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3章

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「素晴らしいですね。ですがそれで、予算は大丈夫なのですか?」


「一時的には、大幅に減りますよ。それはほんとにもう節約しないといけないレベルです。兄上も不安になってましたから。」


「ノア・・・言わないでくれ。」


「へへっ、建築費もかかりますし、教師の給与もかかりますからね。それ以前に、入学すべき人の確認に時間がかかる。ですが、建築は領内に発注すれば、経済が回りますし、確認をしてしまえば後々の税収の管理も楽になります。貴族だからといって、無能な給料泥棒みたいな人も減りますし、優秀な人材がそろいます。長期的に見れば、回収できる、いや税収アップになるでしょうね。」


「そうか・・・なるほど。優秀な人材ならば、2人分の働きをしてくれるやもしれませんね。」


「ああ、ダメですよ。だからといって、休みなく働かせたりしたら。」


「そうですね。」


「疲れれば、それだけコスパも下がりますからね。」


「コ、コス・・・なんですか?」


「ああ、失礼しました。疲れたら、同じ時間だけ働いていても、仕事や勉強の進みが違うでしょう?このことです。」


「なるほど。」


「それに、休みなく働く職場なんて僕はまっぴらごめんです。私生活も充実した日を過ごしたいですから。」


「はは・・・確かにそうですね。私は休みしばらくないですね。」


「それは、上司・・・陛下に相談されるのが良いかと。」


「ですって!!?ね、陛下。いつも頑張っている私に、休暇を下さいよ。」


「うっ、そうだな。だがしかし私には上司がいないが・・・」


「陛下なら、宰相や騎士団長クラスの方にお話しなされば良いのでは?」


「そうか!そうだな。」


「上の者が休まないと、下の者は休みがとりにくいのですよ。だから、我が領で働く人には休日は週に1回は必ずあります。」


「それは、いいな。私もリートルテに引っ越してこようかな。」


「陛下は無理です。ですが、私くらいなら、いけますよね。」


宰相閣下も陛下も、リートルテを評価してくれているようだ。


「ははっ、冗談だろう?それで、陛下、宰相、いつまでおられるので?」


「そうだな、明後日くらいまでなら可能だろう。」


「はい。」


「なら、今日は飲もう。」


「「父上、ほどほどに。」」


僕と兄上がハモっのだった。
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