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第1章 イリス大陸編
第18話 覚醒
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「うん……?」
不動颯太は見慣れない部屋で目が覚めた。いつも寝泊まりしている宿屋ではなく、事務室の様だがどこか生活感もある部屋のソファで寝ていた。
「ここ、ギルドか?」
不動颯太は起き上がって辺りを見渡す。
完了済みの依頼書などの書類が散らばっているのを見て、不動颯太はここがギルドだと分かった。
「やけに身体が軽いな。というか、何があったんだっけ……」
不動颯太は数日前にスライムを初めて倒した日の翌日のように体が快調であった。そのことを疑問に思うより先に、彼は自信の身に何があったのか思い返してみた。
「うっ……?!」
四天王のビスケスを殺した事を思い出し、吐き気を催した。
「そっか、俺が殺したんだ……」
不動颯太は自己嫌悪に陥った。自分たちと同じく感情と知能を持ち、言葉によるコミュニケーションが可能な生物を殺したのだ。たとえ魔人であったとしても、彼にとっては殺人と同義であった。とうとう一線を超えてしまったという後悔とは裏腹に、アスポートの行使を躊躇ったために騎士が三人も死んでしまったという罪悪感もあった。殺してしまった自分と、早く殺さなかった自分に対する嫌悪感。解決しようのない自己矛盾。肉体はすこぶる快調だが、気分は最悪だった。
「強くならなきゃ」
不動颯太は拳を握り、誓った。心身共に強くなることを。守られてばかりの足手まといではなく、守る者になろうと……
不動颯太は部屋の扉の向こうから騒がしい声がするのに気付き、扉を開けた。すると、ギルドのカウンターに出た。
「おお! ソータ、目が覚めたのか。大丈夫か、どっか痛むところはねえか?」
「大丈夫です」
カウンターに出るとギルマス代理が出迎えた。
「そうか、それは良かった。医者も過度の疲労とストレスだって言ってたからよ」
「どれくらい寝てたんですか?」
「丸一日だ。夜勤明けで疲れてたんだからしょうがねえって」
「そうですか」
不動颯太はカウンターを出て、依頼掲示板へ向かった。
「おい、何やってんだ。今日は休めって」
「…………」
不動颯太はギルマスを無視して依頼を眺めた。
しばらく眺めた後、目ぼしい常設依頼書を見つけてはレンティカがいるカウンターに提出した。
「……封印魔人の討伐ですか。A級依頼は非常に危険度が高く、死亡する恐れがありますが、よろしいですか?」
「いいわけないだろ! F級のお前がA級依頼なんて、何考えてんだ!」
レンティカは不動颯太に質問したが、ギルマス代理が答えた。
「ギルマス代理、冒険者の階級と依頼の階級は関係ありません。あくまで目安です。正当な理由がなければ受注の拒否はできません」
「ソータがこんな依頼受けたらどう考えても死ぬだろ! これが正当な理由じゃないってか?」
「はい、ギルマス代理の仰ることは正当な理由に該当しません」
「誰がそんなこと決めた!」
「ギルド連合が定めたマニュアルです」
「はあ?!」
レンティカとギルマス代理の問答に割って入るように、不動颯太が咳払いをした。
「ギルマス代理、俺なら大丈夫です」
不動颯太はギルマス代理を心配させまいと笑顔で答えた。
「大丈夫ってお前、レベル3のお前に何ができるんだよ。何の当てがあってそんなこと言えるんだ」
「それは……」
不動颯太はアスポートの真の力を見せようかと思ったが、この場で見せるのは難しく言葉を詰まらせた。
「ほ、ほらこの依頼、A級と書かれてますけど、詳細読んだらそんなに危険ではなさそうですよ。ただ単純に難易度が高いってだけで、ヤバくなったら逃げて帰ってこればいいんですよ」
「そりゃお前、封印魔人はほぼ無害だからって……いくらなんでもいきなりA級を受けなくてもいいだろ」
その時、不動颯太を凝視していたレンティカが突然、目を見開いて立ち上がった。
「……どうした、レンティカ」
いつもクールなレンティカが、これまでにないほど驚いている様子を見て、ギルマス代理は本気で心配した。
「れ、レベルが、上がっている……」
レンティカは【スキル鑑定士】のスキルを発動させていた。
「そ、そうか。ソータ、おめでとう」
「17……」
「ん?」
「レベル17」
「は?」
「え?」
ギルマス代理は自信の耳を疑った。不動颯太も驚いた。
「フドー様のレベルが、17に上がっています」
「ほんの数日前までレベル3だったじゃねえか! そんなわけねえだろ、見間違いじゃないのか?!」
「レベル17、間違いありません」
レンティカはくだらない嘘など付かない。ギルマス代理はそれを分かっていたからこそ、意味が分からなかった。
レベルは1上げるのに平均で一年ほどかかると言われている。たった数日でレベルを14も上げるのは限りなく不可能に近い。
「レベル17って、そりゃC級相当だぞ。一体、何をしたらそんなに……」
