12 / 43
2-5
しおりを挟む
俺たちの前にやってきたフィーリネは、驚いた様子で俺とゾイトを見比べていたが、やがて満面の笑みを浮かべると軽い足取りで近づいてくる。
そんな彼女を迎えると、俺は隣に立つゾイトを指さし、
「フィーリネちゃん。コイツと知り合いなのか?」
「知り合いも何も、私の幼馴染ですけど……」
「幼馴染!? コイツがっ!?」
驚愕の事実に唖然としていると、隣を指していた人差し指が叩き落される。
周りを飛ぶ邪魔なハエを叩き落とすように躊躇のないそれは、音は小気味良いけれど痛みは感じない。
どうやら俺のその態度がお気に召さなかったらしいゾイトは、心底気に入らないといった風にこちらを睨みつけ、逆に俺をその細い指先で指してくると、
「なんだッ! ボクがフィーリネと幼馴染で何が悪い!」
「いや、別に悪くはないけどさ……」
歳が近そうだとは思っていたけれど、まさか二人が幼馴染だったとはな。
世間は広いようで狭いもんだなと痛感させられるが――二人が幼馴染という関係というのなら、当然互いを想い合うような展開に発展していてもおかしくはない……。
それはつまり……二人がそういう関係にある可能性だってあるはずだ。
「なるほどな。――やっとわかったよ。お前が変に俺に突っかかってくる理由」
「なんだと?」
腕を組んでうんうんと頷いてみれば、眉をひそめて不機嫌そうな表情を浮かべるゾイト。
そんな彼の肩に手を添えて、真っ直ぐに目を見据えると
「好きな相手が他の男の傍にいて嫉妬してたんだな……」
「……」
核心を突いた言葉を発してみれば、図星を疲れたのかゾイトは硬直する。
子供の頃というのは、良くも悪くも純真なんだよな。
好きな相手に好かれたいがために軽いちょっかいをかけたり、目の前のゾイトのように相手が他の異性と仲良くやっていると嫉妬心が芽生えたりと。
本当に素直なんだよな。かく言う俺もそんな感じだったし。
「大丈夫。俺はフィーリネのことは友人みたいな感じとしか思っていないから。心配しなくても取ろうとしたりはしないって」
笑いながら言ってみれば、ゾイトはキッと俺を睨みつけてくる。
そして、肩に添えられた俺の手の甲を摘まむと、凄まじい力で抓ってきやがった。
「あだだだだっ! 痛いっ、痛いってのッ!」
「~~ッ! 死ねッ! お前なんて、死んでしまえ!」
「い、いくら恥ずかしいからって、暴力で返すことないだろ! 言葉で返せ、言葉で!」
まるで、万力で抓られているかのような痛みに襲われ、思わず強引に手を引っ込める。
一応確認してみれば、手の甲は真っ赤に染め上がり、デカい蚊にでも刺されたのかと思えるほど大きく腫れていた。
強化されたこの身体。森の中で何度か死にかけることがあったが無事に生還できたのも、鋼のような耐久性があったからこそなんだけどな。
何故か、その耐久性は目の前の少年の『抓り』に対しては効力を発揮してくれなかったらしい。
尋常じゃない痛みに涙を流しながら耐えていると、肩に添えられた手。
確認すると、それはフィーリネのもので、彼女は複雑そうに苦笑していた。
「あ、あのね……暁人さん。ゾイトと私ってそういう関係じゃないの」
「そうなのか? 俺はそうだと思ったからコイツは俺に生意気な態度を見せてきているのかと思ったんだけど」
「うん……。というか、私とゾイトはそういう関係にはなれないかな。だって、ゾイトは女の子だもん」
「……はっ?」
素っ頓狂な声が口から洩れた。
威嚇する野良猫のように警戒心が最高潮に達してるゾイト。見た目は中性的だが男の子のそれで、目つきや仕草も気品の溢れるお坊ちゃま。
態度はデカいし、力も熊のごとき化け物じみたものだ。
そんな奴が女の子だと?
