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瓢箪から駒

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 部屋には俺とティナしか居ない。
 いつもの事、と言うか今迄もこんな居心地の悪さを感じた事はあったのだが、今回のはパねぇっす。

「あ、な、何か聞きたい事有るんじゃないの……?か?」
 何となくティナの空気を察してマサキは控えめに言った。

「ん?あるよ、当然。でもちょっと待って!私も考えを整理してるから。」
 ティナは先程、スチュアートとアリシアに出したカップを片付けながら抑揚の無い口調で言った。

「あ、うん。解った。」

(な、何も言えん……怒ってる感じでは無いけど……)
 マサキはティナにそう言われると、片付けの邪魔にならないように窓の方へ移動して、外に視線を向けてタバコに火をつけた。

 時間が昼に近い事から、窓から見える通りは行き交う人で賑わっている。その中に、近衛兵隊の制服を身に付けている者も見受けられた。 
(他の……教導隊以外の人って普段は一体なにしてるんだろ?)
 
マサキはそんなどうでもいい事を思いつつ、ティナから何を聞かれるのだろうと、内心戦々恐々としていたのであった。

 すると突然
「マサキ、これ返すね!」
 「ゴトッ……」と重い音を立てて、2吋(インチ)のM360と予備の実弾がテーブルに置かれた。

「ふうっ~……」と煙を吐きながらマサキは外からテーブルに視線を移して「あ、ああ。使わなくて良かったな。」と移動しながら答えた。

 無言でマサキは、空になっていたヒップホルスターにそれをしまい、おもむろに実弾をポケットに入れる。

 ヒップホルスターは、寝る前などの暇な時間を見て、イマジナリーでチマチマと試行錯誤を重ねて作っていたのだが、作り始めた当初は、前世のブラックホーク的なカッコイイホルスターにしようと意気込んで居た。が……如何せん複雑過ぎて作れなかったのである。
 そんな失敗も経て今のホルスターを作ったのだが、ぶっちゃけ態々(わざわざ)魔法を使って作るものでは無かった。
 ただ銃を型取りして、 二枚の革を縫い合わせてベルト通しの穴を開けて、落ちないようにホックを付けただけの物だ。
 ホック等の部品や、革を加工する道具も普通に流通していたので助かったのは言うまでもない。
 
「まぁ、今回は訓練だったからね。護衛さんから聞いた後は、鞄の中に入れて置いたんだ。」

「ぶっ!全く意味無いし……」
そう言ってティナの前の席に着いた。

「いや、だから訓練って解ったからだって。」
とティナは手持ち無沙汰なのか、視線をテーブルに置いてある皿に移し、先程スチュアートとアリシアに出した残りのクッキーをチョイっと手で取って口に入れた。

「ま、まあ……うん。何も無いに越した事は無いから……」
 そんなティナの仕草を見ていたマサキも、それに連られる様にクッキーを手に取る。 

「うん……で?」
とティナはマサキの眼を真っ直ぐ見て口を開いた。

「で?とは?」
そう言うと、続けてマサキはテーブルに置かれているクッキーに手を伸ばしモソモソ食べ始めた。

「昨晩は何があったの?」
(ですよね……そう来るよね……)

「え、え~っと……」
マサキは立て続けにクッキーばかり食べて居たので、飲み物が欲しいなと思いながら言葉を探した。

そんなマサキの様子を見て
「別にもう怒っては無いから、それにさっきのアリシアさん見れば変な事は無かったってのは解るから。」
と言ってからティナもクッキーを口に放り込んだ。

 いい加減、マサキは飲み物が無いと辛いと感じたのか、クッキーを取る手を止めてタバコに火をつけた。
「なら、行った所から話すと、スチュアートに連れられてホテルへ行ったんだ。」

「うん。それで?」
そう言うとティナは席を立ち、お茶の支度を始めた。
(ティナたそナイス!)
 マサキは煙を吐いてテーブルを見詰め、昨晩の事を思い出しながら語り始める。

「部屋に入るとアリシアがメイド服着ててさ。」
と、少し言いづらそうに口を開いた。。

「あ~。マサキの好みのねぇ……」
 ティナは食器棚から新しいカップを出しながら、急にジト目になり、マサキに視線を向けた。

「あ……。はいそうですよ!俺の好みですよ!……と、それは置いといて……それで、先ずその時の、自分の置かれている状況が理解出来なくてさ、落ち着こうと思ってお茶を淹れた。」
そう言うと、マサキは何の気なにしにティナの動きに眼を奪われた。

