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エスコートはあなたに

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 オズワルドとスザンナの婚約解消から、一ヶ月半。アリンガム公爵家へ、手紙が届いた。
「オズワルド王子殿下の新しい婚約者のお披露目パーティーだって」
 両親の後ろから手紙を覗き込んでいたチェスターが言う。
「こういうのを元婚約者のところに送ってくるって、ぼく感心しないなー!」
「チェスター、仕方のないことですわ。王家と公爵家の関係を考えたら、招待状が届かない方が問題ですもの」
「そうだぞ、チェスター。……とは言え、私も少々思うところがないわけではないが……スザンナは問題なさそうか?」
 父チャールズの問いかけに、スザンナはきょとりとする。そしてそれからはっと思い出したように笑った。
「嫌だわ、お父様。わたくしはもう何も気にしておりません。国のために新しい婚約者が選ばれることはわかっておりましたし、それにその婚約者がアイリーン・オールドリッチ様となれば、文句のつけようがありませんもの。彼女は本当に素敵な女性でしてよ」
 チャールズが、傷心ではないのかと気を遣った言葉の意図を、少しの間のあとに気がついたスザンナはそう答えた。もうとっくに婚約解消のことは吹っ切れていたため、反応が遅れてしまったのだ。
「さすが私の娘ね、立ち直りが早くて頼もしいわ」
「あぁ、本当に。それじゃあ王家には参加の旨を伝えるとしよう。当日までにスザンナには、新しいドレスを用意しておかねばな。……その、そろそろスザンナの方にも、新しい婚約者をと考えておる」
 婚約解消からしばらく、未だに婚約の申し入れの手紙がいくつも届く。スザンナの思いを尊重して全て断りの返事をしてはいるが、ずっとそうしているわけにもいかない。美しく優秀な娘が行き遅れることはあり得ないと思っている両親は、できるだけ早く新しい婚約者を見つけてやりたいと考えていた。
「そ、うですわね、……」
 一瞬言い淀んだスザンナを見たチェスターは、すぐにスザンナの後ろに立つハロルドに視線を向けた。ハロルドは表情を変えずに、黙っている。
「そういえば、パーティーのエスコート役も見繕わなければね。スザンナ、希望はある? 今なら選び放題よ」
 ほほほ、と冗談めかして言うオードリーに、スザンナは曖昧に笑った。
 彼女の心境は今、とても複雑だった。
 幼い頃からずっと傍にいて、自分を守ってくれる「悪魔」。ハロルドはスザンナにとって、特別な存在だった。それは確かに、親愛だったのだろう。他の家族と同じように、他の使用人たちと同じように。自分が愛すべき存在であると思い、その感情を向けていた。
 その感情に違和感を感じたのは、いつの頃だったか。オズワルドと婚約関係にあるときから、少しずつ感じていたように思う。……否、オズワルドと婚約関係にあったからこそ感じていたのかもしれない。気付かないように、触れないように、無意識に思っていたのだろう。
 赤い瞳に見つめられると、胸が何とも言えないむず痒さを覚える。鼓動も高鳴り、締め付けられる感覚もあった。
 スー、と、彼だけに呼ばれる愛称がとても心地よかった。ハル、と、自分だけが呼ぶ愛称が、嬉しかった。
 だけれど、王子殿下の婚約者であったから。自分はオズワルドを支え、国母となるのだと思っていたから。
 ハロルドに対する曖昧な感情を、曖昧なままにしていた。
 だが婚約を解消されて、自由になって。王妃教育もない日々は、スザンナに様々な事を考える余裕を与えていた。「考えること」その筆頭は他でもない、ハロルドであった。
 気づけば彼のことばかりを考えて、物思いに耽ってしまう。チェスターや当のハロルドといるときは考えないようにしているものの、夜一人でベッドの中にいるときなどは、思考が止まらなくなってしまう。
 だから新しい婚約者、という言葉に、動揺してしまった。
 生涯の伴侶となる相手。いずれは子を作って、血筋を絶やさないようにしなければならない。
 だが。
 どうしても、気分が乗らなかった。何も知らない子どものままのスザンナであったなら、張り切って婚約者を探していたことだろう。けれど今は違う。
 ハロルドへ対する想いが、他の人へ向けるものとは異なるものだと、意識してしまったから。
「ねぇ」
 声を発したのはチェスターだった。スザンナの隣にやってきて、すとん、とソファーに座る。
「ぼく、エスコートするのはハロルドでいいと思うな」
「……え?」
 チェスターはにんまりと笑った。
「だって、ぼく姉さまにはすぐに結婚して欲しくないし、何なら婚約者だって慌ててつけなくてもいいと思うし! もし行き遅れたって、この家にずっといてくれたらいいし、何よりハロルドが姉さまの傍にいたら、『公爵家の権力と財産が目当ての変な虫』は寄ってこないでしょ? いい案じゃない?」
 それにさ、と、更に言葉を続ける。
「もし姉さまの新しい婚約者にって言うなら、オズワルド殿下と同等かそれよりすごい人じゃないと、ぼくは認めないよ! ハロルドよりかっこよくて強くいやつじゃないと!」
 弟の力説に、スザンナはぽかんとして。ふ、と緩みそうになった頬を、必死で押し留めた。
 これまでパーティーでのエスコートはオズワルドがしていたため、スザンナは他の異性にエスコートされたことはない。パーティー会場でオズワルドがしてくれていたことを、ハロルドがやってくれるのだとしたら……。
「そうねぇ、チェスターの言うことも一理あるわね」
「お、おい、オードリー。一応表向きは使用人ということになっているんだ。使用人にエスコートをさせるなど、さすがに外聞が」
「あら、そうは言っても、あなた。ハロルドほどの男性が今すぐに捕まると思って? 良いところの令息はすでにお相手が決まっているでしょうし」
「むむ、確かにそうだが……」
「そうだよ父さま! ハロルド、昔は貴族だったって言うし、ダンスが上手なことは知ってるよ! 姉さまだって、ハロルドが相手だったら安心だよね?」
 ねっ! と満面の笑顔を浮かべるチェスターに、スザンナは戸惑いながらも「そ、そうね」と答える。安心というよりは、明らかに嬉しい、という感情が浮かんでしまっていたが、スザンナはそれを口にしなかった。
「ハロルドだって、姉さまをエスコートしたいでしょ?」
「……それが望みなら。公爵家の外聞だとかそういうのは俺の知ったことでもねぇしな」
「つまり姉さまがいいって言えばいいってことだよね! 遠回しな言い方は流行らないよ、ハロルド」
 余計な一言が多いんだよ、と、ハロルドがチェスターを睨むものの、当然チェスターが気にするはずもなく。両親たちはそんな二人の姿を見て顔を見合わせると、改めてスザンナに尋ねた。
「スザンナ、あなたのしたいようにしていいのよ。あなたの好きな方を選んでちょうだい」
 両親が、ハロルド――悪魔を呼んでしまったことを後悔しているのは知っている。そのせいでスザンナの寿命が縮められてしまったと思っているからだ。
 けれどスザンナは、両親には罪悪感を覚えてほしくなかった。ハロルドを呼んだのは間違いだと、思ってほしくなかった。
(だってわたくしは、今)
 ハロルドがいるのといないのでは、間違いなく人生が変わっていた。
 スザンナはすくっ、と立ち上がり、後ろを振り返る。片手をハロルドに差し出して、言った。
「ハル。王家のパーティー、しっかりエスコートしてくださいましね」
 従者がパートナーなどと、嘲笑されるかもしれない。皇太子と婚約解消した令嬢は、次の嫁ぎ先が見つからないのだと同情されることもあるだろう。
 それがどうした。それが何だと言うのだ。
「わたくしはわたくしの意思で、あなたをパートナーに選びますわ」
 拒否は許さなくてよ、と言わんばかりの表情に、ハロルドは喉をクッ、と鳴らして笑う。スザンナの手を取り礼をして、赤い瞳を細めて楽しげに笑った。
「光栄です、お嬢様。精一杯、エスコートさせていただきましょう」
 アリンガム公爵夫妻は、顔を見合わせながらもほっとした面持ちで。チェスターは誰よりも満足した笑顔で、うんうんと頷いていた。
 

*****


 昼から商談相手との会食があると、スザンナの両親は準備をして邸を出た。チェスターは今日の夕食のメニューを聞いてくる!と部屋を後にして、残ったのはスザンナとハロルドの二人であった。
「……よろしかったの?」
「何が」
「エスコートの件です。あなたのことだから面倒だ、とか言うと思ってましたのに」
「……まぁ、面倒なのは、面倒だな」
 スザンナはむっとした顔をする。ソファーにどっかり座った姿勢のハロルドは、そんなスザンナの表情にまた笑みを深めた。
「誰かにくっついてるお前を守るよりかは、俺にくっついて貰った方が何かと都合がいい」
「――ならどなたか、別の殿方にお願いしたほうが良かったかしら! 面倒かそうでないかで相手をされてはたまったものじゃありませんわ!」
 そう言ってスザンナは、ふいとそっぽを向いてしまう。
 やはり子ども扱いしかされていないのか、と、気分が落ち込んだ。特別に思うのは自分だけで、ハロルドにとってはただの「獲物」でしかないのかもしれない。ハロルドの想いが、スザンナには読み取れなかった。
 深い溜息が聞こえて、スザンナの身体が強張った。たったそれだけで泣きそうな感覚が込み上げ、ぐっと息を呑む。
「スー。言っておくがな、俺は本気で面倒だと思ったら絶対了承しねぇぞ」
「……どういう意味ですの?」
「だから。……言っただろうが、お前が望むなら……と。お前が誰かと行きたいというのならそれを止めることはしねぇし、お前が俺のエスコートを望むならそうする。面倒でも、だ。その中でも本気で嫌だと思ったらもっと嫌そうにしてる。今までだって、そうだったろうが」
 何を今さら、こんなことで機嫌を損ねているのか。スザンナの今の想いも、ハロルドには伝わっていなかった。
「嫌なら断ってくれて構いませんことよ」
「何だ、今日は。やけに機嫌が悪いじゃねぇか」
「あらそう。気づきませんでしたわ」
 どうやら本格的に、機嫌を損ねているらしい。それははっきり理解したハロルドは、またため息をつく。ぎし、とソファーを軋ませて立ち上がると、スザンナを置いてどこかへと行ってしまった。
 残されたスザンナは、今にも泣きそうな心境だった。
 せっかくエスコートを受けてくれたのに、このままでは本当に断られてしまうかもしれない。彼の性格からそれはないかもしれないが、少なくとも今のスザンナの態度に良い想いはしていないはずだ。
 こんなことを言うつもりではなかった。断っていい、なんて。
 だけれどどうしてか今日は、彼の言葉が酷く悲しくて、寂しくて。……怒りすら、感じてしまうほどに。だからつい、冷たい態度を取ってしまった。彼から視線を背けて、拒むような態度を取ってしまった。
(最近のわたくしは、どうしてしまったの)
 ひくりと喉が鳴り、じわじわと涙が滲んでくる。その刹那だった。
 きぃ、と扉が開く音が聞こえて、びくっ、と身体が強く跳ねる。扉に背を向けているスザンナは、その体勢のまま動くことが出来なかった。静かに入ってくる人物は、確認しなくてもわかる。ハロルドが部屋に戻ってきたのだ。
「ほら」
 ぽん、と。スザンナの手元に、細長い箱が落とされる。突然のことに慌てて取りこぼしそうになり、スザンナはわたわた手を動かしてそれをぎゅっと掴んだ。
「……? なんですの、これ」
「開けてみろ」
 ぶっきらぼうに言うハロルドに、スザンナは疑問符を浮かべながら箱を開く。
 そこにあったのは、小さな宝石のついたネックレスだった。きらきらと光る宝石は、落ち着いた色合いのガーネット。ハロルドの目の色とは異なるが、赤色、であった。
「これは、」
「この前ファータ・フィオーレに行ったときに……オーナーの野郎が……あー、いや、……そう、じゃなくてな……」
 もごもご、ごにょごにょ。ハロルドは歯切れ悪く言葉を紡ぎ続け、頭をガシガシ掻いている。スザンナは顔を上げて、ハロルドを見やった。
「だから……その、だな。……お前に、似合うと思って。……俺が、選んだ」
「ハルが……? ……わたくしに?」
「そうだよ、悪いか。……それやるから、機嫌直せ」
 美しくきらめく、ガーネット。苦しく締め付けられていた胸は、今はくすぐったく疼いている。
 彼が自分のために選んでくれた。贈り物をしてくれた。それが堪らなく、嬉しくて。きっと自分が選んだわけではないと誤魔化すつもりだっただろう言葉は、非常に歯切れ悪く訂正されて、それもまた嬉しくて。目元に滲んでいた涙はそのまま、ぽろりと落ちた。
「……おい、」
「ち、違うのよ、悲しくて泣いているわけではないのよ、これは、」
 ぽろぽろ、涙は止まらず。目元を拭いながらネックレスを見つめて、スザンナは箱ごとそれを胸に抱いた。
「……嬉しいの。とても、嬉しかったのよ。だから、その……どうしちゃったのかしら、わたくし……」
 涙を止められないでいるスザンナに、ハロルドは眉を下げて困った表情を浮かべた。泣かせてしまったことに動揺し、動揺していることに戸惑い。うろうろと瞳を彷徨わせてからスザンナの隣に腰を落ち着けると、項垂れて深く深く息を吐き出した。
「泣くんじゃねぇ」
「す、好きで泣いているのではなくってよ、勝手に涙が出てきて、」
「……子どもの頃とはワケが違うんだ。お前に泣かれると、困る」
 ハロルドの言葉に、スザンナはぱちりと大きく瞬きをした。その拍子に、涙も引っ込む。
「ハル、あなた……わたくしを子ども扱いしていたじゃない」
「……それ、は」
「わたくしが泣くと、なぜ困るの?」
 ハロルドはとんとんと指先でソファーの手すりを叩き、難しい顔をして唇を結ぶ。何と答えるべきか迷っている様子で、その答えは中々出てこない。何なのかしら、と、スザンナは改めてガーネットのネックレスを見る。胸がじわりと温かくなって、表情が緩んだ。ふっ、と息を吐き出して、改めてハロルドに顔を向ける。
「ありがとう、ハロルド。贈り物、とても嬉しかったわ」
「……あぁ」
「エスコートの件、よろしくお願いしますわね。わたくしはアリンガム公爵令嬢として――わたくしの従者が如何に優秀であるかを自慢しに行きますのよ」
 スザンナはすっかり元の調子を取り戻し、自信に満ちた表情で言う。
 機嫌は直ったようだと、ハロルドは心底の安堵を覚えた。
 子どもの頃以来の、涙であったように思う。不安や悲しさからではなく、嬉しいから泣いてしまったのだと言う。その涙の理由を、自分が作ってしまった。その事実に酷く動揺して、狼狽えた。
 なんてザマだと、自嘲する。問い詰められて、答えることも出来ないくらいに頭は働かなかった。
 そしていつものスザンナに戻ったことに安堵して……また、笑ってしまう。誤魔化せない感情が、そこにはあった。
「――お前の望む通りにするさ」
「よろしい。婚約発表パーティーとなると、きっとダンスタイムも用意されてますわね。今日からパーティーの日まで、ダンスの特訓ですわ!」
「今からかよ。今日はもうのんびりしようぜ」
「ここのところずっとのんびりしてましてよっ。さぁさぁ、お天気もいいしお庭でやりましょう!」
 笑顔で手招きするスザンナに、ハロルドは短く息を漏らし、笑みを浮かべて。部屋を出てすぐの壁際にチェスターがいるのを確認しつつ、頭を軽くぱしんと叩いた。チェスターが頭を押さえて、抗議の声を上げる。
「いたっ! 何するんだよ、気遣って二人きりにしてあげたのに!」
「ニヤニヤしながら覗き見してる坊っちゃんには教育が必要だろ。スーに言って稽古事増やしてもらうか」
「やめてよ! これ以上増えたら姉さまとの時間が減っちゃうじゃん!」
 前を歩いていたスザンナは、聞こえてきた賑やかな声に振り返り首をかしげる。チェスターが覗いていたことには、気づいていないようであった。
「あらチェスター、あなたいつ戻ったの? これからハロルドとダンスの練習しに行くのよ、一緒に来る?」
「もちろん! 姉さま、ぼくとも一緒に踊ってくれる?」
「えぇ、構わないわ」
 チェスターと共に歩いて行くスザンナの姿を見つめて、ハロルドは瞳を細める。
 それは酷く愛しげに、切なげに。
 手を伸ばせば届く距離にいる。触れられる場所にいる。
 だけれどきっとそれは、許されることではない。汚れたこの手が、欲を持って彼女に触れてはならない。
 
 悪魔が彼女を求めることは、――きっと、許されないだろう。
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