30 / 40
真の悪役令嬢になります! ペーター③
しおりを挟む
「なんか、騒がしいですね……」
馬車のドアを開けてくれた御者がキャンベル家を眺めながら、不思議そうに呟いた。
本日、アビゲイル・キャンベルと会うために、キャンベル家にやって来たフィリップ・アレンも不思議そうに首を傾げる。
「そうだな」
フィリップはポケットから懐中時計を取り出して時刻を確かめた。時計の針は一時を少し過ぎたところ。約束の時間よりちょっと早いくらいだ。
「出迎えもないですし、ちょっとドアを叩いてみますね」
御者はフィリップの返事を待つことなく、小走りにドアへ近づくと、キャンベル家のドアをノックした。ゆっくり移動してきたフィリップがドアの前に立っても尚、屋敷の中から慌ただしい声が聞こえてくる。御者と顔を見合わせて、どうしたものかとしばらく待っていると、ドアが細く開き、侍女と思わしき女性がひょっこりと顔を出した。髪の毛が少し乱れていて、顔色が悪い。それでも侍女は声を震わせながら言った。
「お待たせして大変申し訳ございません。フィリップ・アレン様でしょうか?」
「ええ、そうです。お約束は今日だったと思うのですが……」
もしやの気持ちで訊ねれば、間違いないとの答えをもらった。
「はい、そうでございます。ですが、こちらの事情で大変申し訳ありませんが、別の日にしていただけないでしょうか?」
「何故でしょう?」
「それは、えっと……」
侍女が視線を彷徨わせる。背後を気にしているようだが、フィリップからは見ることができない。必死に何かを隠しているようで、待たされ続けるフィリップは苛立った。
「約束を反故にするのはあなたの一存で? 本日行われる顔合わせはキャンベル家のご当主と決めたこと。なのに使用人であるあなたが、当日の、しかも数分前に、理由も明かにせず取り消しとはいかがなものだろうか?」
にこやかな表情とは裏腹にきつめの口調で問いただせば、侍女は今にも泣き出してしまいそうな顔をする。別に泣かせようとしているわけではない。キャンベル家にいるアビゲイルがルルであるかを早く確かめたいだけだ。
「フィリップ様」
侍女の背後からウィリアムの執事が現れる。
侍女は頭を下げるとその場を執事に譲るようにして下がった。話のわかりそうな人が出てきて、ホッとする。
「本日はご来訪いただきありがとうございます。ご足労願いましたのにうちの侍女が大変失礼なことを。申し訳ございません」
「いえいえ」と首を横に振っていると、件の侍女はさらに頭を深く下げた。
「重ね重ね申し訳ないのですが、アビゲイル様が怪我を負われまして、本日のお約束をなかったことに……」
フィリップは全身から血を抜かれているような気がした。汗がやたら冷たく感じ、口のなかが異様に渇く。
「怪我は! 怪我はどの程度のものなのでしょう!?」
「わたくしどもでは何とも……。ただいま、医師を呼びに遣いを出したところでして……」
執事は弱りきったように眉尻を下げた。
「会うことは出来ないのですか?」
「医師の診断を待たないことには、何とも言えません……。ですが、お会い出来る出来ないに関わらず、お待ちになられるのでしたら、部屋をご用意させていただきますが」
「そうしてください」
フィリップは即答した。
アビゲイルと面談するはずだったであろう応接室に通され、お茶を出される。怪我をした理由を訊ねると「階段から落ちた」とだけ言われた。
(この屋敷にいるアビゲイル嬢は、単なるそっくりさんで、ルルではないのだろうか?)
