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3章

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本日は他2作品も、同時更新しています。
良ければそちらもご覧ください。

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_今度は孤児院_


完成したときに、内覧したが、とても清潔な感じで、温かみのある場所になったと思う。
イーマスが教会の設計図を例に持ってきてくれたんだけど、それはちょっと、違うなと思って、お屋敷の設計図をもらったんだ。


その設計図を見てみて、やっぱりこんな感じがいいなと思ったのだ。
そこから、ホールは玄関前にこんなにいらないとか、食堂はもっと大きくしようとか、大きくなってきたら個室がいいから1部屋を小さくしたり、小さいうちは職員さんと一緒に寝たほうがいいだろうから大部屋がいいとか、勉強をする場所は前世の学校のように、黒板を再現して作ってもらったり、改良を少しずつして、完成したんだ。


建築中も何度も見に行って、壁紙とかを選んだ。
前世の僕みたいに、捨てられた子もいれば、魔獣被害に両親があった子もいる。
特に、騎士や冒険者の子供なんかは、手厚くしてあげないと、と思っている。



母子家庭、父子家庭の人たちへの補助も必要だし、住み込みで働ける人を募集した。
父子、母子家庭の人たち限定で。
これを思いついたときは、さすがに僕も自分で自分を天才!と思ったし、めちゃくちゃ興奮した。


うちとしては孤児院は人手がほしいし、母子・父子家庭の支援もできる。
母子・父子家庭の人は、衣食住の食住が提供され、働き口も見つかる。
食の部分は天引き、という形になってはいるが。
孤児とは違うので、衣の支給はない。
だけど、自分の子供たちの面倒も見れるし、近くにいれる安心感もあるだろう。
まさにwin-winの関係。


案の定、応募は殺到。
といっても、とりあえず2組くらいかな、と思っていたのだが、予想に反して7組の応募があった。
これは、母子・父子家庭多いのか、少ないのか分からないけど・・・


その中で採用したのが母子家庭が4組、父子家庭が2組の合計6組だ。
面接をして、父子家庭の1組が不採用だった。
まあ、もっとも父子家庭というのが全くのウソで、誘拐した子供をつれて面談に来ていたのだ。


僕は、面談の前に”鑑定”魔法を使えるように特訓し、使えるようになっていたから、一発で分かった。
まあ、もっとも子供を脅していたからか、子供が挙動不審すぎて鑑定が使えなくても発覚しただろうけど。


その犯人を少し泳がせて、影魔法で追跡をし、逮捕に至った。
子供はちゃんとご両親の元へ返した。
泣きながら、土下座され、感謝された。


犯人の動機は、待遇がよさそうだったから、とのこと。
うーん、給与そんなに高くないんだけどな・・・
そんなに困窮しそうな人でもなかったし。
元から、そういう人間なんだろう。
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