14 / 127
役場に来ました。
しおりを挟む
「おはようございます~」
今日はティナに連れられて町役場まで来ている。
昔(前世)から役所という所は余り好きでは無い。
国保の手続きやら住民税の手続き、なんだかんだでめんどくさい思い出しかないからだ。
ついでに言うと、免許更新の警察署も嫌いだし確定申告の為の税務署も嫌いだ。
世界は違えど役所の雰囲気は何処も似たりよったりな感じがした。
「早く帰りたい……」
実はこの町役場、実際ギルドだった。
冒険者からはギルドと呼ばれ、町人には役場と呼ばれていた。
大きな街になれば冒険者ギルドが役所とは離れて独立した建物になってるらしいが、片田舎のこんな小さな町では役場がギルドも兼ねているらしい。
町人に対して冒険者登録も少ないらしいし…。
「冒険者ギルドってバーがあってちょっとした食事処があってさ、ちょっとした事で揉め事とか起きるのがセオリーなんじゃないの?」
小声でティナに聞いてみたが
「それ、どんなセオリー?」
と首を傾げて続けた。
「大体何処の冒険者ギルドもスキル、ステータスの検査と冒険に対しての安全のしおりをくれるだけだよ!」
「( ゚д゚)ハッ!」
(まるで、車の免許更新みたいじゃマイカ……俺の脳内イメージの憧れを返せ!)
「どうしたの?何か悔しそうな顔してるけど。」
(俺のロマンを返せ~!)
「あ、呼ばれた!行ってくるね」
ティナは入口で渡された木製の番号札が呼ばれ冒険者登録の窓口に向かった。
自分の番号札には16焼き印がされている。
窓口に向かって並べられた木製のベンチシートには何かの手続きに来た人がチラホラ座っている。
「なんで役所って無駄に天井高いんだろう?」
(つーか、待つの長いよ……(イライラ)
マサキは先に上げた他に病院も嫌いであった。
理由は「待ち時間長い」から。
(まだ前世はスマホとかあったからマシだったけど、無いからどうすりゃ良いのさ……)
ティナを見ると登録の為に何か書類に書き込んでいる。
(あ、何か機械の前に移った。何してんだアレ?)
棒の先に紐みたいのが何本かくっ付いて押したり引いたりしてる。
「16番の方~!」
「あ、俺だ。」
「こんにちは、今日はどの様な御要件でしょうか?」
(冒険者ギルドには人気がある受付のおねータソがいて、偶然にもその受付に呼ばれて、そして他の冒険者から嫉妬の嵐で受付終わったら呼び出し食らう!てのがテンプレなんじゃ無かったのかよ!)
受付には普通の愛想の良いおばはんがいた。(エプロンして)
(俺の異世界ロマンを返せ~!)
「えっと……冒険者登録で(ボソボソ)」
何か色々と逆カルチャーショックを受けマサキはヤル気ナッスィング。
「こちらへの登録は初めてでしょうか?」
「ハイ(ボソ)」
「では、まず初めにコチラの書類の太枠の中の記入をあちらでお願い致します。」
言われるがまま書類記載。(解らない所はティナに教えて貰い)
書類に記入が終わり受付に出す時に
「登録料が今回初回の為に3000円(円?YEN?円なの?)そして、冒険者孤児の寄付金で2000円募っておりますがどうなされますか?」
「えーー……(白目)」
思考停止してる俺の横からティナが
「寄付金も含めての金額で!」
「おい!(白目)」
「畏まりました!では登録料と寄付金を合わせて5000円になります。
それで、寄付のお礼としてコチラの冒険者カードのケースを進呈しているのですが、何色になさいますか?」
とズラリとカラフルにカード入れが並べられてるケースを見せてくれる。
赤とか青とか緑とかピンクとか黒とか……見覚えがある様なデジャブ……
「何色でも良いよ…(白目)」
「じゃ、青で!」
とティナが決めた。
「コチラで宜しかったでしょうか?」
(もう、あちらでもどちらでもいいから、早く帰りたいってば……)
「あ、それで良いです。」
「では手続きの方進めさせて頂きますね。」
「はい(白目)」
この後
変な機械の前で木の棒を言われた様に動かし、ヘッドホン的なのを付けて何か聴こえたら札を上げて下さいと言われ、石版の上に手を置いて何かを測り、最後に「冒険の危険性」という紙芝居を見て終わりとなった。
