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第127話 ティナ+シャーロット+アリシア=女子会

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「ピンポーン!」

 マサキが外出して、先程読み掛けていた本に視線を移していると、静寂を打ち消す様に突如部屋のチャイムが鳴った。
 ティナはハッと扉に視線を向けて、マサキから告げられた事を思い出すと同時に、ベッドの下に隠してあるM360を素早く手に取った。 
 
 「ピンポーン!」

 M360のセーフティーを外し、ゆっくりと撃鉄を起こしながら、咄嗟の事に対応できる様に重心を下げ、壁伝いに扉に近付いて静かに返事をした。

 「どなたですか?」

 「あ、あの。わ、私です!アリシアです!」

 「と、シャーロットで~すっ!」

 扉の外からは、くぐもった聞き覚えのある声が聞こえて来たのだった。
 ティナは「えっ?」と思い、慌ててチェーンロックを外し隙間から二人を確認したのであった。
 
 「ご、ごめんなさい!すぐ開けるから少し待ってて!」

 「いえいえ!今日は突然お邪魔しちゃったので~!」

 一度扉を閉めて、手に持っていた護身用のM360をデコックし、そそくさとベッドの下に隠してメインロックを開けて「どうぞどうぞ!」と二人を部屋に招き入れたのだった。

 「こんにちはぁ~!お邪魔しま~す!」

 「ティナさん、こ!こんにちは!き、急に押しかけてすみませんです。って、あ、あれ!ク!クラタナさんは?」

  シャーロットはティナに言われるがままに堂々と部屋の中に入って来ており、対してアリシアは遠慮がちに室内に入って来たのである。

 今日の二人の装いは、普段の兵隊の制服では無く、シャーロットは白いブラウスに大きなプリーツが入ったスカートで、珍しく髪を上にまとめてある。
 アリシアはというと、トレードマークのツインテールは下ろして白いレースの縁どりのブラウスに桜色のワンピースで如何にも少女趣味らしい装いであった。

 「あ、マサキ?今は出掛けてるよ!なんか魔法で煮詰まっちゃったみたいで気分転換して来るって!てか、今日は何だか随分と二人とも可愛いね!お人形さんみたいだよ!てか、今日はどうしたの?」

 「あ、ありがとうございます!」
 
 「いやぁ~…クラタナさんはお出かけでしたか!残念ですぅ!私達の気合いの入ったオシャレを自慢しに来たんですけどぉ~!(笑)」

 シャーロットは心にも無い事をペラペラとティナに語ってはいるが、ティナもコレがシャーロット流の挨拶という事は十分に承知しているのだった。

 「それで、今日は何かの用事?二人が来るなんて珍しいよね?」

 ローズの街に来てからホテル住まいをしている為、客が来る事は滅多に無かったので、ティナは少々戸惑いながらも失礼にならない様に率直な感想を言ったのであった。

 「いえいえ、今日は私達非番だったので、単にお邪魔したんですよっ!って言うか、たまたまクラタナさんも居ないみたいだし女子トークが存分に出来ますねっ!これ、差し入れですっ!」

 シャーロットはそう言うと、抱えていた紙袋の中から様々なお菓子をたんまりとテーブルの上に拡げたのであった。

 想像を超える量のスイーツ群に、目をぱちくりさせながら突然来訪したシャーロットとアリシアに席を促した。

 「と、取り敢えず椅子にどうぞ!」

 「い、いや、突然お邪魔するのも、ご、ご迷惑かとも思ったのですが、に、認定式が近付いてピリピリしてそうだし、テ、ティナさんも色々と気苦労があるかなって…そ、それと…少しは気分転換になれば良いんですが…お!思い過ごしだったらすみません…」

 「そうそう!こんな忙しい時は、美味しい物沢山食べて、他愛もない事話せば気分転換になるかなって!」 

 アリシアが言った事を簡潔にまとめて同じ内容の説明をするシャーロットであった。(笑)

 「あ、ありがとう!シャーロットさんもアリシアさんも!何か気を遣わせちゃったみたいね。」

 「取り敢えず、色々お菓子とか買って来たんでみんなで食べちゃいましょう!」

 「え、ええ!じゃ、私はお茶を淹れるわね!それまで適当に寛いでいて下さいな!」

 そう言ってティナは魔道コンロに火を付けケトルでお湯を沸かし始めた。

  「了解です!」

 お茶の準備を始めたティナ以外の2人は、いそいそと紙袋から色とりどりのマカロンやらギモーヴやら、ケーキ等をテーブルの上に並べて、あっという間に隙間が埋まってしまったのである。

