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王宮⑧

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殿下の言葉にハッとした私は、顔をあげて周りを見渡すと兵士は顔を赤らめ茫然としているし、側近のカイ・リクはそっぽ向いてしまっているし・・・

あわわわ・・・どうしましょう!恥ずかしい!!


「こ、これは!殿下のお顔を見せまいと!!」
と息継ぎもなしに話します。


「うん。ありがとうフィア。でも、周りに見せつけてしまったね。ハハハ」


「そんなつもりは!!」


「大胆なフィアも可愛いね~」
とからかってくる殿下。


「もう!せっかく隠してさしあげましたのに!もうしませんわ!」


「ごめんごめん!つい!クスクス」

全く悪びれる様子のない殿下。
からかうのなら、考えがあります!


「リク!戻りますわ。」

そう言って、あわてて追いついたリクと歩き出す。


「フィアっ!ごめんー!!まって!」
と殿下が叫んでますが、無視です。

しばらく許すのはやめましょう。

さっそうと歩き、殿下から離れます。
しばらくすると、王宮を循環している馬車が来たので、乗せてもらい、私にあてがわれた部屋へ向かいます。
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