「疲れた……コレなら水汲み行った方がマシだわ……」
ぐったりしているマサキにティナは
先程貰った丸い団扇でパタパタと扇いであげている。
「もう少しだから頑張ろ?」
(倍以上の歳下に慰められてる俺氏……なるべく目立たない様にしてるつもりだが、某〇蓮団のジャージは目立ちすぎる。ヒソヒソと噂の声が耳に入って来る。)
「15番、16番の方~こちらへどうぞ~」
「呼ばれたよ!行こっ!」
「う~~……。めんどくさいう~……」
「行~く~のぉ~!(冷笑)」
ゾクッ!と自分の危機管理能力が警告を発した為、速攻で立ち上がり
「サーイエッサー!」
とティナの後を追った。
「15番、コチラのお名前で間違い御座いませんでしょうか?」
ティナが名前やらステータス、スキルを無言で確認してから
「はい」
と返事をして冒険者のカードを受け取った。
(やっぱ名前とか言わないんだよな……この世界にも個人情報保護法とかプライバシーポリシーとか、あるのかな?ま、似たようなのはあるんだろうなぁ……バレればいきなり決闘申し込まれたり暗がりで殺られたり、とか有りそうだもんなぁ……)
「では16番の方、こちらのお名前で間違い御座いませんでしょうか?」
プラスチックっぽい板に名前が掘ってある。
今住んでる所の住所も掘ってあり
下には現在のレベルと属性の表があって何個か丸がしてあった。
そして7段階評価で冒険者のランクは何故かDランクである。
(歳取ってると、生きてる年数分経験を詰んでるので
よっぽどの事が無い限りDランクから始まるそうだ。そしてティナは若い分Fランクだった。)
「大丈夫です。」
と言って冒険者カードを俺も受け取った。
さっきティナが決めた冒険者カードを入れる青いケースとセーフティーアドベンチャーなる栞を貰った。
(ガッデム!免許更新かよっ!)
「冒険者登録の手続きは以上となります。出発の手配、冒険に必要な物品購入はソコの角を右折して、正面にある7番、8番窓口からお願い致します。」
(異世界に居て異世界らしい内容の事もしてるのに、ちっとも異世界な気分がしねぇ~……)
「ティナタソ……もう、帰りたい……」
「まだ準備のもの買わないと行けないでしょ?だからサッと買ってサッと帰ろ?」
「アイ!マン!」
(多分これ以上俺がグズるとヤバい事が起きると、察知したので大人しくする事にした。)
ティナはこの後、旅に必要な道具やアイテムを購入して、ギガントモアのレンタル手続きをサクッと終わらせ町も見ずに速攻で帰ってきた。
「お疲れ様っしたぁ~!」
(実は途中からティナのイライラが眼に見えるようで、かなりガクブルしていた。)
「もぅ、ほんとに疲れたわよ~……」
ホントに疲れたようで、帰って直ぐ食卓に突っ伏したままだ。
「マサキさん……?いい歳してあんな我儘もう言わないで下さいね!(無表情)」
ゾクッ!
「はい……。(裏声)」
こうしてどうにか2人の冒険者登録は終わったのであった。
今日はティナに連れられて町役場まで来ている。
昔(前世)から役所という所は余り好きでは無い。
国保の手続きやら住民税の手続き、なんだかんだでめんどくさい思い出しかないからだ。
ついでに言うと、免許更新の警察署も嫌いだし確定申告の為の税務署も嫌いだ。
世界は違えど役所の雰囲気は何処も似たりよったりな感じがした。
「早く帰りたい……」
実はこの町役場、実際ギルドだった。
冒険者からはギルドと呼ばれ、町人には役場と呼ばれていた。
大きな街になれば冒険者ギルドが役所とは離れて独立した建物になってるらしいが、片田舎のこんな小さな町では役場がギルドも兼ねているらしい。
町人に対して冒険者登録も少ないらしいし…。
「冒険者ギルドってバーがあってちょっとした食事処があってさ、ちょっとした事で揉め事とか起きるのがセオリーなんじゃないの?」
小声でティナに聞いてみたが
「それ、どんなセオリー?」
と首を傾げて続けた。
「大体何処の冒険者ギルドもスキル、ステータスの検査と冒険に対しての安全のしおりをくれるだけだよ!」
「( ゚д゚)ハッ!」
(まるで、車の免許更新みたいじゃマイカ……俺の脳内イメージの憧れを返せ!)
「どうしたの?何か悔しそうな顔してるけど。」
(俺のロマンを返せ~!)
「あ、呼ばれた!行ってくるね」
ティナは入口で渡された木製の番号札が呼ばれ冒険者登録の窓口に向かった。
自分の番号札には16焼き印がされている。
窓口に向かって並べられた木製のベンチシートには何かの手続きに来た人がチラホラ座っている。
「なんで役所って無駄に天井高いんだろう?」
(つーか、待つの長いよ……(イライラ)
マサキは先に上げた他に病院も嫌いであった。
理由は「待ち時間長い」から。
(まだ前世はスマホとかあったからマシだったけど、無いからどうすりゃ良いのさ……)
ティナを見ると登録の為に何か書類に書き込んでいる。
(あ、何か機械の前に移った。何してんだアレ?)
棒の先に紐みたいのが何本かくっ付いて押したり引いたりしてる。
「16番の方~!」
「あ、俺だ。」
「こんにちは、今日はどの様な御要件でしょうか?」
(冒険者ギルドには人気がある受付のおねータソがいて、偶然にもその受付に呼ばれて、そして他の冒険者から嫉妬の嵐で受付終わったら呼び出し食らう!てのがテンプレなんじゃ無かったのかよ!)
受付には普通の愛想の良いおばはんがいた。(エプロンして)
(俺の異世界ロマンを返せ~!)
「えっと……冒険者登録で(ボソボソ)」
何か色々と逆カルチャーショックを受けマサキはヤル気ナッスィング。
「こちらへの登録は初めてでしょうか?」
「ハイ(ボソ)」
「では、まず初めにコチラの書類の太枠の中の記入をあちらでお願い致します。」
言われるがまま書類記載。(解らない所はティナに教えて貰い)
書類に記入が終わり受付に出す時に
「登録料が今回初回の為に3000円(円?YEN?円なの?)そして、冒険者孤児の寄付金で2000円募っておりますがどうなされますか?」
「えーー……(白目)」
思考停止してる俺の横からティナが
「寄付金も含めての金額で!」
「おい!(白目)」
「畏まりました!では登録料と寄付金を合わせて5000円になります。
それで、寄付のお礼としてコチラの冒険者カードのケースを進呈しているのですが、何色になさいますか?」
とズラリとカラフルにカード入れが並べられてるケースを見せてくれる。
赤とか青とか緑とかピンクとか黒とか……見覚えがある様なデジャブ……
「何色でも良いよ…(白目)」
「じゃ、青で!」
とティナが決めた。
「コチラで宜しかったでしょうか?」
(もう、あちらでもどちらでもいいから、早く帰りたいってば……)
「あ、それで良いです。」
「では手続きの方進めさせて頂きますね。」
「はい(白目)」
この後
変な機械の前で木の棒を言われた様に動かし、ヘッドホン的なのを付けて何か聴こえたら札を上げて下さいと言われ、石版の上に手を置いて何かを測り、最後に「冒険の危険性」という紙芝居を見て終わりとなった。
「疲れた……コレなら水汲み行った方がマシだわ……」
ぐったりしているマサキにティナは
先程貰った丸い団扇でパタパタと扇いであげている。
「もう少しだから頑張ろ?」
(倍以上の歳下に慰められてる俺氏……なるべく目立たない様にしてるつもりだが、某〇蓮団のジャージは目立ちすぎる。ヒソヒソと噂の声が耳に入って来る。)
「15番、16番の方~こちらへどうぞ~」
「呼ばれたよ!行こっ!」
「う~~……。めんどくさいう~……」
「行~く~のぉ~!(冷笑)」
ゾクッ!と自分の危機管理能力が警告を発した為、速攻で立ち上がり
「サーイエッサー!」
とティナの後を追った。
「15番、コチラのお名前で間違い御座いませんでしょうか?」
ティナが名前やらステータス、スキルを無言で確認してから
「はい」
と返事をして冒険者のカードを受け取った。
(やっぱ名前とか言わないんだよな……この世界にも個人情報保護法とかプライバシーポリシーとか、あるのかな?ま、似たようなのはあるんだろうなぁ……バレればいきなり決闘申し込まれたり暗がりで殺られたり、とか有りそうだもんなぁ……)
「では16番の方、こちらのお名前で間違い御座いませんでしょうか?」
プラスチックっぽい板に名前が掘ってある。
今住んでる所の住所も掘ってあり
下には現在のレベルと属性の表があって何個か丸がしてあった。
そして7段階評価で冒険者のランクは何故かDランクである。
(歳取ってると、生きてる年数分経験を詰んでるので
よっぽどの事が無い限りDランクから始まるそうだ。そしてティナは若い分Fランクだった。)
「大丈夫です。」
と言って冒険者カードを俺も受け取った。
さっきティナが決めた冒険者カードを入れる青いケースとセーフティーアドベンチャーなる栞を貰った。
(ガッデム!免許更新かよっ!)
「冒険者登録の手続きは以上となります。出発の手配、冒険に必要な物品購入はソコの角を右折して、正面にある7番、8番窓口からお願い致します。」
(異世界に居て異世界らしい内容の事もしてるのに、ちっとも異世界な気分がしねぇ~……)
「ティナタソ……もう、帰りたい……」
「まだ準備のもの買わないと行けないでしょ?だからサッと買ってサッと帰ろ?」
「アイ!マン!」
(多分これ以上俺がグズるとヤバい事が起きると、察知したので大人しくする事にした。)
ティナはこの後、旅に必要な道具やアイテムを購入して、ギガントモアのレンタル手続きをサクッと終わらせ町も見ずに速攻で帰ってきた。
「お疲れ様っしたぁ~!」
(実は途中からティナのイライラが眼に見えるようで、かなりガクブルしていた。)
「もぅ、ほんとに疲れたわよ~……」
ホントに疲れたようで、帰って直ぐ食卓に突っ伏したままだ。
「マサキさん……?いい歳してあんな我儘もう言わないで下さいね!(無表情)」
ゾクッ!
「はい……。(裏声)」
こうしてどうにか2人の冒険者登録は終わったのであった。
0
お気に入りに追加
197
あなたにおすすめの小説
側室を用意したら離縁して下さいますか?
ヘロディア
恋愛
育ちがよく、幸せな将来を予想していた主人公。彼女の結婚相手は望んでいた結婚とは大違いであった。
夜中になると貪るように彼女を求めてくる彼と、早く離婚したいと願うようになり…
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす
こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
来訪神に転生させてもらえました。石長姫には不老長寿、宇迦之御魂神には豊穣を授かりました。
克全
ファンタジー
ほのぼのスローライフを目指します。賽銭泥棒を取り押さえようとした氏子の田中一郎は、事もあろうに神域である境内の、それも神殿前で殺されてしまった。情けなく申し訳なく思った氏神様は、田中一郎を異世界に転生させて第二の人生を生きられるようにした。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
生まれ変わり大魔法使いの自由気まま生活?いえ、生きる為には、働かなくてはいけません。
光子
ファンタジー
昔むかしーーそう遠くない50年程前まで、この世界は魔王に襲われ、人類は滅亡の一手を辿っていた。
だが、そんな世界を救ったのが、大魔法使い《サクラ》だった。
彼女は、命をかけて魔王を封印し、世界を救った。
ーーーそれから50年後。
「……あ、思い出した」
すっかり平和になった世界。
その世界で、貧乏家庭で育った5人兄弟姉妹の真ん中《ヒナキ》は、財政難な家族を救う為、貴族様達金持ちが多く通う超一流学校に、就職に有利な魔法使いになる為に入学を決意!
女子生徒達の過度な嫌がらせや、王子様の意地悪で生意気な態度をスルーしつつ懸命に魔法の勉学に励んでいたら、ある日突然、前世の記憶が蘇った。
そう。私の前世は、大魔法使いサクラ。
もし生まれ変わったらなら、私が取り戻した平和を堪能するために、自由気ままな生活をしよう!そう決めていたのに、現実は、生きる為には、お金が必要。そう、働かなきゃならない!
それならせめて、学校生活を楽しみつつ、卒業したらホワイトな就職先を見付けようと決意を新たに、いつか自由気ままな生活を送れるようになるために、頑張る!
不定期更新していきます。
よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる