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2章

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指示をして、しばらくすると、最前線で戦う第二・第三隊のところへ着いた。


「団長の指示により、騎士団第五部隊、冒険者第1部隊到着!最前線、交代する。」


「助かる。」

パッと見、大型の魔物が10体近くいる。


「戦況は?」


「前線は押しつ押されつキープ。左方向・Sランクの”バーチの群れ”に苦戦中。」

バーチは、蜂のような見た目と、能力の魔物だ。
小さくて、飛ぶバーチは攻撃も当てにくいのに、毒は強くて危険度が高いSランクに指定されている。


「了解。僕らはバーチの元に加勢しに行く。他の者はそれぞれ加勢していってくれ。苦戦、負傷者あったときのみ報告を。」

冒険者たちも、臨時パーティーが組まれているので、各々状況を見て判断していくことになる。
僕と、ギルド長はバーチの群れの方へ急いで向かう。



「加勢しに来た!」

そう言って、ファイアーボールで人に当たらないように焼き払っていく。


「ノア様!助かります!」


ある程度焼き払ったところで、女王バチが気づいたのか、一気に僕へ向かってバーチの群れが飛んでくる。


「ノア様!!」

焦る騎士に

「手出し無用!!」

と伝える。
向かってきて一塊になってくれるなら、それが一番手っ取り早い。

集団になったところで、Aランクの魔法をぶちかます。


「ファイアートルネード」

一気に燃え上がり、女王バチもろとも灰になった。


「さすが。」

と一言ギルド長が言った。


「助かりました。」

と第四隊長にお礼を言われたので、頷いた。


「それで、ケガ人は?あいにく、途中で回復魔法士を置いてきてしまった。」


「2人毒にやられています。第四隊の回復士が、治療しています。」


「見に行こう。」


見に行ってみると、やはりバーチの毒を解毒するのに、苦戦していた。


「変わろう。」


「は、はい。」


光魔法インスペクションで、身体の隅々まで検査。
からの、ディートクシフィケイションで解毒。


「ん?」

すると、騎士が起き上がった。


「あああ!私が苦戦していたものを一瞬で!」

と驚く回復魔法士さん。
苦笑してしまう。


「バーチの毒にやられたんだ。一度後方にさがるといい。」


「ありがとうございます!」

それを二度繰り返した。
これで、バーチは片付いたな。
次はどこに行くか、と思案していたところに、うめき声が聞こえた。
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