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おまけSS 告白の返事(第1.5話)★
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『風呂! シャワー浴びて帰る!』
そう言って浴室まで逃げ込んだはいいものの、侑人の頭は高山のことでいっぱいだった。
単なるセフレだと思っていた相手からの告白、プロポーズまがいの言葉。目まぐるしい展開に、どうやったって思考が追い付かない。
(……とりあえず、早く帰って寝よ)
考えたところで状況は変わらないのだから、と。そう自分に言い聞かせ、侑人はシャワーのコックをひねった。
頭から熱い湯を浴びながら、深く息をつく――が、そのとき。唐突に浴室のドアが開き、高山が顔を覗かせる。
「なっ!?」
わざわざ逃げてきたというのに、なんということだろう。侑人はあっという間に距離を詰められ、背後から抱きすくめられる格好になっていた。
「なに入って来てんだよ!」
「べつにいいだろ、一緒にシャワー浴びるくらい」
しれっと高山が言い放つ。
状況が状況なだけに、侑人は戸惑いを隠せなかった。しかし、こちらの心情などお構いなしに相手は続ける。
「で、さっきの返事は?」
「!」
思わず、侑人の肩がびくついた。
こんなときに追い打ちをかけてくるだなんて。しかも、体のあちこちをまさぐってくるものだから、余計に混乱せざるを得ない。
「あ、ちょ……っ、しつこいっての」
「そりゃ、しつこくもなるだろうが。俺はまだそこまで枯れちゃいねえよ」
「……っ、は」
うなじに熱い吐息を感じ、ぞくりとした感覚が背筋を走る。
濡れた体をよじらせて抵抗するも、高山はびくともしなかった。それどころか、ますます強く抱きしめてきて始末に負えない。
「お前だって、俺のこと嫌いじゃないんだろ。むしろ『気に入ってる』とか言ってたか?」
「だ、から……勘違いすんなって。セフレとしては、って話だろ……」
声が上擦りそうになるのを必死に抑えながら、どうにか言葉を紡ぐ。
その間も高山の手はいやらしく動いており、胸元へと伸びては、突起をきつく摘まみ上げてきた。
「っ、あぁ……」
口から甘い吐息が漏れる。
そのまま限界まで引っ張ったり、爪を立ててきたりするものだから、どうしようもなくたまらない気分になってしまう。
「まずは試しに付き合う、話はそれから――ゆっくりでいい。お前にとっても悪い話じゃないだろ」
静かにそう告げる高山は、狙った獲物は逃さないと言わんばかりだ。
こんな一面は知らない。なんせ、今まで後腐れのない関係を続けてきたのだ。それがまさか――、
(この人、本気で……俺とどうにかなろうと……?)
侑人は壁に手をつき、崩れ落ちそうになるのをどうにか堪える。
が、その隙に高山の手が下腹部へと伸びていった。太ももの内側をゆっくりと撫で回わされて、腰のあたりがずくんと重くなる感覚に襲われる。
「ぅ、ん……っ」
まるで焦らすような手つきだった。それでも体はますます反応してしまい、恥ずかしさで死にたくなる。
「ほら、言えよ。『付き合う』って」
「あ……っ、は」
あれだけ抱かれたというのに、またもや情欲が沸き上がってきてしまう。
唇を噛み締めて耐えようとしたが、高山の愛撫は止まらない。ついには後孔へと触れられ、期待に胸が疼くのを感じた。
「……ここ、まだ柔らかいままだな」
艶っぽく口にするも、高山はそれ以上先に進もうとしない。
侑人はたまらず振り返り、懇願にも似た眼差しを向けた。しかし、相手はただ薄く笑みを浮かべるだけだ。
「どうした? 告白の返事、する気になったか?」
「っこの、エロオヤジ……こんな手使うなんて、ずるいだろ……」
忌々しげに呟くと、高山の笑みが深まった。それから、耳元に唇を寄せて囁いてくる。
「ただ、お前が好きなだけだよ」
低く甘い声に、侑人はぞくりとした。
高山が喉の奥で笑う気配がする。耳朶を食まれたかと思えば、とどめとばかりに吐息を吹きかけられ、侑人の中でじれったさが募っていく。
「あっ、や……っ」
「返事、早く言わないとこのままだぞ?」
――本当にこの男ときたら。言ってやりたいことは山ほどあったけれど、どれもこれも言葉にならない。
そして悔しいことに、もとより断る理由もなかった。困惑していたとはいえ、答えなど最初から決まっていたようなものだし、きっと互いにどこかそう思っていた節はある。
「つ、きあう……から」