 「え、ええ…コレじゃお茶が置けないけど…」

 「シ、シャーロットってば、な、並べ過ぎですよ!」

 出された大量のスイーツに目を丸くして、呆然とティーポットを持ったままティナは立ち尽くしたのであった。

 「ご、ごめんなさい!調子に乗って全部出しちゃいました!少し片付けますね!」

 シャーロットがそうフォローを入れてクッキーなどの乾き物を袋にしまい始めた。

 「それにしても、本当に沢山!しかも超可愛いスイーツを持って来てくれたのね!ありがとう!なんか、食べるの勿体なくなるくらい綺麗ね!」

 改めてティナは二人の心遣いにお礼を言って、それぞれの前にティーカップを並べた。
 ティーサーバの中では、アールグレイの茶葉が下から上へと円を描くように踊っており、一瞬で部屋中にふんわりと優雅な香りが満たされたのだった。

 「いやぁ…私達は兎も角、折角の非番で外に出たらティナさんやクラタナさんも沢山食べるかな?って、というか、余りこういう買い物とか、わざわざスイーツを買いに出歩かないだろうなって話になって…今、認定式も近いのでかなり忙しそうですしね…折角なのでこの街の有名店のスイーツを買い漁って来たんですよぉ!」

 シャーロットは以外な事にめっちゃ喋る。
 歳?は聞いてないので分からないが、年頃の女の子っぽさが隊員の中では一番ある様に感じたティナであった。
 もし前世の学生服があれば、セーラーでもブレザーでも似合う事間違い無しだ!
 しかも、クラス内でのカーストは上位の部類に入りそうである。

 「そうだったのね!本当にありがとう!でも折角来てくれたのに、マサキが居なくてごめんなさいね!タイミングが丁度合わなくて…ほんとさっき出掛けちゃったのよ。」

 「いえいえ!それはそれで、女子会が出来るってもんなので問題無しですよぉ~!」

 「ま、まぁ、と、取り敢えず、折角色々あるので、テ、ティナさんの好きそうなものから頂いちゃってください!」

 「ありがとう!では、いただきますね!」

 ティナはそう言うと水色のギモーヴをパクッと口の中に放り込んで「美味しいっ!」と感嘆の声を漏らしたのだった。

 そう、この世界にもギモーヴは有るのだ。
 マカロンが代表的なオシャレお菓子である事には変わりは無いのだが、ギモーヴも立派なオシャレお菓子である。
 まぁ、平たく言うと、綺麗な色の着いた四角くい生マシュマロの様な物なんだが…
 因みに「要冷蔵」である。

  そして、ティナは初体験となる女子会が始まったのだった。

 普通…前世一般的な女子会の基本形は「恋バナ」である!と妄想しがちだが、実際は「愚痴大会」若しくは「妄想話の夢物語」「誰々の悪口大会」と女子会とは名ばかりの物で、現実は生々しいドロドロとした会である。
 ひとえにコレばかりとは言えないし、普通?のキャイキャイする様な女子会もある。
 結局、集まる面子によって女子会の内容のベクトルは変わるのであった。
 だが、ここは異世界であって、しかも一般的な女子が集まって居る女子会では無かった。
 
 最初はテーブルを三人で囲んで、初体験となるティナを初め、何を話して良いのやら、黙々とお菓子を食べ続け、お茶が無くなるとティナが給仕係をすると言った構図が出来上がっていた。

 一応、皆普通に会話は出来るものの、こうやって改まってプライベート等を話す機会がなかった為、三者三様どう会話を切り出そうかと考えあぐねていたのであった。

 そんな停滞していたムードを打破したのはシャーロットだった。

 こんな時はシャーロットは良いムードメーカーである。
 隣に座るアリシアは、遠慮に遠慮を重ねて超奥手なので話を自分から切り出す事は確実に無く、お邪魔している立場でティナに気を遣わせて話を切り出させる訳には行かない!とピーチ味のギモーヴをモグモグしながらシャーロットは考えていたのだった。(笑)

 「ティナさんはクラタナさんと暮らして、もう長いんですか?てか、プライベートとか聞くと申し訳ないと思ってたので、今までは気にはなってても聞かなかったんですけど…あ、言えないようでしたら言わなくても良いので!」
 (ふおっ!いきなり直球を聞きすぎた!もっと緩やかな聞き方すれば良かった…(汗)
 
 シャーロットは意外とアホである。
 いや、良い言い方をすれば「素直」な女の子なのである。
 実の所、自分自身でも、思わず直球しか投げられない事を短所と思っており、そんな短所を隠す為に、逆に打算的と思わせる様な行動をしているのだが、根が正直なので隠せきれてなくアホっぽくなって仕舞う場面も多々あるのであった。

