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馬車に乗り、騎士たちに手を振っていると、再び進み出す馬車。
冒険者ギルドも、砦からそう遠くない場所にある。
砦や、領主館から依頼があれば、すぐに動けるようにとの配慮があるらしい。
”癒着がないように”と言われるわりには、貴族に優位な場所に建てるとか、ほんとにもう嫌になっちゃう。
でも、冒険者にも一応利がある。
今から行く冒険者ギルドは、ギルドの中でも依頼が多い場所だ。
魔の森も近いし、領主館(僕の家)から一番近いからね。
辺境伯領は、どこの領も横に広い。
だから、辺境伯領すべての領に、冒険者ギルドが複数ある。
その中でも、依頼が多い場所が、リートルテ辺境伯領のメインギルドである。
厳密に言うと、依頼が一番多い場所がメインギルドになって、そのほかの領のギルドは、それぞれに名前がつくという形だ。
名前と呼べるのか、微妙なところだけど・・・
今日はそんなメインギルドに行くのだ。
どんな依頼があるのだろう。
どんなことが待っているのだろう。
これぞ、異世界の醍醐味じゃないか。
楽しみだ。
馬車に揺られ、5分ほど。ようやくギルドへ着いたようだ。
父上と兄上に続いて、僕も馬車を降りる。
護衛も全員ついてこようとするから、1人でいいと阻止した。
なんてったって領主がいるから、いないわけにはいかない。
けども、大人数で言ったら、迷惑だろう。
ごねてたけど、いざとなったら僕が兄上の盾になるし。
両開きのドアを開ける。
そこには、僕の想像した通りのギルドだった。
入って右側には、飲食スペースがある。
左手に受付と、階段。
まだ日中だからか、そこまで人は多くない。
初めてのギルド。普通は代筆してもらったり、代わりに話してもらったりするのだろうけど、僕は初めてのことは自分でやりたい。
だからすたすたと受付まで歩き、お姉さんに話しかけた。
「冒険者登録をお願いします。」
一瞬僕がどこから話しかけられているか分からなかったお姉さんはキョロキョロしていたけど、わりとすぐ僕を見付けてくれた。
「はい、わかりました。こちらの用紙に記入をお願い致します。」
そう言ってにっこり笑った。
人当たりのいい人だ。
父上を見ると、僕の言いたいことが分かったようで、両脇に手を入れ前向き抱っこをしてくれた。
「ありがとう、父上。」
そう言って、登録用紙に記入していく。
サラサラと書いていると、お姉さんが驚いたようにことらを見ていた。
どうしたのだろうか?
冒険者ギルドも、砦からそう遠くない場所にある。
砦や、領主館から依頼があれば、すぐに動けるようにとの配慮があるらしい。
”癒着がないように”と言われるわりには、貴族に優位な場所に建てるとか、ほんとにもう嫌になっちゃう。
でも、冒険者にも一応利がある。
今から行く冒険者ギルドは、ギルドの中でも依頼が多い場所だ。
魔の森も近いし、領主館(僕の家)から一番近いからね。
辺境伯領は、どこの領も横に広い。
だから、辺境伯領すべての領に、冒険者ギルドが複数ある。
その中でも、依頼が多い場所が、リートルテ辺境伯領のメインギルドである。
厳密に言うと、依頼が一番多い場所がメインギルドになって、そのほかの領のギルドは、それぞれに名前がつくという形だ。
名前と呼べるのか、微妙なところだけど・・・
今日はそんなメインギルドに行くのだ。
どんな依頼があるのだろう。
どんなことが待っているのだろう。
これぞ、異世界の醍醐味じゃないか。
楽しみだ。
馬車に揺られ、5分ほど。ようやくギルドへ着いたようだ。
父上と兄上に続いて、僕も馬車を降りる。
護衛も全員ついてこようとするから、1人でいいと阻止した。
なんてったって領主がいるから、いないわけにはいかない。
けども、大人数で言ったら、迷惑だろう。
ごねてたけど、いざとなったら僕が兄上の盾になるし。
両開きのドアを開ける。
そこには、僕の想像した通りのギルドだった。
入って右側には、飲食スペースがある。
左手に受付と、階段。
まだ日中だからか、そこまで人は多くない。
初めてのギルド。普通は代筆してもらったり、代わりに話してもらったりするのだろうけど、僕は初めてのことは自分でやりたい。
だからすたすたと受付まで歩き、お姉さんに話しかけた。
「冒険者登録をお願いします。」
一瞬僕がどこから話しかけられているか分からなかったお姉さんはキョロキョロしていたけど、わりとすぐ僕を見付けてくれた。
「はい、わかりました。こちらの用紙に記入をお願い致します。」
そう言ってにっこり笑った。
人当たりのいい人だ。
父上を見ると、僕の言いたいことが分かったようで、両脇に手を入れ前向き抱っこをしてくれた。
「ありがとう、父上。」
そう言って、登録用紙に記入していく。
サラサラと書いていると、お姉さんが驚いたようにことらを見ていた。
どうしたのだろうか?
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