侑人は消え入りそうな声で告げた。
その瞬間、なし崩し的に二人の新たな関係が始まったのだった。
そう言って浴室まで逃げ込んだはいいものの、侑人の頭は高山のことでいっぱいだった。
単なるセフレだと思っていた相手からの告白、プロポーズまがいの言葉。目まぐるしい展開に、どうやったって思考が追い付かない。
(……とりあえず、早く帰って寝よ)
考えたところで状況は変わらないのだから、と。そう自分に言い聞かせ、侑人はシャワーのコックをひねった。
頭から熱い湯を浴びながら、深く息をつく――が、そのとき。唐突に浴室のドアが開き、高山が顔を覗かせる。
「なっ!?」
わざわざ逃げてきたというのに、なんということだろう。侑人はあっという間に距離を詰められ、背後から抱きすくめられる格好になっていた。
「なに入って来てんだよ!」
「べつにいいだろ、一緒にシャワー浴びるくらい」
しれっと高山が言い放つ。
状況が状況なだけに、侑人は戸惑いを隠せなかった。しかし、こちらの心情などお構いなしに相手は続ける。
「で、さっきの返事は?」
「!」
思わず、侑人の肩がびくついた。
こんなときに追い打ちをかけてくるだなんて。しかも、体のあちこちをまさぐってくるものだから、余計に混乱せざるを得ない。
「あ、ちょ……っ、しつこいっての」
「そりゃ、しつこくもなるだろうが。俺はまだそこまで枯れちゃいねえよ」
「……っ、は」
うなじに熱い吐息を感じ、ぞくりとした感覚が背筋を走る。
濡れた体をよじらせて抵抗するも、高山はびくともしなかった。それどころか、ますます強く抱きしめてきて始末に負えない。
「お前だって、俺のこと嫌いじゃないんだろ。むしろ『気に入ってる』とか言ってたか?」
「だ、から……勘違いすんなって。セフレとしては、って話だろ……」
声が上擦りそうになるのを必死に抑えながら、どうにか言葉を紡ぐ。
その間も高山の手はいやらしく動いており、胸元へと伸びては、突起をきつく摘まみ上げてきた。
「っ、あぁ……」
口から甘い吐息が漏れる。
そのまま限界まで引っ張ったり、爪を立ててきたりするものだから、どうしようもなくたまらない気分になってしまう。
「まずは試しに付き合う、話はそれから――ゆっくりでいい。お前にとっても悪い話じゃないだろ」
静かにそう告げる高山は、狙った獲物は逃さないと言わんばかりだ。
こんな一面は知らない。なんせ、今まで後腐れのない関係を続けてきたのだ。それがまさか――、
(この人、本気で……俺とどうにかなろうと……?)
侑人は壁に手をつき、崩れ落ちそうになるのをどうにか堪える。
が、その隙に高山の手が下腹部へと伸びていった。太ももの内側をゆっくりと撫で回わされて、腰のあたりがずくんと重くなる感覚に襲われる。
「ぅ、ん……っ」
まるで焦らすような手つきだった。それでも体はますます反応してしまい、恥ずかしさで死にたくなる。
「ほら、言えよ。『付き合う』って」
「あ……っ、は」
あれだけ抱かれたというのに、またもや情欲が沸き上がってきてしまう。
唇を噛み締めて耐えようとしたが、高山の愛撫は止まらない。ついには後孔へと触れられ、期待に胸が疼くのを感じた。
「……ここ、まだ柔らかいままだな」
艶っぽく口にするも、高山はそれ以上先に進もうとしない。
侑人はたまらず振り返り、懇願にも似た眼差しを向けた。しかし、相手はただ薄く笑みを浮かべるだけだ。
「どうした? 告白の返事、する気になったか?」
「っこの、エロオヤジ……こんな手使うなんて、ずるいだろ……」
忌々しげに呟くと、高山の笑みが深まった。それから、耳元に唇を寄せて囁いてくる。
「ただ、お前が好きなだけだよ」
低く甘い声に、侑人はぞくりとした。
高山が喉の奥で笑う気配がする。耳朶を食まれたかと思えば、とどめとばかりに吐息を吹きかけられ、侑人の中でじれったさが募っていく。
「あっ、や……っ」
「返事、早く言わないとこのままだぞ?」
――本当にこの男ときたら。言ってやりたいことは山ほどあったけれど、どれもこれも言葉にならない。
そして悔しいことに、もとより断る理由もなかった。困惑していたとはいえ、答えなど最初から決まっていたようなものだし、きっと互いにどこかそう思っていた節はある。
「つ、きあう……から」
侑人は消え入りそうな声で告げた。
その瞬間、なし崩し的に二人の新たな関係が始まったのだった。
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