 「あ~…!そうよね。今までそんな話とかしたこと無かったもんね。言う機会も無かったし、言ってもどうとなる訳でも無かったから。(笑)」
 (な、なんか、いきなり確信に迫って来たけど…(汗)

 「で、ですね。は、話す時は、ほ、殆ど仕事や、に、任務の事ばかりでしたから。」
 (うん!ギモーヴもマカロンも美味しいっ!次はバニラにしよっかなぁ~…)
 
 「うん。まぁ、マサキとは…ん~…なんだろ?腐れ縁?成り行き?みたいな感じかな?ほら、他人だし。うん。でも頼りにしてるし、凄いなって思う所もあるし、尊敬はして無いけど(笑)大事な相手ではあるかな。変態な所がちょっとアレだけど…」
 (ど、どどど何処まで言っていいものやら…変な事いえないしなぁ…アリシアさんはマサキが異世界人ってのは知ってるから良いんだけど、シャーロットさんは…知らないよね…多分…)
 
 戦々恐々としながら横目でチラッとアリシアに視線を移したティナであったが、眼に写った光景は、美味しそうに万遍の笑みでマカロンを頬張るアリシアであった。
 (こ、これはダメだ…私一人で乗り切らなければっ!)

 「なんですか?それ?!…なんと言うか、わかったようで、全然解らないですよぉ~!(笑)」

 「え?分からなかった?説明下手だな、私。」
 (よし!詳しく言えないなら煙に巻くしかないっ!) 

 「そ、そもそも、テ、ティナさんは、ク、クラタナさんと、ど、どうやって知り合ったのですか?」

 「ん~と、ラスクの街の街道?だったかな?私が指輪を無くして探してたらマサキが通りかかってさ、それで探すの手伝って貰ってからの付き合い?その時から家に居候し始めたの。」
 (アリシアさ~ん!そこで肝心な事を聞く訳?あなた、私達の事情しってるでしょーが!)

 「ええ?なんで捜し物手伝って居候って話になったんですか?」

 「あぁ~…確か…マサキはその時一文無しでさ、もう日も落ちかけてて遅かったから、探してくれたお礼で家に泊めたのが始まりかなぁ…?はは…」

 「テ、ティナさんってば…け、結構、だ、大胆なのですっ!」
 (いやいや!アリシアさん!あなたも大胆な行動してるから!既にしちゃってるからっ!)

 「まぁ、旅人だって言ってたから、普通に親切にしてあげようって感じだったけどね!」

 「ティナさんは、最初クラタナさんの事、身の危険とか感じなかったんですかぁ?」
 (ティナさんってぇ、結構天然なのかなぁ?それとも無関心?なんか掴み所が無いんだよなぁ…)

 「ん~…あるにはあったけど、なんだろ、何かあっても何とかなりそうな感じだったからねぇ。だって武器も何にも持って無いし、魔法も使えなそうだったし、なにより冴えないオッサンだしね!(爆笑)」
 (マサキ…ごめん。今は冴えないオッサンに成り下がって大人しくしてて下さい!)

 「……なんだか…み、妙に納得できますね…確かに…」

 「それで、なんやかんや?あって居候する事になって、家の手伝いしながらマサキはヒモ生活って訳よ!」
 (なんやかんやっていい言葉だなぁ…昔マサキがかくかくしかじかって言ってたけど、こう言う事なんだろうなぁ…(白目)

 「テ、ティナさんはそれで良かったんですかぁ?」
 (ティナさんの御家族とかどうだったんだろう?普通、居候させるって家族の許可とかいるだろうけど…でも、家族の事まではまだ踏み込めないから黙っておくか…)

 「ん~…良くも悪くも…って感じかな?いや、収入はあった方が良いけどね!まぁ、井戸掘りとかの仕事もやろうとしてたんだけど、その時にモアのスキルが分かってさ、急にコッチに呼ばれたから結局井戸掘りも中途半端のまま置いてきたけどね。」

 一区切りまで話すと、ティナはお茶のお代わりを入れ始めゆっくり席を立った。
 (私、頑張った!多分乗り切れる!私は乗り切れる!)

 「なんか、分かるようで分からないような…なし崩し的な感じで今まで来てる印象ですよぉ~…」

 「確かに!言われてみれば、当たら無からず遠からずよね。でもね、なんかマサキと出会ってからは、急に何かが回り出した感じでさ、今の生活も新鮮で悪くは無いんだよね!」
 (確かにシャーロットさんの言う通りよね…)

 「ま、まぁ…私達も少なからずそう云った影響受けてますけどね
。特にスキルの事で!ですけど…」
  (ティナさんに聞けば何かしらスキルのヒントが掴めると思ったけど、そもそもティナさんも分かって無さそうな…)

 ティナは内心ドキドキしながら新しく淹れた紅茶をそれぞれのカップに移していたのだった。

 「で、ですよね…その為に私達はココに来たんだもんね…で、2人共スキルの練習の方はどう?」
 (何とか話を逸らせれた!ここからは私のターン!行くわよ!)