「うん。」
コポコポと沸騰する音がしているケトルを取って、ティナは黙々とお茶の準備をしている。

「後は……そうだなぁ……アリシアの生い立ちの話したり、その時はさ、二人共、何でこんな状況になったのか解らなくて、今後の対応をどうしよう!みたいな事を相談してたり……」と、タバコの煙を吐き、マサキは考えながら泳がせていた視線を窓に向けた。

「ふ~ん……私にバレない様にとか?」
そんなマサキの様子を見て、ティナは少しだけわざと意地悪っぽく答えた。

「いや、バレるバレない以前に、なんて言うのかな……俺もアリシアも連れて来られただけだったり、命令だったりしてさ、その場に居たじゃん?で、こんな《 妄想が捗る状況 》を明日、ティナにどう説明しようか、とか、そもそもスチュアートがなんの目的でこんな事をしたのか?とかの話だな。」
 変に誤解を招きそうだったので、咄嗟にティナに視線を戻し、その時の心境をマサキは吐露した。

「あ~……うん。」
そう答えながらティナはカップをマサキの前に出す。

「まぁ、それで、最初は俺は怖かったんだよ、その状況をティナに説明するのがさ。」
 マサキは言葉を口には出さず、手を挙げてティナに御礼をするジェスチャーをしながら、目を伏せてそれに答えた。

「まぁ、そうだよね。」
 ティナはマサキの対応に笑顔で答えて、自分のカップを持って席に着いた。

「でも、その時アリシアがさ、それは俺がティナに対して疑心暗鬼になってるからって、ティナからすれば、そんな時こそ、自分を信じて貰えないのは寂しいですって言われてさ……」
 とマサキは火を消しながら、静かに窓へ視線を向けた。

「!………………」
それを聞いた途端、ティナは飲もうとしていた動きを止め、ゆっくりとカップを戻した。

「それで、ティナには正直に説明しようと思って、善は急げって感じでホテルに戻ろうと、あ、ここにな、したんだけど、アリシアの着替えが無くてさ、なんかスチュアートが持って帰っちゃったらしく。」
 マサキはティナの心境を察して、わざと明るく説明した。

「う、うん。」
それに対しティナは、何かを考える様にじっとカップを見詰めたまま答えた。

「まぁ、それで、そこのホテルにも護衛付けられててさ、そいつに持って来させようとしたんだけど、何か、勘違いが勘違いを呼んで、今の状況になってるんだろう、って俺の中で結論が出てさ……」
 一口カップに口をつけてマサキは立ち上がり、窓辺に移動してタバコに火をつける。

「うん。」
 ティナも、漸く何かを納得した様にカップを手に取り口を付けた。

「それで、持ってきてもらうのは止めて、そのまんま寝た!」
「ふぅ~……!」っと、マサキは重い空気を一掃するかの様に窓の外に煙を吐き、わざとおどけて説明をした。

「え?」
 いきなり話が終って要領を得ないティナは、窓辺に立つマサキに身体を向けて答えた。

 そんな態度を見たマサキは、慌ててティナの妄想を否定する様に向き直り、言葉を続けた。
「あ、いや、当然変な意味でなく、その時アリシアがさ、先に俺だけでも戻ったら?って言ってくれたんだけど、何かなぁ……アリシア一人にしておく訳にも行かないし、その場に残って色々話をしてたら、俺が先に寝落ちした。てへっ!」
(まぁ、細かい事は省いちゃったけどこんな感じだったよなぁ……確か……)

「はぁ……うん。まぁ……マサキらしいと言うか……なんと言うか……でも……まぁ、グッジョブだよ。そんな状況で一人で戻って来たら、逆に追い出してたもん(笑)」
 それを聞いたティナは呆れた様な、安心した様な表情になり、笑顔で視線を向けた。

(良かった……ティナならそう言ってくれると思ったから、出来たんだわ……)

「うん。流石にな、色々生い立ちとかさ、本人がいつも思ってる事、感じてる事、あ、今までとかな、そんな事を聞いちゃうとなぁ……」
 と話した後、外を見ていたマサキであったが、昨日のアリシアの諦めに似た笑顔が脳裏を過ぎった。

「ふ~ん……生い立ちって?」
 そんなマサキから視線を外してティナは質問をした。

「コレって言って良いのか解らんのだけど……」
 と一瞬だけティナに視線を移し、直ぐ様、雲のない青空を見てマサキは答えた。

  その仕草を見たティナは、マサキとアリシアの信頼に関わる話題だと察し、切り上げる様に言葉を続けた。
「あ、やっぱやめとく!その話は、多分アリシアさんがマサキを信じて話した事だろうから。話さなくて良いや!」

