歩きましょうか。まずは、自己紹介しましょう?」
「はい。」
「私は須藤 一慶、25歳。出身は茨城で、大学のときに上京してきたんだ。大学は専攻学科まで、君と全く同じ粋敬大学の医学部 医学研究学科。大学在学中に、バースノーを立ち上げて、今年で5年目の新米社長をしてるよ。兄弟は兄が2人。両親も祖父母も健在だよ。一慶でも、いちでも好きなように呼んでね。」
「須藤・・・須藤グループの御曹司でしょうか。」
「はは、そうだね。一応。ただ、私は三男だから、会社を継ぐことはないよ。兄も優秀だしね?長兄は次期社長・次兄は海外の支店を拠点に、各国を飛び回るいるよ。」
「そう、なんですか。では、愛称では呼べません。」
「ええ?そうなの?私は中村教授の研究理念に、心底惚れてね。私の友人で、今のゼミの教授もその一人なんだけどね。」
「だって、年上ですし、先輩ですし、しかもあの須藤グループの御曹司ですから。あ、はい。佐々木教授ですよね。聞いたことあります。一時間以上、父の話しを聞かされて、聞かれて、大変でした。」
苦笑する姿も可愛いな。
「えー、まあおいおい慣れてもらおうかな。そうかそうか。あいつも、中村教授を崇高しているからな。」
「ハハハ、そのようですね。」
「それじゃ、今度は君の話しを聞きたいな?」
────────────
10月11日 19:30 再々編集
敬語とタメ語が混じっていたところと、長兄は”次期”社長に、次兄の海外~のところを少し変更しました。
いけないいけない!せっかく中村議員が、気をきかせてくれたんだ。
よし、いざ出陣。
「中村さん。よろしければ、少しお話をさせてもらってもいいですか?」
「はぃ・・・」
蚊の鳴くような小さな声だった。
返事がもらえてうれしいのと同時に、その声の小ささに、ほんとうは話したくないのではないか、と不安に思ってしまった。
「少し歩きましょうか。まずは、自己紹介しましょう?」
「はい。」
「私は須藤 一慶、25歳。出身は茨城で、大学のときに上京してきたんだ。大学は専攻学科まで、君と全く同じ粋敬大学の医学部 医学研究学科。大学在学中に、バースノーを立ち上げて、今年で5年目の新米社長をしてるよ。兄弟は兄が2人。両親も祖父母も健在だよ。一慶でも、いちでも好きなように呼んでね。」
「須藤・・・須藤グループの御曹司でしょうか。」
「はは、そうだね。一応。ただ、私は三男だから、会社を継ぐことはないよ。兄も優秀だしね?長兄は次期社長・次兄は海外の支店を拠点に、各国を飛び回るいるよ。」
「そう、なんですか。では、愛称では呼べません。」
「ええ?そうなの?私は中村教授の研究理念に、心底惚れてね。私の友人で、今のゼミの教授もその一人なんだけどね。」
「だって、年上ですし、先輩ですし、しかもあの須藤グループの御曹司ですから。あ、はい。佐々木教授ですよね。聞いたことあります。一時間以上、父の話しを聞かされて、聞かれて、大変でした。」
苦笑する姿も可愛いな。
「えー、まあおいおい慣れてもらおうかな。そうかそうか。あいつも、中村教授を崇高しているからな。」
「ハハハ、そのようですね。」
「それじゃ、今度は君の話しを聞きたいな?」
────────────
10月11日 19:30 再々編集
敬語とタメ語が混じっていたところと、長兄は”次期”社長に、次兄の海外~のところを少し変更しました。
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