 「正直、私達の進捗は芳しくないですね…それなのに当日のクラタナさんの護衛とか任されてしまって…プレッシャーが半端ないですよぉ!」

 (で、ですよねぇ~…それでマサキも相当悩んでたもんねぇ…)

 「で、です…」

 ウンウンとアリシアは首を縦にブンブン振ってシャーロットに同意した。

 「そうねぇ…それに関しては、私からは何も言えない…と言うか、実際、私もマサキが、何をどう考えてるのかが分からないのよね。」

 「そ、そうなのですか?わ、私はてっきり、テ、ティナさんには何でも相談してるものだと…」

 シャーロットはマカロンを食べてる手を止め、意外とばかりにティナに率直な感想を述べたのだった。

 「ん~…どうなのかな?多分、何でも相談はしてくれてるだろうけど、敢えて相談しない、話を出さないって所もあると思うのよね。ほら、マサキって気が小さいから変に気を回すところが有るでしょ?」

 ティナも、砂糖の入ってないティーカップをスプーンでグルグル回しながら視線を落として語ったのだった。

 「あ~…気が小さいのかプライドが高いって言うか…確かに変に肝心な所を言わない癖は有りますよねぇ…モアの講義の時も、文字が読めないのに最後の最後になって白状しましたからねぇ…(笑)」
 (ん~…ティナさんにも、クラタナさんが思ったり考えてる事、全部が全部話してる訳じゃ無いみたいね…)

 「で、ですよね。ク、クラタナさんって、け、結構、普通に話してる時も、ち、違う事考えてるの様な雰囲気が時々あるですね。」
 
 (マサキったらアリシアさんにも行動がバレバレじゃないの!(笑)

 「そうそう!マサキってばマトモな事言ってる時って、大抵違う事考えてるもんね!(笑)」

 「やっぱりティナさんと話してる時もそんな感じなんですねぇ。」
 (あ~…アリシアもその辺は感づいてたのね。まぁ最近練習とかで顔を合わせる機会も多かったもんね…そりゃ気付くか!)

 「うん。さっきも、と言うか出かける前ね、魔法の練習してたんだけど、急にお金の話を始めてね、それで気分転換って言って出掛けたんだよ!?意味わからないでしょ?」

 「な、なんと言うか!ティナさんの話の意味も分からないですよぉ~。普通にそのままの意味を聞いても分からないですけど…(汗)」
 (ティナさん…本当に説明が解らない…要点が全く掴めないよ!)

 「私は、マサキってそういう人なんだ!ってもう諦めてるよ…(笑)まぁ。なんか悪い事考えてる訳でも無さそうだしね。」

 「そ、その辺って、や、やっぱり、だ、男性脳と、じ、女性脳の違いでしょうね。ほ、ほら、私達がして欲しい事と、相手が良かれと思ってやってる事ってズレってあるじゃ無いですか!た、多分、そ、そんな感じだと思うですよ。」
 (さ、さっきっからティナさんとシャーロットの会話のキャッチボールが全く掴めないです…なのでギモーヴ食べるですっ!)

 「あ~…確かに。あるあるですよねぇ~。どこかズレてる所ってスミスとかアクセルもありますもんねぇ!てか男性隊員全員!(笑)」
 (あ。コレは余り変な事を言うと、クラタナさんをディスる事になるからなるべくぼかして言うしか無い…(焦)

 「二人共ってか、ジェニファーさんやアリスんとかもそうだけど、チームと言うか、隊ってまとまりで男女混合でしょ?何か不都合とか今までは無いの?」

 「ん~…どうなんですかねぇ?実際、実力社会ですし、まぁ、仕事なので、結構割り切って皆やってると思いますよぉ!割り切るってちょっと言い方は違うかもですけど、変な事言いますと、女性特有の日ってあるじゃないですかぁ、そう言うのも、変に恥ずかしがって我慢してアラート任務に出たりすると、最悪命に関わって来るので、ちゃんと報告義務がありますし、ん~…恥ずかしがる前に命あってのものだねみたいな感じですよぉ!」

 (な、なるほど…確かにクエストとかで旅に出る時とかと同じ感覚って訳か…でも表立って告知はしないけど…)