「そっか……」

 微動だにせず、煙を吐きながら空を見ているマサキに言葉を掛けようとしたティナであったが、自分の想いを正確に伝える術が見付からず、ただ見守る事しか出来なかった。


 暫く沈黙が続く中、思い出した様にマサキが口を開いた。

「あ~……後、ルームサービス頼んで飯食った。あの時、俺はピザでお腹いっぱいだったから食わなかったけど、アリシアは食事抜きだったみたいだからさ。」
 と急に思い出したかのように説明をして、タバコを咥えたままマサキは席に着いた。

「うん。なるほどね。他は?」
 ティナは、マサキの空になりそうだったカップに、黙って紅茶を継ぎ足しながら問い掛けた。

「あ、悪い。……他はなぁ……特には、アリシアと話してお茶して、何か一緒に悩んだって事かな?さっきも言ったけど、今日の事をどうしようか悩んでる最中に俺は寝落ちしたからなぁ……」
 空(くう)に視線を彷徨わせて、落ち着いた口調でマサキは話した。

 そんなマサキの態度を見て、小さくため息を吐いた後、ティナが話し始める。
「ん~……なんだかなぁって感じだよね。聞いてみると。聞いたのは私なんだけどさ~ほんとなんだかなぁって……」
(そんな事言われても……なんも無かったし……あ、起きた時や抱きつかれた事は黙っとこっと……汗)

「いや、ティナに信用して貰えた今だからこそ、言える事だけどさ、俺的に美味しいイベント全然無かったぞ!シャワーシーンのイベントとかさ、お茶を零してラッキースケベ的な展開も無かったし……」
(まぁ……実際ゼロでは無かったんだよな。俺の【盗み見】スキル何回か使ったし……www)
 と、マサキは眼福頂いた時の事を思い出して、ティナに今の心境を気付かれないよう、視線と共にタバコの灰を灰皿に落とした。

「ふ~ん……そゆの期待してたんだ……ふ~ん……」
 反射的にティナの視線を感じ、マサキは向き直るとジト目で何か言いたそうな表情をしていた。

「あ、いや、まぁ……いや、無かったから!そゆの無かったから!と、取り敢えず、は、腹減っただろ?る、ルームサービスでもた、頼むか?え、えっと電話どこだ?」
 あからさまに話を逸らすように、タバコを咥えてマサキは眼を泳がせて辺りを見回した。

「また、そうやって話を逸らす~!」

「そ、そゆ訳じゃ無くて、ほら、頼むから、ティナも電話探せって!」
(ちょっ!ヤメテ!ツッコミいれないで!また面倒な事になるからっ!)

「ん?でんわ?でんわって何?」
 ティナは先程から、マサキが何かを探してるのは理解している物の、何を探しているのか確証を得られないでいた為に事の成り行きを伺っていた。

「いや、電話だって!電話!ルームサービス頼むのにフロントへ頼むだろ?」
 マサキはキョロキョロと部屋の中に視線を動かしていたが、動きを止めてティナに振り返り説明をした。

「あ、ああ!もしかして通話機の事?これって元の世界じゃ電話っていうの?あ、食器棚の横にあるよ!」
とティナはそちらを指差す。
 
「え?なんて?」
 ポロッと咥えていたタバコの灰が音も無く床に落ち、 マサキは指された方へは視線を動かさず、ティナを真っ直ぐ見たまま固まってしまった。

「通話機でしょ?これって。てか、灰!」
 と、灰皿を手渡し、何かマサキの地雷を踏んだのか、到底現状が理解出来ないティナは不安ながらも通話機の前に移動して確認をした。

「あ、ああ……悪い……えと……も、もしかして……電話ってティナには意味が通じない?」
 視線を動かさずに渡された灰皿でタバコの火を消し、マサキのこめかみには一筋の汗が流れ落ちた。

「いや、何となくは解るよ、会話の前後とかで……通話機なんだろうなぁってさ。咄嗟に言われると解んないけど。」

(あれ?おかしい。同じ様な会話をアリシアとしたと思うけど、アリシアは普通に電話って言って通じたよな……)

「電話って言葉、一般流通してる?」
 マサキは真剣な眼でティナに問いただした。

「ん~……どうなんだろう?少なくとも、私は初めて聞いた言葉だよ!どうしたの?」

 マサキは、それを聞いてある確信を得て、取り繕うように話を続けた。
「い、いや……あ、ああ……そうか。」
(なんだコレ……ティナが住んでた街はド田舎(失礼)だから電話って言葉が無かったのとは違う。通話機って名称は知ってるんだから。……という事は、アリシアは元々電話を知ってた…て事になるんだよな。それが意味する事は……)

「ティナ、良く聞いてくれ。」

「は、はい。」
 何かを告白されるのかと察したティナは居住まいを正した。

「アリシアは恐らく俺と同じ異世界人だ。」


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