「ま、まあそういうことなんで。レンティカさん、手続きをお願いします」
レンティカは驚きながらも依頼書の受注手続きを行う。
冒険者の階級は昇格試験によって定められるが、指標としてレベルによる基準が設けられている。F級はレベル1~5、E級はレベル6~10、D級はレベル11~15、C級はレベル16~20、B級はレベル21~25、A級はレベル26~30、S級はレベル31以上が目安だ。
「じゃあ、数日後には必ず戻りますんで」
手続きが終わり書類を受け取った不動颯太は、さっさとギルドを出発してしまった。
「サイク山で一体なにがあったんだ……」
ギルマス代理はへなへなとカウンターにもたれかけた。
「ギルマス代理って、フドーにやけに構うよな~ひっく」
「死んだ息子の面影でもあるんじゃないか。フドーって歳の割にかなりチビだし顔も子供っぽいし」
リーブスとファルコが酒を飲みながら雑談をしている。ファルコは酒に酔い、いつもの彼に戻っていた。
「ふ~ん、ギルマス代理に息子なんていたのか~ひっく」
「お前……前に酔った代理が号泣しながら話してただろ……って、あの時はお前も酔ってたか」
「そうだっけか~?」
「代理は昔、メイムが戦争に参戦するまで片田舎の農民だったんだよ。ある日、大規模な徴兵で代理や村の男たちが戦場へ駆り出された。数年後、兵役を終えて生き残った村人たちが戻ってきた。だが、村は無くなっていたそうだ。村の力自慢や護衛が居なくなったタイミングで、魔獣の群れに襲われたらしい。代理の嫁さんやまだ子供だった息子も死んでたそうだ。それからしばらく、代理は復讐の鬼として魔獣を狩りまくってたらしい。聞いたことあるだろ、代理の冒険者としての武勇伝の数々を」
「そういえばそんなことを聞いたことがあるような~ひっく」
聖魔大戦がきかっけで起きたトラブルはよくある。そのため、ギルマス代理のように魔王軍や魔獣に対してだけでなく、王国そのものを良く思わない国民を多い。
「なあお前たち、サイク山で一体、何があったんだ?」
小声で話すリーブスとファルコの元に、ギルマス代理がやってきた。
「いやあ、昨日も言ったけど、ギルド関係者にも言うなって言われてるからさあ。別に騎士団の奴らの言うことなんて聞く義理はないんだけど、一応コレ貰ってるしね」
リーブスはお金のジェスチャーをした。サイク山の件を口外しないようにい、騎士団から口止め料を受け取っているのだ。
「でも、ファルコが酒の勢いでポロっと漏らしちまうかもしれねなあ」
「んあ? ひっく」
リーブスはわざとらしくにやついた。
不動颯太は見慣れない部屋で目が覚めた。いつも寝泊まりしている宿屋ではなく、事務室の様だがどこか生活感もある部屋のソファで寝ていた。
「ここ、ギルドか?」
不動颯太は起き上がって辺りを見渡す。
完了済みの依頼書などの書類が散らばっているのを見て、不動颯太はここがギルドだと分かった。
「やけに身体が軽いな。というか、何があったんだっけ……」
不動颯太は数日前にスライムを初めて倒した日の翌日のように体が快調であった。そのことを疑問に思うより先に、彼は自信の身に何があったのか思い返してみた。
「うっ……?!」
四天王のビスケスを殺した事を思い出し、吐き気を催した。
「そっか、俺が殺したんだ……」
不動颯太は自己嫌悪に陥った。自分たちと同じく感情と知能を持ち、言葉によるコミュニケーションが可能な生物を殺したのだ。たとえ魔人であったとしても、彼にとっては殺人と同義であった。とうとう一線を超えてしまったという後悔とは裏腹に、アスポートの行使を躊躇ったために騎士が三人も死んでしまったという罪悪感もあった。殺してしまった自分と、早く殺さなかった自分に対する嫌悪感。解決しようのない自己矛盾。肉体はすこぶる快調だが、気分は最悪だった。
「強くならなきゃ」
不動颯太は拳を握り、誓った。心身共に強くなることを。守られてばかりの足手まといではなく、守る者になろうと……
不動颯太は部屋の扉の向こうから騒がしい声がするのに気付き、扉を開けた。すると、ギルドのカウンターに出た。
「おお! ソータ、目が覚めたのか。大丈夫か、どっか痛むところはねえか?」
「大丈夫です」
カウンターに出るとギルマス代理が出迎えた。
「そうか、それは良かった。医者も過度の疲労とストレスだって言ってたからよ」
「どれくらい寝てたんですか?」
「丸一日だ。夜勤明けで疲れてたんだからしょうがねえって」
「そうですか」
不動颯太はカウンターを出て、依頼掲示板へ向かった。
「おい、何やってんだ。今日は休めって」
「…………」
不動颯太はギルマスを無視して依頼を眺めた。
しばらく眺めた後、目ぼしい常設依頼書を見つけてはレンティカがいるカウンターに提出した。
「……封印魔人の討伐ですか。A級依頼は非常に危険度が高く、死亡する恐れがありますが、よろしいですか?」
「いいわけないだろ! F級のお前がA級依頼なんて、何考えてんだ!」
レンティカは不動颯太に質問したが、ギルマス代理が答えた。
「ギルマス代理、冒険者の階級と依頼の階級は関係ありません。あくまで目安です。正当な理由がなければ受注の拒否はできません」
「ソータがこんな依頼受けたらどう考えても死ぬだろ! これが正当な理由じゃないってか?」
「はい、ギルマス代理の仰ることは正当な理由に該当しません」
「誰がそんなこと決めた!」
「ギルド連合が定めたマニュアルです」
「はあ?!」
レンティカとギルマス代理の問答に割って入るように、不動颯太が咳払いをした。
「ギルマス代理、俺なら大丈夫です」
不動颯太はギルマス代理を心配させまいと笑顔で答えた。
「大丈夫ってお前、レベル3のお前に何ができるんだよ。何の当てがあってそんなこと言えるんだ」
「それは……」
不動颯太はアスポートの真の力を見せようかと思ったが、この場で見せるのは難しく言葉を詰まらせた。
「ほ、ほらこの依頼、A級と書かれてますけど、詳細読んだらそんなに危険ではなさそうですよ。ただ単純に難易度が高いってだけで、ヤバくなったら逃げて帰ってこればいいんですよ」
「そりゃお前、封印魔人はほぼ無害だからって……いくらなんでもいきなりA級を受けなくてもいいだろ」
その時、不動颯太を凝視していたレンティカが突然、目を見開いて立ち上がった。
「……どうした、レンティカ」
いつもクールなレンティカが、これまでにないほど驚いている様子を見て、ギルマス代理は本気で心配した。
「れ、レベルが、上がっている……」
レンティカは【スキル鑑定士】のスキルを発動させていた。
「そ、そうか。ソータ、おめでとう」
「17……」
「ん?」
「レベル17」
「は?」
「え?」
ギルマス代理は自信の耳を疑った。不動颯太も驚いた。
「フドー様のレベルが、17に上がっています」
「ほんの数日前までレベル3だったじゃねえか! そんなわけねえだろ、見間違いじゃないのか?!」
「レベル17、間違いありません」
レンティカはくだらない嘘など付かない。ギルマス代理はそれを分かっていたからこそ、意味が分からなかった。
レベルは1上げるのに平均で一年ほどかかると言われている。たった数日でレベルを14も上げるのは限りなく不可能に近い。
「レベル17って、そりゃC級相当だぞ。一体、何をしたらそんなに……」
「ま、まあそういうことなんで。レンティカさん、手続きをお願いします」
レンティカは驚きながらも依頼書の受注手続きを行う。
冒険者の階級は昇格試験によって定められるが、指標としてレベルによる基準が設けられている。F級はレベル1~5、E級はレベル6~10、D級はレベル11~15、C級はレベル16~20、B級はレベル21~25、A級はレベル26~30、S級はレベル31以上が目安だ。
「じゃあ、数日後には必ず戻りますんで」
手続きが終わり書類を受け取った不動颯太は、さっさとギルドを出発してしまった。
「サイク山で一体なにがあったんだ……」
ギルマス代理はへなへなとカウンターにもたれかけた。
「ギルマス代理って、フドーにやけに構うよな~ひっく」
「死んだ息子の面影でもあるんじゃないか。フドーって歳の割にかなりチビだし顔も子供っぽいし」
リーブスとファルコが酒を飲みながら雑談をしている。ファルコは酒に酔い、いつもの彼に戻っていた。
「ふ~ん、ギルマス代理に息子なんていたのか~ひっく」
「お前……前に酔った代理が号泣しながら話してただろ……って、あの時はお前も酔ってたか」
「そうだっけか~?」
「代理は昔、メイムが戦争に参戦するまで片田舎の農民だったんだよ。ある日、大規模な徴兵で代理や村の男たちが戦場へ駆り出された。数年後、兵役を終えて生き残った村人たちが戻ってきた。だが、村は無くなっていたそうだ。村の力自慢や護衛が居なくなったタイミングで、魔獣の群れに襲われたらしい。代理の嫁さんやまだ子供だった息子も死んでたそうだ。それからしばらく、代理は復讐の鬼として魔獣を狩りまくってたらしい。聞いたことあるだろ、代理の冒険者としての武勇伝の数々を」
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聖魔大戦がきかっけで起きたトラブルはよくある。そのため、ギルマス代理のように魔王軍や魔獣に対してだけでなく、王国そのものを良く思わない国民を多い。
「なあお前たち、サイク山で一体、何があったんだ?」
小声で話すリーブスとファルコの元に、ギルマス代理がやってきた。
「いやあ、昨日も言ったけど、ギルド関係者にも言うなって言われてるからさあ。別に騎士団の奴らの言うことなんて聞く義理はないんだけど、一応コレ貰ってるしね」
リーブスはお金のジェスチャーをした。サイク山の件を口外しないようにい、騎士団から口止め料を受け取っているのだ。
「でも、ファルコが酒の勢いでポロっと漏らしちまうかもしれねなあ」
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