思わずゾイトを見てみれば――うん、女の子に見えなくもない。元から中性的な顔立ちだ。女の子だと指摘されれば、そう見えなくもない。
華奢な身体つきは、女の子として見ればスレンダーともいえるし、胸は……ご愁傷様。
「今、ボクの胸を見てよからぬことを考えただろう……」
「いや、女の子の癖に胸が無いんだなと思って」
正直に言ってみれば、飛んでくる鉄拳制裁。
頬を真っ赤に染め上げ、胸元を片手で隠しながら残りの手で攻撃してくる様は、確かに女の子らしさを感じる。
だが、その攻撃を避けた瞬間に頬をかすめた拳の威力は異常だ。
空を切るとはまさにこのことで、ヒュンッと鋭い音が聞こえてくるのだから、女の子にしては恐ろしいともいえるだろう。
「避けるなっ!」
「何でだよ。当たったら痛いじゃないか。最悪、お前の拳だと死ぬかもしれないし」
「じゃあ、死ねッ!」
口も悪いし、やっぱりどう見ても少年だ。
まぁ、反抗期を迎えた子供なんて皆こんな感じだし、男も女も関係ないだろうけど。
などと考えながらゾイトの攻撃を軽々しく避けていると、クスクスとフィーリネが笑い出した。
口元を軽く握った手で押さえ、微笑みを浮かべる姿は天使そのもの。
そんな彼女の突然の笑い声に、ゾイトも攻撃の手を止める。
「どうしたんだ、フィーリネちゃん。何か面白いことでもあるのか?」
「ふふっ、いえ。二人が随分仲が良さそうに見えてしまって」
「ボ、ボクがコイツと仲良さそうだって!? じょ、冗談じゃない!」
喧嘩するほど仲がいいとは言うけれど、フィーリネには俺とゾイトの絡み合いがそういう風に見えたということだろう。
実際、俺はゾイトのことを最初に比べれば嫌な奴には見えなくなっていたからな。
そりゃあ、すぐ手が出るし口も悪いしで女の子らしさなど皆無だけれど、少し生意気な近所の子供と思えば可愛いものだ。
まぁ、本人はそういうわけじゃなさそうだけど。
「――それで? 結局、お前は何で俺にそんなに突っかかってくるんだ? 意味もなく変な言いがかりをつけられると、流石に困るんだけど」
「それは多分、私が暁人さんと仲良くしていたからじゃないでしょうか」
俺の問いに答えたのはフィーリネだった。
その様は、まるで素直になれない妹の代わりに状況を説明する姉のようだ。
なんとなく、二人の関係が分かってきた気がする。
「ゾイトは私の騎士ですから。その私の隣に、見ず知らずの男の人がいたから嫉妬しちゃったんですよ」
「フ、フィーリネ!?」
言うやクスクスと微笑むフィーリネ。
そんな彼女の態度に怒るに怒れないゾイトは、プルプルと震えたのちに矛先を俺に向けたのか睨みつけてきた。
「――結局、嫉妬してたんじゃないか」
「う、うるさいっ! ボクはフィーリネの騎士だ! 彼女はボクが守る!」
「それで、騎士ってのはなに?」
「無視するなッ!」
隣でうるさいゾイトを放ってフィーリネに聞いてみれば、曰く『騎士』というのは学校で使われている呼び名らしい。
彼女たちが通う学校では、バディグループ制度というものが存在するとのこと。
近い成績を持つ者同士二人でペアを組み、学校入学から卒業までを共に過ごしていく制度なのだそうだ。
組まれたペアは互いに『姫』と『騎士』という称号を互いに当てられるのだが、二人の場合はフィーリネが『姫』で、ゾイトが『騎士』とのこと。
「なるほどね。だからゾイトは俺が気に入らないわけか。『姫』のことは『騎士』である自分が守るって?」
「そういうことです」
「可愛いところあるじゃん」
「そうでしょう?」
二人で微笑みながらゾイトを見据えてみれば、彼――いや、彼女はトマト並みに真っ赤に染まった顔をしたまま、煮え滾る怒りをぶつけようと再び俺に飛びかかってくるのだった。
そんな彼女を迎えると、俺は隣に立つゾイトを指さし、
「フィーリネちゃん。コイツと知り合いなのか?」
「知り合いも何も、私の幼馴染ですけど……」
「幼馴染!? コイツがっ!?」
驚愕の事実に唖然としていると、隣を指していた人差し指が叩き落される。
周りを飛ぶ邪魔なハエを叩き落とすように躊躇のないそれは、音は小気味良いけれど痛みは感じない。
どうやら俺のその態度がお気に召さなかったらしいゾイトは、心底気に入らないといった風にこちらを睨みつけ、逆に俺をその細い指先で指してくると、
「なんだッ! ボクがフィーリネと幼馴染で何が悪い!」
「いや、別に悪くはないけどさ……」
歳が近そうだとは思っていたけれど、まさか二人が幼馴染だったとはな。
世間は広いようで狭いもんだなと痛感させられるが――二人が幼馴染という関係というのなら、当然互いを想い合うような展開に発展していてもおかしくはない……。
それはつまり……二人がそういう関係にある可能性だってあるはずだ。
「なるほどな。――やっとわかったよ。お前が変に俺に突っかかってくる理由」
「なんだと?」
腕を組んでうんうんと頷いてみれば、眉をひそめて不機嫌そうな表情を浮かべるゾイト。
そんな彼の肩に手を添えて、真っ直ぐに目を見据えると
「好きな相手が他の男の傍にいて嫉妬してたんだな……」
「……」
核心を突いた言葉を発してみれば、図星を疲れたのかゾイトは硬直する。
子供の頃というのは、良くも悪くも純真なんだよな。
好きな相手に好かれたいがために軽いちょっかいをかけたり、目の前のゾイトのように相手が他の異性と仲良くやっていると嫉妬心が芽生えたりと。
本当に素直なんだよな。かく言う俺もそんな感じだったし。
「大丈夫。俺はフィーリネのことは友人みたいな感じとしか思っていないから。心配しなくても取ろうとしたりはしないって」
笑いながら言ってみれば、ゾイトはキッと俺を睨みつけてくる。
そして、肩に添えられた俺の手の甲を摘まむと、凄まじい力で抓ってきやがった。
「あだだだだっ! 痛いっ、痛いってのッ!」
「~~ッ! 死ねッ! お前なんて、死んでしまえ!」
「い、いくら恥ずかしいからって、暴力で返すことないだろ! 言葉で返せ、言葉で!」
まるで、万力で抓られているかのような痛みに襲われ、思わず強引に手を引っ込める。
一応確認してみれば、手の甲は真っ赤に染め上がり、デカい蚊にでも刺されたのかと思えるほど大きく腫れていた。
強化されたこの身体。森の中で何度か死にかけることがあったが無事に生還できたのも、鋼のような耐久性があったからこそなんだけどな。
何故か、その耐久性は目の前の少年の『抓り』に対しては効力を発揮してくれなかったらしい。
尋常じゃない痛みに涙を流しながら耐えていると、肩に添えられた手。
確認すると、それはフィーリネのもので、彼女は複雑そうに苦笑していた。
「あ、あのね……暁人さん。ゾイトと私ってそういう関係じゃないの」
「そうなのか? 俺はそうだと思ったからコイツは俺に生意気な態度を見せてきているのかと思ったんだけど」
「うん……。というか、私とゾイトはそういう関係にはなれないかな。だって、ゾイトは女の子だもん」
「……はっ?」
素っ頓狂な声が口から洩れた。
威嚇する野良猫のように警戒心が最高潮に達してるゾイト。見た目は中性的だが男の子のそれで、目つきや仕草も気品の溢れるお坊ちゃま。
態度はデカいし、力も熊のごとき化け物じみたものだ。
そんな奴が女の子だと?
思わずゾイトを見てみれば――うん、女の子に見えなくもない。元から中性的な顔立ちだ。女の子だと指摘されれば、そう見えなくもない。
華奢な身体つきは、女の子として見ればスレンダーともいえるし、胸は……ご愁傷様。
「今、ボクの胸を見てよからぬことを考えただろう……」
「いや、女の子の癖に胸が無いんだなと思って」
正直に言ってみれば、飛んでくる鉄拳制裁。
頬を真っ赤に染め上げ、胸元を片手で隠しながら残りの手で攻撃してくる様は、確かに女の子らしさを感じる。
だが、その攻撃を避けた瞬間に頬をかすめた拳の威力は異常だ。
空を切るとはまさにこのことで、ヒュンッと鋭い音が聞こえてくるのだから、女の子にしては恐ろしいともいえるだろう。
「避けるなっ!」
「何でだよ。当たったら痛いじゃないか。最悪、お前の拳だと死ぬかもしれないし」
「じゃあ、死ねッ!」
口も悪いし、やっぱりどう見ても少年だ。
まぁ、反抗期を迎えた子供なんて皆こんな感じだし、男も女も関係ないだろうけど。
などと考えながらゾイトの攻撃を軽々しく避けていると、クスクスとフィーリネが笑い出した。
口元を軽く握った手で押さえ、微笑みを浮かべる姿は天使そのもの。
そんな彼女の突然の笑い声に、ゾイトも攻撃の手を止める。
「どうしたんだ、フィーリネちゃん。何か面白いことでもあるのか?」
「ふふっ、いえ。二人が随分仲が良さそうに見えてしまって」
「ボ、ボクがコイツと仲良さそうだって!? じょ、冗談じゃない!」
喧嘩するほど仲がいいとは言うけれど、フィーリネには俺とゾイトの絡み合いがそういう風に見えたということだろう。
実際、俺はゾイトのことを最初に比べれば嫌な奴には見えなくなっていたからな。
そりゃあ、すぐ手が出るし口も悪いしで女の子らしさなど皆無だけれど、少し生意気な近所の子供と思えば可愛いものだ。
まぁ、本人はそういうわけじゃなさそうだけど。
「――それで? 結局、お前は何で俺にそんなに突っかかってくるんだ? 意味もなく変な言いがかりをつけられると、流石に困るんだけど」
「それは多分、私が暁人さんと仲良くしていたからじゃないでしょうか」
俺の問いに答えたのはフィーリネだった。
その様は、まるで素直になれない妹の代わりに状況を説明する姉のようだ。
なんとなく、二人の関係が分かってきた気がする。
「ゾイトは私の騎士ですから。その私の隣に、見ず知らずの男の人がいたから嫉妬しちゃったんですよ」
「フ、フィーリネ!?」
言うやクスクスと微笑むフィーリネ。
そんな彼女の態度に怒るに怒れないゾイトは、プルプルと震えたのちに矛先を俺に向けたのか睨みつけてきた。
「――結局、嫉妬してたんじゃないか」
「う、うるさいっ! ボクはフィーリネの騎士だ! 彼女はボクが守る!」
「それで、騎士ってのはなに?」
「無視するなッ!」
隣でうるさいゾイトを放ってフィーリネに聞いてみれば、曰く『騎士』というのは学校で使われている呼び名らしい。
彼女たちが通う学校では、バディグループ制度というものが存在するとのこと。
近い成績を持つ者同士二人でペアを組み、学校入学から卒業までを共に過ごしていく制度なのだそうだ。
組まれたペアは互いに『姫』と『騎士』という称号を互いに当てられるのだが、二人の場合はフィーリネが『姫』で、ゾイトが『騎士』とのこと。
「なるほどね。だからゾイトは俺が気に入らないわけか。『姫』のことは『騎士』である自分が守るって?」
「そういうことです」
「可愛いところあるじゃん」
「そうでしょう?」
二人で微笑みながらゾイトを見据えてみれば、彼――いや、彼女はトマト並みに真っ赤に染まった顔をしたまま、煮え滾る怒りをぶつけようと再び俺に飛びかかってくるのだった。
2
お気に入りに追加
2,794
あなたにおすすめの小説
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
異世界転生したら何でも出来る天才だった。
桂木 鏡夜
ファンタジー
高校入学早々に大型トラックに跳ねられ死ぬが気がつけば自分は3歳の可愛いらしい幼児に転生していた。
だが等本人は前世で特に興味がある事もなく、それは異世界に来ても同じだった。
そんな主人公アルスが何故俺が異世界?と自分の存在意義を見いだせずにいるが、10歳になり必ず受けなければならない学校の入学テストで思わぬ自分の才能に気づくのであった。
===========================
始めから強い設定ですが、徐々に強くなっていく感じになっております。
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)
丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】
深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。
前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。
そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに……
異世界に転生しても働くのをやめられない!
剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。
■カクヨムでも連載中です■
本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。
中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。
いつもありがとうございます。
◆
書籍化に伴いタイトルが変更となりました。
剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~
↓
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
独自ダンジョン攻略
sasina
ファンタジー
世界中に突如、ダンジョンと呼ばれる地下空間が現れた。
佐々木 光輝はダンジョンとは知らずに入ってしまった洞窟で、木の宝箱を見つける。
その宝箱には、スクロールが一つ入っていて、スキル【鑑定Ⅰ】を手に入れ、この洞窟がダンジョンだと知るが、誰にも教えず独自の考えで個人ダンジョンにして一人ダンジョン攻略に始める。
なろうにも掲載中
賢者の幼馴染との中を引き裂かれた無職の少年、真の力をひた隠し、スローライフ? を楽しみます!
織侍紗(@'ω'@)ん?
ファンタジー
ルーチェ村に住む少年アインス。幼い頃両親を亡くしたアインスは幼馴染の少女プラムやその家族たちと仲良く過ごしていた。そして今年で十二歳になるアインスはプラムと共に近くの町にある学園へと通うことになる。
そこではまず初めにこの世界に生きる全ての存在が持つ職位というものを調べるのだが、そこでアインスはこの世界に存在するはずのない無職であるということがわかる。またプラムは賢者だということがわかったため、王都の学園へと離れ離れになってしまう。
その夜、アインスは自身に前世があることを思い出す。アインスは前世で嫌な上司に手柄を奪われ、リストラされたあげく無職となって死んだところを、女神のノリと嫌がらせで無職にさせられた転生者だった。
そして妖精と呼ばれる存在より、自身のことを聞かされる。それは、無職と言うのはこの世界に存在しない職位の為、この世界がアインスに気づくことが出来ない。だから、転生者に対しての調整機構が働かない、という状況だった。
アインスは聞き流す程度でしか話を聞いていなかったが、その力は軽く天災級の魔法を繰り出し、時の流れが遅くなってしまうくらいの亜光速で動き回り、貴重な魔導具を呼吸をするように簡単に創り出すことが出来るほどであった。ただ、争いやその力の希少性が公になることを極端に嫌ったアインスは、そのチート過ぎる能力を全力にバレない方向に使うのである。
これはそんな彼が前世の知識と無職の圧倒的な力を使いながら、仲間たちとスローライフを楽しむ物語である。
以前、掲載していた作品をリメイクしての再掲載です。ちょっと書きたくなったのでちまちま書いていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる