【完結】前世の不幸は神様のミスでした？異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

3章

149

お気に入り登録者数1600人超え！
いつもお読みいただき、ありがとうございます♪


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


「なるほど・・・」


「それは、あまりにもおおざっぱですね・・・それをして、メリットはあるのですか？」


「ふう・・・まずですね、その考えは商人と同じです。役人はメリットデメリットを考える前に、それが人の役に立つかどうかを考えねばならない、と私は考えます。」


「つまり？？」


「利益やメリットを考えるのは、商人であって、役人は利益やメリットを考えるのは二の次です。まあもっとも、その利益やらメリットを第一に考えるのは、商人だけじゃなく貴族にも最もメジャーな考え方ですがね。」


「ふむ・・・」


「ただの一貴族ならそれでいいと思うです。ですが、国に仕える人間、例えば騎士や文官や、もちろん宰相や陛下も、それではいけないと思うのです。利益がでるのなら、商人や他の貴族が手をだします。じゃあ、国は利益がでないからといって、今まで国や領地に貢献してくれた人に、貢献できなくなったらあとは知りません、ではあまりにも非人道的です。確かに危険や忙しいため、給与は高いですが、だからといって何年も生活できるほどの蓄えは難しいでしょう。」


「そうですね・・・」


「そうですか。じゃあ次に、今まで我が領のそういった働けなくなった家族や、孤児はどうしていたのか。答えは盗みなどの犯罪を犯すか、神殿に保護されているか、貧困街でのたれ死ぬか、です。幼子をかかえて、仕事もするのがどんなに大変か分かりますか？周りの住民も手伝って、ようやくなんとか生活できる人もいる。周りに頼れず犯罪に手を出す人もいる。両親ともにいない子供は、どうやって生活していくのか、考えたことがありますか？」


「ないです・・・」


「保護されれば、いいほうですよね。でも保護されたとしても神殿では手狭だし、本来の役目ではないため、忙しい神官たちでは相手もあまり出来ないです。だからまず、そういう子をどうにかするための、孤児院を作りました。ついでに職員は子供がいて、親が１人の人たちに住み込みで働いてもらっています。」


「そうなのか・・・」