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それから~④

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「訓練すればわかるようになりますわ。必要ないに越したことはありませんが・・・」


「そうだね。でも、私はフィアが何でもできるから、鼻が高いよ。でも、出来すぎるから心配でもあるんだ。」


「まあ。私にだって苦手なことはあるわ。でも、殿下が何でもできるので、ふさわしい人になりたいと思って努力してるのよ?」


「そうなのか。知らなかったよ。私も同じこと考えているから、似たもの同士だね。」



「そうだったの!?全部何事もないようにできてしまう天才なのかと・・・」


「そんなはずないでしょ。クスクス。さあ、ほら。ついたよ。」


殿下が先に降りて、手を差し出してくれる。
私はその手を取って、フワっと降りる。


「ありがとうございます。」


ニッコリ笑い合って、2人の時間を楽しむ。
花冠を作って頭に乗せ合ったり、湖を見たり、足だけつけてみたり、ゆっくりと楽しんだ。

ランチも私が作ったものも出して、美味しいと言ってくれた。
とっても嬉しい。

日が傾いてきたので、そろそろ・・・と言われる前に、殿下にナイショで作ったお花の指輪を隠しながら、向き合ったの。



「フィア、今日は楽しかった。ありがとう。」


「いいえ、私こそ楽しかったですわ。」


「ねえ、フィア。僕は前にフィアと心が通じ合って嬉しくて、結婚を早めようとして、空回りしちゃったよね。」


「フフっ、そんなこともありましたね。」


「フィアのことも考えず、突っ走って反省したんだ。」


「ふふ、ありがとうございます。」


「そんな失敗をしてしまう私だけど、私の気持ちは今も変わってない。愛しくて、可愛くて、私の手で守りたくて、でも私を支えてほしくもあって・・・いつもの凛としたフィアも素敵だけど、今日は甘えん坊のフィアが見れて嬉しかった。フィアの全部が大好きだ。永遠に変わらない愛を誓うよ。」


「・・・・ナリン・リフィア様、私と結婚してください。」


「私も言おうと思ってました。先を越されてしまいました。フフ。嬉しいです。昔からずっと、好きでした。ふつつか者ですが、私で良ろしければ喜んで!」
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