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第2話 猥談と夜のおふざけ?(3)★

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「なんで智也まで赤くなってんのさ! 恥ずかしいのはこっちだよ!」
「いや……俺に対して性欲とかあるんだと思って」
「そりゃあ、その――」そこで言葉を区切って、「ごめん、いつもオカズにしちゃってるや……」
 正直に打ち明けると、智也は咳き込んで上体を起こした。
「おまっ、いつも下ネタとかノッてこねェくせして!?」
「男なんだから、そういった関心はあるに決まってるでしょ!」
 周囲と趣向が違うから距離を置いているだけで、陽翔だって健全な男子高校生なのだ。アダルト動画やグラビア雑誌への興味はないけれど、男として枯れているわけではない。
「このむっつりスケベ」
 蔑むような目を向けられてギクリとする。いや、この程度で済んでよかったと思うべきか。
「す、スケベでごめんなさい」
「いつもどんなエロいこと考えてんだよ?」
「ええっ! まだこの流れ続くの?」
「ズリネタにされてたら気になんだろ」
 何を思ってか、智也がさらに追及してくる。
 その表情は真剣そのもので、押しに弱い陽翔としては観念するしかなかった。
「……裸、想像したり」
「他には?」
「お互いの触り合ったり、とか」
 本当はもっと過激なことを妄想しているのだが、さすがに口にするのは憚られた。それこそ、本当にドン引きされかねない。
「もう勘弁してよ、智也。めちゃくちゃ恥ずかしいから……」
 陽翔は気まずさに視線を泳がせる。
 すると、不意にベッドが軋む音がした。智也がこちらへとやって来たかと思えば、掛け布団を剥ぎ取って上に覆い被さってくる。
 その表情はどこか恍惚としており、ドキッとしたのも束の間、
「あああのっ、智也!? あ、当たってんだけど!」
 智也が自身のそれを押し付けてきて、布地越しでも伝わる硬さと熱に陽翔は慌てる。智也は気恥ずかしげに呟いた。
「うっせェなあ、エロい話してたら勃っちまったんたから仕方ねーだろ。それに、お前だって――」
「……っ」
 股間をやんわりと撫でられて息を呑む。突然の出来事に目を白黒させていたら、智也はスウェットパンツのゴムに指をかけ、あろうことか下着ごとずり下ろしてきた。
「お、もう剥けてんじゃん」
「ちょっ!?」
 半勃ち状態の昂ぶりが外気に晒され、ふるりと震える。
 まさかの展開に頭が追いつかない。慌てて抵抗しようとしたものの、智也がまじまじと見つめてくるものだから、つい体が固まってしまう。
「勃起してんの初めて見たけど……やっぱ、でけェなお前」
 智也は感心したように言い、躊躇なく手を伸ばしてきた。
 指先が先端に触れ、陽翔はビクッと肩を跳ねさせる。軽く上下に扱かれただけでも快感が走って、それはみるみると膨張していった。
「待って、智也……っ」
 友達同士の悪ふざけにしても度が過ぎているし、これ以上は冗談では済まない。智也の意図がわからずに戸惑っていると、
「なあ、シてみる?」
「は……?」
「ハルがズリネタにしてるようなこと」
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