ルルならば、階段から落ちるなんて間抜けなことはしない。例え、階段から足を踏み外したとしても、反射的に手すりに掴まるなどするだろう。まして、孤児院では二階にある反省室の窓から何度も抜け出し、自慢してくるほどだ。そんなルルが医師を呼ばなければならないほどの怪我をするとは思えない。
(婚約だなんて早まってしまっただろうか……)
フィリップは自身の考えの浅さに後悔した。
だが、あの時、焦ったのだ。サイラスの隣で満更でもない笑顔を見せるルルを想像してイヤだと思ったのだ。それに、と自身に言い訳をして、サイラスはアンジェラに惹かれていることをあげる。
(ここにいるアンジェラ嬢はルルだ。ルルに違いないはずなのに、ルルではないかも知れない……)
頭のなかはぐちゃぐちゃだ。一刻でも早くアビゲイルの偽者と会って真相を確かめたい。膝に肘を立て、組んだ手を額に当てて時がくるのを待つ。
どれくらいの時間が過ぎたのであろう。ドアがノックされ、フィリップは目を見開いた。
ドアが開き、キャンベル家の主であるウィリアムが現れる。
「すまないね」
「いえ」
挨拶もほどほどに、ウィリアムが向かいのソファに座ると執事がお茶を淹れて、部屋から出ていった。
応接室にはフィリップとウィリアムのふたりだけになる。
「あの、アビゲイル嬢のお加減は?」
「額を切ったのと、右手足首の捻挫。それと打ち身だな。さぁ、どうする?」
「どうするとは?」
「婚約だよ。額の傷を縫ったんだ。顔に傷がある女はイヤだろ?」
「そんなことありません」
フィリップはウィリアムの言葉を強く否定する。
「そんなにあの娘がいいのか……。で、あの娘はいったい何者なんだい?」
フィリップは目を見開き、呆然とした。
ウィリアムは、アビゲイルがアビゲイルでないことを知っていたのだ。
フィリップは冷めたお茶を一口飲むと、平然と答えた。
「まるでアビゲイル嬢がアビゲイル嬢でないようにおっしゃいますね? しかも、わたしが何もかも知っているように訊ねてこられる」
「ははは。ここだけの話。アビゲイルはすでに死んでいるからね。死んだ者が屋敷に戻ってくるはずなんてないんだよ」
「死んでいる?」
「ああ。家出したかと思えば、わたしのことを良く思ってない奴らに捕まったらしい。あの偽者が屋敷に来る直前に、アビゲイルが肌身はなさず身につけていたアクセサリーが届いたからな。間違いない」
「では、なぜ、偽者かもしれないと知って、屋敷におかれているのです!?」
ウィリアムは答えない。顔は笑っているが、これ以上触れてはならないことのようだ。
フィリップは冷静さを取り戻そうと、目を閉じ、呼吸を整えた。
「では、アビゲイル嬢は……」
「あの偽者なら、くれてやろう。アビゲイルとしてな」
「本物の方は? 我が家で保管させていただいておりますが……」
「ああ」
ウィリアムは視線を天井に向けて、物思いにふけたかと思うと「引き取ろう」と答えた。
「会って行くかい?」
「はい。わたしも確かめたいことがありますから」
ウィリアムが立ち上がり、フィリップもソファから腰を上げた時だった。
ドアが勢いよく開き、プラチナ色の髪にウェーブかかった少女が現れる。アンジェラだ。
「フィリップ様! わたしを連れて逃げてください!! わたし、お姉さまのことなんて突き飛ばしていません!!」
フィリップは思わず、ウィリアムの顔を見た。
その視線につられ、アンジェラもウィリアムを見つめる。
「お父様、これは何かの間違いです。お姉さまはあの場に倒れただけで、怪我なんてウソです。きっと刃物を使ってご自身の顔を傷つけたに違いありませんわ!」
アンジェラの訴えにウィリアムは平静そのものだった。だが、それは見せかけだけで、腹のなかは煮えたぎっていたようだ。
「二度ならず、三度、四度と! 我が家の使用人は無能な者ばかりなのか!?」
怒鳴り声に執事が慌てて、アンジェラを連れ去る。
「アビゲイルの部屋は階段を上って、西側にあります。侍女たちが出入りしているのですぐにわかるでしょう」
「ありがとうございます」