 「で、ですね。わ、私は、さ、最初、か、かなり抵抗有りましたけど…」

 「そりゃ!私だって最初は抵抗あったわよぉ!」

 「い、色々と、知らない所で、隊員になるのも苦労なされてるんですね…(汗)」

 「そうは言っても、隊員自体少ないから定期的に健康診断を受けて、症状を緩和する薬を貰ってますけどねぇ!仮に敵襲とかスクランブルの時「今日はアレなので出撃できません!」とは言えないですから…(笑)」

 「本当に大変な仕事なんですね。私にはとても務まりそうにないですねぇ…」

 「いや、ティナさん、そんな事ないですってば!あのクラタナさんの異常な操縦するモアに乗って、ちゃんと仕事をして、何を考えてるのか全く理解が出来ない人の相手を普通にしてるんですから!ある程度予想出来る隊員の仕事とは、比べ物にならないですよぉ!」

 「ぷっ!シ、シャーロット!い、言い方が、ひ、酷いです!(笑)」

 「確かに言われてみればそうかもだけど…心配する事はあっても、苦労は無いかな?!(笑)」
 (心配って苦労なのかな?いや、心配は心配であって苦労では無いよね!)

 「今日話してて分かりましたけどぉ、ティナさんって器大きいですよねぇ~…。大物と言うか…そんな感じの印象を受けましたよぉ~!」

 「で、ですね!テ、ティナさんは大物なのですっ!」

 「いやぁ~…私なんてただの田舎娘ですよっ!」
 (な、なんか訳もなく褒められたけど、こう言う会話が女子会ってもんなの?初めてだからなのか、つ、疲れた…まぁ、マサキが出掛けた時の杞憂はすっかり消えたから、二人に感謝しないとね!)

 そして、マサキが帰って来る迄、まだまだ「女子会」は続くのであった。



 
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みんなの感想(22件)

タカ61(ローンレンジャー)

連載再開待ってました!この流れだと戦闘は避けられないのかな?ティナさんが泣くことがなければ良いなぁ、と思っております。

ぬっこさん。
2021.04.18 ぬっこさん。

タカ61(ローンレンジャー)様
コメントありがとうございますm(*_ _)m
そしてご無沙汰しております。
ハードな展開は、書いてて精神的にしんどくなるのでなるべく減らすようにしてるのですが、物語上仕方が無い場合もありますよね。自分的には、あまり波風が立たない様な物語進行を望んでるんですよ(笑)

解除
タカ61(ローンレンジャー)

あけましておめでとうございます。今年も楽しみにしています。
政治的な思惑が複雑に絡み合う中、中年のおっさんと美少女は無事に渡り切れるのか?そして新キャラの運命は?ワクドキが止まりません。マイペースで構いませんので、更新お待ちしています。

ぬっこさん。
2020.01.04 ぬっこさん。

タカ61(ローンレンジャー)様

あけましておめでとうございますm(*_ _)m
今年も何卒宜しく御願い致します!

一章も大分佳境に差し掛かって来ました(多分)このまま順調に認定式まで進めば良いのですが、何やら雲行きが怪しくなっております。マサキは果たしてマッタリなスローライフに戻れるのか?書いてる自分も解りません(笑)

書き溜めをして居ないので、微妙?な感じで更新して行きます!
ご感想有難う御座いましたm(*_ _)m

解除
タカ61(ローンレンジャー)

お、M500のカスタマイズですか。MGCのブローバックグロックにタスコのプロポイント4を載せてジャパンビアンキカップやジャパンスティールチャレンジ、プラチナカップなどやっていた身としてはワクワクしてしまいます。楽しみです。

今年も残りわずか。年末年始、どうぞ健やかにお過ごしください。

ぬっこさん。
2019.12.27 ぬっこさん。

タカ61(ローンレンジャー)様

今年も沢山のご感想有難う御座いましたm(*_ _)m
読者様がリアクションして下さる事で執筆のモチベーションが保たれている次第です!

MGC懐かしい!デルタエリート、ナストフ45(ブローバックしない)が好きで持ってましたよ!ただ、トリガーが重いんですよね。
M500は現在、資料用にグリップの制作に入っています(リアルで)(笑)
そして、何故か手持ちのライフルスコープが付いて激重になっているので、ピストルスコープとホロサイトを付けようかと思案中です。
当時、エイムポイントつきの93Rとか憧れでしたよ。

本編では認定式終わったら、そろそろゲテモノオート(笑)を出そうかと思ってます!

そちらは氷点下が続いてるそうで、お身体にお気を付けて年越しを迎えて下さい!
来年も宜しく御願い致しますm(*_ _)m

解除

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