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__________


ついに、この日がきた。
緊張して、早起きしちゃった。
露の落ちる木々を、窓辺から眺めている。
とてもキレイな世界。


_コンコン_


「おはようございます。ノア様。今日は起こす前に、起きられていらっしゃったのですね。」


「ハハ。緊張しちゃってね。」


「そうですよね。私も緊張しちゃって、早く起きてしまいました。着替え始めましょうか。」


「うん、お願い。というか、何時に起きたの!?」

と聞いた僕に、トーマスは笑ってごまかしていた。
あーあ、トーマス。ほとんど寝れていなそうだな。クマもできてる。
宰相が帰ったら、僕も疲れているだろうし、早めに寝て、トーマスも休むように言おう。


「トーマス、今日の予定は?」


「フフ。はい、ノア様。今日は、午後宰相がいらっしゃいます。午前中は、宰相ご案内のため、ダンテ様不在です。お兄様はいらっしゃるので、何かあったら相談はお兄様にと伺っています。ノア様は、午前中は剣術の指導がありますね。」


「うん、ありがとう。聞いておいてよかったよ。」

なんて、分かっていても予定を聞く僕。
それに、僕の知らない情報まで付け加えて返すトーマスは、優秀な執事だ。
なのに、僕に仕えていてもったいない。
いずれ、平民になる僕に仕えていても・・・なあ。
兄上に、時が来たらくれぐれもよろしく言おうと、決意して食堂へ向かった。



_____________


「おはよう。今日・明日、宰相がくる。皆、それぞれ打ち合わせ通りよろしく頼む。念のため護衛は増やした。ノアには、二人。他は一人ずつ増えている。ノアは、くれぐれも宰相との接触を最小限に。なにかあったら、すぐに連絡を。」


「はい!ありがとうございます。」


「じゃあ、それぞれの護衛をしょうかいするな。皆いつもは砦に努めている。強さはおりがみつきだ!」

そう言い、父上は護衛を紹介した。
僕につけられた二人は、強面の大きな人がガイさん。
もう一人の参謀てきな、パッと見弱そうな人がムンさん。
弱そうだけど、きっと強いのだろうな。


「ノア・リートルテです。いつも砦を守っていただき、ありがとうございます。よろしくお願いします。」

と頭を下げた。

「ダンテ団長・・・この子は、5歳ですよね?」

とムンさん。

「ああ、そうだ。それもあって、会わせたくない。」

ん?それもってなんだろう?父上、団長って呼ばれてるんだ。
フフ。かっこいい。
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