ウィリアムが応接室から出ていく。
フィリップも応接室から出ようとすると、先程の執事が戻ってきた。アビゲイルの部屋まで案内するという。
「フィリップ様、本日は立て続けに申し訳ございません」
執事の謝罪をフィリップは軽く受け止めた。
アビゲイルの部屋を教えてもらい、お礼を伝える。
ルルと思われるアビゲイルは、ベッドのヘッドボードに寄りかかっていた。侍女のひとりがアビゲイルに声を掛けると、アビゲイルがこちらを向く。そして彼女は目を見開き、静止した。
(ああ、やっぱり……)
フィリップは安堵のため息をついて訊ねた。
「ところで『コネ』はどうなりましたか?」と。
馬車のドアを開けてくれた御者がキャンベル家を眺めながら、不思議そうに呟いた。
本日、アビゲイル・キャンベルと会うために、キャンベル家にやって来たフィリップ・アレンも不思議そうに首を傾げる。
「そうだな」
フィリップはポケットから懐中時計を取り出して時刻を確かめた。時計の針は一時を少し過ぎたところ。約束の時間よりちょっと早いくらいだ。
「出迎えもないですし、ちょっとドアを叩いてみますね」
御者はフィリップの返事を待つことなく、小走りにドアへ近づくと、キャンベル家のドアをノックした。ゆっくり移動してきたフィリップがドアの前に立っても尚、屋敷の中から慌ただしい声が聞こえてくる。御者と顔を見合わせて、どうしたものかとしばらく待っていると、ドアが細く開き、侍女と思わしき女性がひょっこりと顔を出した。髪の毛が少し乱れていて、顔色が悪い。それでも侍女は声を震わせながら言った。
「お待たせして大変申し訳ございません。フィリップ・アレン様でしょうか?」
「ええ、そうです。お約束は今日だったと思うのですが……」
もしやの気持ちで訊ねれば、間違いないとの答えをもらった。
「はい、そうでございます。ですが、こちらの事情で大変申し訳ありませんが、別の日にしていただけないでしょうか?」
「何故でしょう?」
「それは、えっと……」
侍女が視線を彷徨わせる。背後を気にしているようだが、フィリップからは見ることができない。必死に何かを隠しているようで、待たされ続けるフィリップは苛立った。
「約束を反故にするのはあなたの一存で? 本日行われる顔合わせはキャンベル家のご当主と決めたこと。なのに使用人であるあなたが、当日の、しかも数分前に、理由も明かにせず取り消しとはいかがなものだろうか?」
にこやかな表情とは裏腹にきつめの口調で問いただせば、侍女は今にも泣き出してしまいそうな顔をする。別に泣かせようとしているわけではない。キャンベル家にいるアビゲイルがルルであるかを早く確かめたいだけだ。
「フィリップ様」
侍女の背後からウィリアムの執事が現れる。
侍女は頭を下げるとその場を執事に譲るようにして下がった。話のわかりそうな人が出てきて、ホッとする。
「本日はご来訪いただきありがとうございます。ご足労願いましたのにうちの侍女が大変失礼なことを。申し訳ございません」
「いえいえ」と首を横に振っていると、件の侍女はさらに頭を深く下げた。
「重ね重ね申し訳ないのですが、アビゲイル様が怪我を負われまして、本日のお約束をなかったことに……」
フィリップは全身から血を抜かれているような気がした。汗がやたら冷たく感じ、口のなかが異様に渇く。
「怪我は! 怪我はどの程度のものなのでしょう!?」
「わたくしどもでは何とも……。ただいま、医師を呼びに遣いを出したところでして……」
執事は弱りきったように眉尻を下げた。
「会うことは出来ないのですか?」
「医師の診断を待たないことには、何とも言えません……。ですが、お会い出来る出来ないに関わらず、お待ちになられるのでしたら、部屋をご用意させていただきますが」
「そうしてください」
フィリップは即答した。
アビゲイルと面談するはずだったであろう応接室に通され、お茶を出される。怪我をした理由を訊ねると「階段から落ちた」とだけ言われた。
(この屋敷にいるアビゲイル嬢は、単なるそっくりさんで、ルルではないのだろうか?)
