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第8章

後日談

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 問題ある者達との仮契約会(?)が終わった日の深夜、精霊王と聖獣王達は希望者全員が気に入った人族に出会えた事喜んでいた。
《無事決マッテ良カッタ》
《フム、アノ場所ニ居ナカッタ種族マデ噂ヲ聞イタト報告サレタ時ハ頭ヲ悩マセタガ》
《マサカ、アノ場所ノ仔等ガ親ダケデナク、種族全体ニマデ幻獣士ト一緒ニ外ニ出タイト言ッテイタトハノウ》
《ソノ様子ヲ見タ者ノ話シヲ聞イタ、別ノ種族ノ仔等モ興味ヲ持ツトハ》
《興味ヲ持ッタノハ仔等ダケジャナイダロウ》
《ソリャア、成体ニナッテ間モナイ者達ハ、新シイ事ヤ刺激ニ飢テイルカラナァ》
《寿命ガ長イ種族ハ興味ヲ持タ無カッタ》
《寿命ガ短イ種族ノ若イ者ハ持ッタ》
《人間ニ助ケラレタ記憶ヲ持ツ者達ガ案外イタノニハ驚イタ》
《マァ、ソレヨリ人間ニ苦シメラレタ者ノ方ガ多イガナ》
《光ト闇ノニハ全ク居ナイカラコソ、問題ニナリ、ソレガコノ様ナ結果ヲ生ミ出ストハナ》
《永ク生キルト、コウ言ウ予想外ノ事ニ遭ウカラ面白イ》
《我等モ権能ヲ与エタ者達ガ、何故眷属達ヲ苦シメルノカ長年解ラナイママ与エ続ケテ来タセイダッタトハナ》
《今後ハ能力値ダケデナク、魂ノ強サヤ環境モ考慮セネバナラヌナ》
《トラヴァーノ大精霊ものガ親兄弟デナクテモ、使用人トヤラヤ教師ヤ師匠トナル者モ重要ダト》
《ドウイウコトダ?》
《親兄弟ガ良イ者達デモ、身近デ世話ヲスル使用人ヤ、教育ヲスル者ガ悪シキ心根ノ者ヤ、思想ガ偏ッテイレバ、肉親ヨリ影響ガアルト言ッテイタ》
《ホゥ、ダカラ肉親ガ模範スベキ者達ダッタノニ、歪ンデシマッタ者ガイタノハソレガ理由カ》
《ソノ可能性ガ高イソウダ》
 他にも強欲な伴侶やその家族に身分や容姿などで貶され、無視や冷遇される。酷い時には召使い扱いや暴力や毒を盛られ、心身共にボロボロになって狂ってしまうか、復讐心や怨みなどの歪んだ心を持ってしまう例。
私欲のために近付いて騙す異性に、心を奪われて幸せを感じさせておいて裏切られた挙句、自分の悪事や身内や悪い仲間の悪事という無実の罪をなすりつけられ、環境の悪い牢に監禁され。中には拷問を受ける者も居て、それでも気丈に振る舞えば味方に危害を加えると脅されたり、親しい人が裏切ったとか死んだと嘘を吐くなどで希望を砕かれる例。
など光や闇の能力を持っていたとされた者で、後の世に悪女や魔王などと悪行で名を残した者で、生い立ちを調査出来た歴史書や伝説があると人間に聞かされたという。
光や闇の権能を持つ者達は心根が優しく正義感が強いせいで、貧しい環境や弱い立場だと、地位や力のある者に物の様に利用されたり、嫉妬や逆恨みなどの悪き感情に流され易い者と長い時間を過ごす環境では、目の敵にされてしまうのだと。
《人間トハ酷イ事ヲスル者ト、アノ者ノ達ノ様ニ良イ者ト差ガ有リ過ギル》
《ソノ人間カラ言ウニハ、才能ト努力ダケデハ力ガ強ケレバ強イ程、排除サレルカ、潰サレルカ、利用サレルカノ選択肢シカナイト言ウ》
《何故ダ?》
《人間ハ嫉妬ヤ虚栄心ガ強ク、ソレ故ニ自分ノ能力ヲ過信シタリ、煽テヲ真実ダト思イタイ心ヲ、才能有ル者ニ現実ヲ見セツケラレタ時ニ受ケ入レタクナイ者ヤ、過度ニ期待ヲ受ケ認メルト自分ノ価値ガ無クナルト危惧スル者ナドガ、身分ヤ暴力デ言ウ事ヲ聞カセ様トスルラシイ。ソレニ抗ウト例ニアッタ様ナ扱イヲ受ケルソウダ》
《浅マシイ者ガ多イノダナ》
《其ノ者ガ言ウニハ、モシ本人ニ強靭ナ心ヤ、環境ガドウシテモ用意出来ナイ場合ハ、必ズシモ全テガ人間デナクトモ良イト。条件ニ合ウ人物ニ出会ウマデ精霊カ霊獣以上ノ幻獣ヲ付ケレバ良イノデハト》
《ソレハ良イ!環境ガ整ッテイレバ姿ヲ消シタママ見守リ、整エラレナイ時ハ魂デ結ブ契約ニスレバ良イ》
《成程、強イ力ノ者ニハ精霊や霊獣ヲ付ケ、存在ヲ知ラセルカハ環境次第トスレバ、我々モ情報ガ手ニ入リ、悪意カラ守ルノモヤリ易イト》
《マタ人間ト話シ合ウ議題ガ出来タナ》
と気にいられた人間には傍迷惑な会話がされていて、レナードとアルバの違和感は正しかった。
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