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ブクマ数660人突破★
たくさんの方に見ていただき、感激です!
これからもよろしくお願いします!
____________________
とりあえず、宰相様はゲストルームへ入られたようだけど、なにかの拍子に会ったりしないようにと、夕食の時間まで自室で待機する。
にしても、夕食までの2時間弱・・・暇だ。
いつもなら、夕暮れの中鍛錬している時間だ。動きたい。
こんなにウズウズするなら、午前中に多めに鍛錬するんだった。
「はあ・・・」
「ノア様、どうかしましたか?」
ムンさんが聞く。
「フフ。ノア様は、いつもはこの時間、魔法か剣かの鍛錬をお庭でされているんです。きっと身体を動かしたいのかと。」
すかさずトーマスが言う。
少しムッとしてしまう。
「なんで分かるの、トーマス。」
「何年一緒にいると思っているのですか。だいたいは、分かりますよ。」
「はあ・・・そんなにわかりやすかった?」
と、ムンさんに向けて言う。
「内容まではわかりませんでしたが、ため息がでていらっしゃいました。」
と、クスクス笑われた。
「おお!俺と一緒だ!動いてねえと、落ち着かない。」
とガイさんが言う。
「一緒ではないですよ。」
と、ムンさんは辛辣に言う。
本当に仲がいいんだな、と笑ってしまった。
「そうだ、部屋で鍛錬するか。俺らも毎日やってるやつ!」
と言われて、食いついた僕に教えてくれた部屋でできる鍛錬は、筋トレだった。
確かに、基礎は大事だな。
これから毎日やろう。
________________
_コンコン_
筋トレも終わり、皆でお茶をすすっているとノックされた。
トーマスが出る。
「ノア様、お食事の用意が出来たそうです。」
「ありがとう。トーマス。」
そう言って、身支度をササっと整える。
あとはジャケットを羽織れば完璧。
ジャケットを僕の背後で着やすいように持ってくれているトーマスに、いつものように声をかける。
「トーマス、今夜の予定は?」
「はい。宰相閣下がご夕食に同伴されます。ノア様は、どうか5歳児らしく・・・もっともっと子供っぽくされていてください。」
「フフ。ありがとう。トーマス。じゃあ、行こうか。」
そのやりとりを、ガイとムンは呆然と見ていた。
ジャケットを羽織る瞬間、ノア様の纏う空気が変わった。
口調も、纏う空気も、貴族然としたオーラがあった。
騎士ならば、跪きたくなるような、そんなオーラだ。
この子は何者?大物になるだろうと、予感させた。
たくさんの方に見ていただき、感激です!
これからもよろしくお願いします!
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とりあえず、宰相様はゲストルームへ入られたようだけど、なにかの拍子に会ったりしないようにと、夕食の時間まで自室で待機する。
にしても、夕食までの2時間弱・・・暇だ。
いつもなら、夕暮れの中鍛錬している時間だ。動きたい。
こんなにウズウズするなら、午前中に多めに鍛錬するんだった。
「はあ・・・」
「ノア様、どうかしましたか?」
ムンさんが聞く。
「フフ。ノア様は、いつもはこの時間、魔法か剣かの鍛錬をお庭でされているんです。きっと身体を動かしたいのかと。」
すかさずトーマスが言う。
少しムッとしてしまう。
「なんで分かるの、トーマス。」
「何年一緒にいると思っているのですか。だいたいは、分かりますよ。」
「はあ・・・そんなにわかりやすかった?」
と、ムンさんに向けて言う。
「内容まではわかりませんでしたが、ため息がでていらっしゃいました。」
と、クスクス笑われた。
「おお!俺と一緒だ!動いてねえと、落ち着かない。」
とガイさんが言う。
「一緒ではないですよ。」
と、ムンさんは辛辣に言う。
本当に仲がいいんだな、と笑ってしまった。
「そうだ、部屋で鍛錬するか。俺らも毎日やってるやつ!」
と言われて、食いついた僕に教えてくれた部屋でできる鍛錬は、筋トレだった。
確かに、基礎は大事だな。
これから毎日やろう。
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_コンコン_
筋トレも終わり、皆でお茶をすすっているとノックされた。
トーマスが出る。
「ノア様、お食事の用意が出来たそうです。」
「ありがとう。トーマス。」
そう言って、身支度をササっと整える。
あとはジャケットを羽織れば完璧。
ジャケットを僕の背後で着やすいように持ってくれているトーマスに、いつものように声をかける。
「トーマス、今夜の予定は?」
「はい。宰相閣下がご夕食に同伴されます。ノア様は、どうか5歳児らしく・・・もっともっと子供っぽくされていてください。」
「フフ。ありがとう。トーマス。じゃあ、行こうか。」
そのやりとりを、ガイとムンは呆然と見ていた。
ジャケットを羽織る瞬間、ノア様の纏う空気が変わった。
口調も、纏う空気も、貴族然としたオーラがあった。
騎士ならば、跪きたくなるような、そんなオーラだ。
この子は何者?大物になるだろうと、予感させた。
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