ルルならば、階段から落ちるなんて間抜けなことはしない。例え、階段から足を踏み外したとしても、反射的に手すりに掴まるなどするだろう。まして、孤児院では二階にある反省室の窓から何度も抜け出し、自慢してくるほどだ。そんなルルが医師を呼ばなければならないほどの怪我をするとは思えない。
(婚約だなんて早まってしまっただろうか……)
フィリップは自身の考えの浅さに後悔した。
だが、あの時、焦ったのだ。サイラスの隣で満更でもない笑顔を見せるルルを想像してイヤだと思ったのだ。それに、と自身に言い訳をして、サイラスはアンジェラに惹かれていることをあげる。
(ここにいるアンジェラ嬢はルルだ。ルルに違いないはずなのに、ルルではないかも知れない……)
頭のなかはぐちゃぐちゃだ。一刻でも早くアビゲイルの偽者と会って真相を確かめたい。膝に肘を立て、組んだ手を額に当てて時がくるのを待つ。
どれくらいの時間が過ぎたのであろう。ドアがノックされ、フィリップは目を見開いた。
ドアが開き、キャンベル家の主であるウィリアムが現れる。
「すまないね」
「いえ」
挨拶もほどほどに、ウィリアムが向かいのソファに座ると執事がお茶を淹れて、部屋から出ていった。
応接室にはフィリップとウィリアムのふたりだけになる。
「あの、アビゲイル嬢のお加減は?」
「額を切ったのと、右手足首の捻挫。それと打ち身だな。さぁ、どうする?」
「どうするとは?」
「婚約だよ。額の傷を縫ったんだ。顔に傷がある女はイヤだろ?」
「そんなことありません」
フィリップはウィリアムの言葉を強く否定する。
「そんなにあの娘がいいのか……。で、あの娘はいったい何者なんだい?」
フィリップは目を見開き、呆然とした。
ウィリアムは、アビゲイルがアビゲイルでないことを知っていたのだ。
フィリップは冷めたお茶を一口飲むと、平然と答えた。
「まるでアビゲイル嬢がアビゲイル嬢でないようにおっしゃいますね? しかも、わたしが何もかも知っているように訊ねてこられる」
「ははは。ここだけの話。アビゲイルはすでに死んでいるからね。死んだ者が屋敷に戻ってくるはずなんてないんだよ」
「死んでいる?」
「ああ。家出したかと思えば、わたしのことを良く思ってない奴らに捕まったらしい。あの偽者が屋敷に来る直前に、アビゲイルが肌身はなさず身につけていたアクセサリーが届いたからな。間違いない」
「では、なぜ、偽者かもしれないと知って、屋敷におかれているのです!?」
ウィリアムは答えない。顔は笑っているが、これ以上触れてはならないことのようだ。
フィリップは冷静さを取り戻そうと、目を閉じ、呼吸を整えた。
「では、アビゲイル嬢は……」
「あの偽者なら、くれてやろう。アビゲイルとしてな」
「本物の方は? 我が家で保管させていただいておりますが……」
「ああ」
ウィリアムは視線を天井に向けて、物思いにふけたかと思うと「引き取ろう」と答えた。
「会って行くかい?」
「はい。わたしも確かめたいことがありますから」
ウィリアムが立ち上がり、フィリップもソファから腰を上げた時だった。
ドアが勢いよく開き、プラチナ色の髪にウェーブかかった少女が現れる。アンジェラだ。
「フィリップ様! わたしを連れて逃げてください!! わたし、お姉さまのことなんて突き飛ばしていません!!」
フィリップは思わず、ウィリアムの顔を見た。
その視線につられ、アンジェラもウィリアムを見つめる。
「お父様、これは何かの間違いです。お姉さまはあの場に倒れただけで、怪我なんてウソです。きっと刃物を使ってご自身の顔を傷つけたに違いありませんわ!」
アンジェラの訴えにウィリアムは平静そのものだった。だが、それは見せかけだけで、腹のなかは煮えたぎっていたようだ。
「二度ならず、三度、四度と! 我が家の使用人は無能な者ばかりなのか!?」
怒鳴り声に執事が慌てて、アンジェラを連れ去る。
「アビゲイルの部屋は階段を上って、西側にあります。侍女たちが出入りしているのですぐにわかるでしょう」
「ありがとうございます」
ウィリアムが応接室から出ていく。
フィリップも応接室から出ようとすると、先程の執事が戻ってきた。アビゲイルの部屋まで案内するという。
「フィリップ様、本日は立て続けに申し訳ございません」
執事の謝罪をフィリップは軽く受け止めた。
アビゲイルの部屋を教えてもらい、お礼を伝える。
ルルと思われるアビゲイルは、ベッドのヘッドボードに寄りかかっていた。侍女のひとりがアビゲイルに声を掛けると、アビゲイルがこちらを向く。そして彼女は目を見開き、静止した。
(ああ、やっぱり……)
フィリップは安堵のため息をついて訊ねた。
「ところで『コネ』はどうなりましたか?」と。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
「聖女に丸投げ、いい加減やめません?」というと、それが発動条件でした。※シファルルート
ハル*
ファンタジー
コミュ障気味で、中学校では友達なんか出来なくて。
胸が苦しくなるようなこともあったけれど、今度こそ友達を作りたい! って思ってた。
いよいよ明日は高校の入学式だ! と校則がゆるめの高校ということで、思いきって金髪にカラコンデビューを果たしたばかりだったのに。
――――気づけば異世界?
金髪&淡いピンクの瞳が、聖女の色だなんて知らないよ……。
自前じゃない髪の色に、カラコンゆえの瞳の色。
本当は聖女の色じゃないってバレたら、どうなるの?
勝手に聖女だからって持ち上げておいて、聖女のあたしを護ってくれる誰かはいないの?
どこにも誰にも甘えられない環境で、くじけてしまいそうだよ。
まだ、たった15才なんだから。
ここに来てから支えてくれようとしているのか、困らせようとしているのかわかりにくい男の子もいるけれど、ひとまず聖女としてやれることやりつつ、髪色とカラコンについては後で……(ごにょごにょ)。
――なんて思っていたら、頭頂部の髪が黒くなってきたのは、脱色後の髪が伸びたから…が理由じゃなくて、問題は別にあったなんて。
浄化の瞬間は、そう遠くはない。その時あたしは、どんな表情でどんな気持ちで浄化が出来るだろう。
召喚から浄化までの約3か月のこと。
見た目はニセモノな聖女と5人の(彼女に王子だと伝えられない)王子や王子じゃない彼らのお話です。
※残酷と思われるシーンには、タイトルに※をつけてあります。
29話以降が、シファルルートの分岐になります。
29話までは、本編・ジークムントと同じ内容になりますことをご了承ください。
本編・ジークムントルートも連載中です。
蒼星伝 ~マッチ売りの男の娘はチート改造され、片翼の天使と成り果て、地上に舞い降りる剣と化す~
ももちく
ファンタジー
|神代《かみよ》の時代から、創造主:Y.O.N.Nと悪魔の統括者であるハイヨル混沌は激しい戦いを繰り返してきた。
その両者の戦いの余波を受けて、惑星:ジ・アースは4つに分かたれてしまう。
それから、さらに途方もない年月が経つ。
復活を果たしたハイヨル混沌は今度こそ、創造主;Y.O.N.Nとの決着をつけるためにも、惑星:ジ・アースを完全に暗黒の世界へと変えようとする。
ハイヨル混沌の支配を跳ね返すためにも、創造主:Y.O.N.Nのパートナーとも呼べる天界の主である星皇が天使軍団を率い、ハイヨル混沌軍団との戦いを始める。
しかし、ハイヨル混沌軍団は地上界を闇の世界に堕とすだけでなく、星皇の妻の命を狙う。
その計画を妨害するためにも星皇は自分の妾(男の娘)を妻の下へと派遣する。
幾星霜もの間、続いた創造主:Y.O.N.Nとハイヨル混沌との戦いに終止符を打つキーマンとなる星皇の妻と妾(男の娘)は互いの手を取り合う。
時にはぶつかり合い、地獄と化していく地上界で懸命に戦い、やがて、その命の炎を燃やし尽くす……。
彼女達の命の輝きを見た地上界の住人たちは、彼女たちの戦いの軌跡と生き様を『蒼星伝』として語り継ぐことになる。
逆行転生した悪役令嬢だそうですけれど、反省なんてしてやりませんわ!
九重
恋愛
我儘で自分勝手な生き方をして処刑されたアマーリアは、時を遡り、幼い自分に逆行転生した。
しかし、彼女は、ここで反省できるような性格ではなかった。
アマーリアは、破滅を回避するために、自分を処刑した王子や聖女たちの方を変えてやろうと決意する。
これは、逆行転生した悪役令嬢が、まったく反省せずに、やりたい放題好き勝手に生きる物語。
ツイッターで先行して呟いています。
冤罪で処刑されたら死に戻り、前世の記憶が戻った悪役令嬢は、元の世界に帰る方法を探す為に婚約破棄と追放を受け入れたら、伯爵子息様に拾われました
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
ワガママ三昧な生活を送っていた悪役令嬢のミシェルは、自分の婚約者と、長年に渡っていじめていた聖女によって冤罪をでっちあげられ、処刑されてしまう。
その後、ミシェルは不思議な夢を見た。不思議な既視感を感じる夢の中で、とある女性の死を見せられたミシェルは、目を覚ますと自分が処刑される半年前の時間に戻っていた。
それと同時に、先程見た夢が自分の前世の記憶で、自分が異世界に転生したことを知る。
記憶が戻ったことで、前世のような優しい性格を取り戻したミシェルは、前世の世界に残してきてしまった、幼い家族の元に帰る術を探すため、ミシェルは婚約者からの婚約破棄と、父から宣告された追放も素直に受け入れ、貴族という肩書きを隠し、一人外の世界に飛び出した。
初めての外の世界で、仕事と住む場所を見つけて懸命に生きるミシェルはある日、仕事先の常連の美しい男性――とある伯爵家の令息であるアランに屋敷に招待され、自分の正体を見破られてしまったミシェルは、思わぬ提案を受ける。
それは、魔法の研究をしている自分の専属の使用人兼、研究の助手をしてほしいというものだった。
だが、その提案の真の目的は、社交界でも有名だった悪役令嬢の性格が豹変し、一人で外の世界で生きていることを不審に思い、自分の監視下におくためだった。
変に断って怪しまれ、未来で起こる処刑に繋がらないようにするために、そして優しいアランなら信用できると思ったミシェルは、その提案を受け入れた。
最初はミシェルのことを疑っていたアランだったが、徐々にミシェルの優しさや純粋さに惹かれていく。同時に、ミシェルもアランの魅力に惹かれていくことに……。
これは死に戻った元悪役令嬢が、元の世界に帰るために、伯爵子息と共に奮闘し、互いに惹かれて幸せになる物語。
⭐︎小説家になろう様にも投稿しています。全話予約投稿済です⭐︎
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
悪役令嬢は所詮悪役令嬢
白雪の雫
ファンタジー
「アネット=アンダーソン!貴女の私に対する仕打ちは到底許されるものではありません!殿下、どうかあの平民の女に頭を下げるように言って下さいませ!」
魔力に秀でているという理由で聖女に選ばれてしまったアネットは、平民であるにも関わらず公爵令嬢にして王太子殿下の婚約者である自分を階段から突き落とそうとしただの、冬の池に突き落として凍死させようとしただの、魔物を操って殺そうとしただの──・・・。
リリスが言っている事は全て彼女達による自作自演だ。というより、ゲームの中でリリスがヒロインであるアネットに対して行っていた所業である。
愛しいリリスに縋られたものだから男としての株を上げたい王太子は、アネットが無実だと分かった上で彼女を断罪しようとするのだが、そこに父親である国王と教皇、そして聖女の夫がやって来る──・・・。
悪役令嬢がいい子ちゃん、ヒロインが脳内お花畑のビッチヒドインで『ざまぁ』されるのが多いので、逆にしたらどうなるのか?という思い付きで浮かんだ話です。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる