31 / 43
喧嘩②
しおりを挟む
そんな話しをしていると、コンコンとドアがノックされた。
「ほら、早速来たんじゃないですか?私が出ますね。」
「はい。」
「~~~」
私の座っている場所からは、扉の外の話し声までは聞こえない。
しばらくやりとりすると、ラーナは一度扉の外へ出た。
長いわね・・・もう5分くらい戻ってこないわ。
なんだか心配だわ。
右へ左へ・・・ソワソワしてしまう。
「リフィア様、少し落ち着いて。」
「そうは言ってもね、ラーナ少し遅くないかしら?」
「たぶん、殿下か、兄貴か、文官か、のだれかが、リフィア様に会いたいってゴネてるんだよ。」
「そうだとは思うのだけど・・・」
あ、我が国では、男性が未婚女性の部屋へ入るのはご法度なのだけど、護衛は別なのよね。
それでも、完全に二人きりになることはないわ。
今もリクと二人きりではく、メイドが他にいるわ。
「おおよそ、納得して引き取ってもらうのに時間がかかっているんだろう。リフィア様が出たら、きっと捕まるぞ。」
「それは、嫌よ!まだ許せないわ!」
「でしょう?かといって、俺が出るわけにもいかない。」
「そう・・・なの?部屋だから、大丈夫じゃない?」
「ダメですよ。外から狙撃されたら、どうする?」
「そんな、まさか。敷地内に入ることすら、できないと思うわ。」
「ああ、そうだ。それでも、万一俺が席を外しているときに、そんなことが起きれば、俺は後悔してもしきれないし、殿下にも顔向けできない。俺の首も飛ぶだろよ。」
「そう・・・そうね。リクの首が飛ぶのは嫌だわ。だから、あきらめるわね。」
「ああ、そうしてくれ。」
「ほら、早速来たんじゃないですか?私が出ますね。」
「はい。」
「~~~」
私の座っている場所からは、扉の外の話し声までは聞こえない。
しばらくやりとりすると、ラーナは一度扉の外へ出た。
長いわね・・・もう5分くらい戻ってこないわ。
なんだか心配だわ。
右へ左へ・・・ソワソワしてしまう。
「リフィア様、少し落ち着いて。」
「そうは言ってもね、ラーナ少し遅くないかしら?」
「たぶん、殿下か、兄貴か、文官か、のだれかが、リフィア様に会いたいってゴネてるんだよ。」
「そうだとは思うのだけど・・・」
あ、我が国では、男性が未婚女性の部屋へ入るのはご法度なのだけど、護衛は別なのよね。
それでも、完全に二人きりになることはないわ。
今もリクと二人きりではく、メイドが他にいるわ。
「おおよそ、納得して引き取ってもらうのに時間がかかっているんだろう。リフィア様が出たら、きっと捕まるぞ。」
「それは、嫌よ!まだ許せないわ!」
「でしょう?かといって、俺が出るわけにもいかない。」
「そう・・・なの?部屋だから、大丈夫じゃない?」
「ダメですよ。外から狙撃されたら、どうする?」
「そんな、まさか。敷地内に入ることすら、できないと思うわ。」
「ああ、そうだ。それでも、万一俺が席を外しているときに、そんなことが起きれば、俺は後悔してもしきれないし、殿下にも顔向けできない。俺の首も飛ぶだろよ。」
「そう・・・そうね。リクの首が飛ぶのは嫌だわ。だから、あきらめるわね。」
「ああ、そうしてくれ。」
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
異世界転生した攻略キャラから提案ですが姫様隠しキャラ落としませんか?
かぎのえみずる
恋愛
主人公は事故に遭い、気がつけば前世で気紛れに遊んだ乙女ゲーの攻略対象キャラに転生していた。
リーチェという王子になり、乙女ゲーヒロインのキャロラインや、キャロラインをサポートする隠れ落としキャラに出会う。
隠れ落としキャラのヴァスティはヒロインと、他の攻略キャラをくっつけたいらしく、リーチェに協力を申し出るが、リーチェは思い出した。ヴァスティ自身は、ヴァスティルート以外だと死んでしまうと。
リーチェはキャロラインを振り向かせつつ、ヴァスティのキャロラインへの片思いを叶えようとする。
しかもこの世界はRPG要素もあるらしく、ヒロインのライバルキャラが魔王へ闇落ち?!
ライバルキャラのシルビアはキャロラインに宣戦布告する、「私、リーチェが好きよ」と愁いを帯びながら。
*タイトルが長いので、やや短くしました!*
変更前:乙女ゲームの世界に来ちゃった?!噂の異世界転生――隠しキャラのほうを落としてくださいよヒロイン様――
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
【完結】悪役令嬢は婚約者を差し上げたい
三谷朱花
恋愛
アリス・デッセ侯爵令嬢と婚約者であるハース・マーヴィン侯爵令息の出会いは最悪だった。
そして、学園の食堂で、アリスは、「ハース様を解放して欲しい」というメルル・アーディン侯爵令嬢の言葉に、頷こうとした。
【完結】異世界転生した先は断罪イベント五秒前!
春風悠里
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したと思ったら、まさかの悪役令嬢で断罪イベント直前!
さて、どうやって切り抜けようか?
(全6話で完結)
※一般的なざまぁではありません
※他サイト様にも掲載中
アリア
桜庭かなめ
恋愛
10年前、中学生だった氷室智也は遊園地で迷子になっていた朝比奈美来のことを助ける。自分を助けてくれた智也のことが好きになった美来は智也にプロポーズをする。しかし、智也は美来が結婚できる年齢になったらまた考えようと答えた。
それ以来、2人は会っていなかったが、10年経ったある春の日、結婚できる年齢である16歳となった美来が突然現れ、智也は再びプロポーズをされる。そのことをきっかけに智也は週末を中心に美来と一緒の時間を過ごしていく。しかし、会社の1年先輩である月村有紗も智也のことが好きであると告白する。
様々なことが降りかかる中、智也、美来、有紗の三角関係はどうなっていくのか。2度のプロポーズから始まるラブストーリーシリーズ。
※完結しました!(2020.9.24)
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
大嫌いな令嬢
緑谷めい
恋愛
ボージェ侯爵家令嬢アンヌはアシャール侯爵家令嬢オレリアが大嫌いである。ほとんど「憎んでいる」と言っていい程に。
同家格の侯爵家に、たまたま同じ年、同じ性別で産まれたアンヌとオレリア。アンヌには5歳年上の兄がいてオレリアには1つ下の弟がいる、という点は少し違うが、ともに実家を継ぐ男兄弟がいて、自らは将来他家に嫁ぐ立場である、という事は同じだ。その為、幼い頃から何かにつけて、二人の令嬢は周囲から比較をされ続けて来た。
アンヌはうんざりしていた。
アンヌは可愛らしい容姿している。だが、オレリアは幼い頃から「可愛い」では表現しきれぬ、特別な美しさに恵まれた令嬢だった。そして、成長するにつれ、ますますその美貌に磨きがかかっている。
そんな二人は今年13歳になり、ともに王立貴族学園に入学した。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる