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他者視点(王家)②

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お休み期間中にも、お気に入り登録者数が着々と増えていて、590人突破★
とても嬉しかったです!
今年もよろしくお願い致します。

_____________


私は確認のために、馬車に乗り、王都にある教会についた。
二階は教会本部になっている。

先触れは1時間ほど前に出したから、大丈夫だろう。


「おはようございます。本日はどういったご用件で?」


「先程、先触れを出しておいた。洗礼式の結果の件で確認したいことがある。本部長はいるか?」


「かしこまりました。宰相閣下ですね。少々お待ちください。」

そう言って、神官は二階の本部へ見習いを走らせた。
しばらくして戻ってきた見習いは、対応してくれた神官に小さな声で報告したようだ。


「お待たせしました。ご案内致します。」


_______________


「失礼します。宰相閣下をお連れしました。」

そう言いドアを開けてもらい、中に入るといたのは、本部長と副本部長もいた。


「お久しぶりです。急な面会に応じていただき、ありがたく存じます。」


「お久しぶりですな。いえいえ、いらっしゃるだろうと思っておりましたので、大丈夫ですよ。どうぞ、お座りください。」


「それで一応、どういったご用件かをお聞きしても?」


「はい。洗礼式の結果を見まして、リートルテ辺境伯のご子息の件で伺いました。」


「はい、その件ですね。」


「フェンリル様の件と、キラキラ舞う粒子と、ステータスの件ですが、全て本当でしょうか?」


「はい。もちろんです。」


「いや、疑っているわけではないのですが・・・内容が凄すぎて、現実味がなくてですね。」


「そうですね、私どももリートルテ領内の神殿からの使者から聞き、驚きました。ですが神官長の言葉も添えられており、本物であることは間違いないようでしたので、そのまま報告しました。」


「そうでしたか。それは報告以上のことは、不明だということですか?」


「はい、申し訳ありませんが。その通りです。」


「分かりました。ありがとうございました。」


_____________

そして、夜。
宰相は、陛下の執務室で向き合っていた。


「神殿でも、報告書通りだと言われました。それ以上はわからないとも。」


「そうか。神殿が情報を隠している可能性もあるが・・・なにしろ、本人に会うのが一番早いだろうな。」


「はい。リートルテ領へ、行ってきましょうか。」


「そうだな。頼むよ。」


「御意。」
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