幼馴染みとアオハル恋事情

有村千代

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第9話 やっと隣に並べた(9)★

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「ここか?」
 探るような動きをしていた屹立が、狙いすましたように前立腺を穿つ。
「あああッ……!?」
 その瞬間、千佳は背をしならせて悶絶した。
 強すぎる快感に、ただ目を大きく見開く。反射的に締め付けてしまったせいで、中に入っているものの形をより意識せざるを得なかった。
「うあっ、それ、きもちい……ン、あぁっ」
 なおも明は小刻みに腰を振りながら、執拗にそこばかり突いてくる。
 千佳の口から上擦った声が零れ落ちて止まらない。みっともなくて抑えようとするもままならず、明が動くたびに押し出されるようにして、ひたすら声を上げ続けるのだった。
「声、裏返ってんの可愛い。顔も気持ちよさそうに蕩けさせて――千佳、エロすぎ」
「なっ、なに言って――ひあっ、あ、あ……ッ」
 こんなの可愛いワケないだろ、と返そうとしたけれど、明によって与えられる刺激のせいで上手く喋れない。
 千佳の体は快楽に従順で、明の言葉どおりに表情を蕩けさせてしまっていた。
 内壁も悦ぶように彼に纏わりついてるのがわかる。これが自分の体だなんて、信じられないものがあった。
「ナカうねってる。俺のこと離さねえみてーに吸い付いてきてんの、わかる?」
「言うなよっ! は、ハズいっ……」
「だって、本当のことだし――やべえ、マジで気持ちいいんだけど」
 明は緩やかな律動を続けながら、汗で張り付いた千佳の前髪を払ってくる。眉根を寄せたその表情は色っぽく、また妙に艶めかしく思えてならない。
「なあ、もっと奥……挿れていいか?」
 吐息交じりの掠れた声で尋ねられる。
 千佳は無言のまま、こくりと首を縦に振った。それを合図にして、明が深いところへと腰を押し進めてくる。
「あっ、あ、あぁぁ……ッ」
 明のものが内壁を掻き分けていく。内臓を押し上げられるような圧迫感が凄まじく、千佳は呼吸をすることも忘れて口をパクパクとさせた。
「千佳……ゆっくり息して」
「ん、は、あぁっ……」
 意識を持っていかれそうになって、シーツを握りしめながら荒い呼吸を繰り返す。そうやって時間をかけて挿入していき――そしてやっとの思いで、明と一つになれたのだった。
 二人は大きく息を吐いて、汗ばんだ肌を重ねる。
「俺の……千佳のナカに全部入った」
 どこか感慨深い調子で呟く明に、千佳も充足感で胸がいっぱいになった。
(明のチンコが奥まで入ってる。ちゃんと、セックスしてるんだ……)
 そう考えた途端、また無意識のうちに体内のものを締め付けてしまったようで、明が身を固くしたのがわかった。歯を食いしばって、余裕のない面持ちで睨まれる。
「っ、締め付けんなよ……イキそうになんだろ」
 直接的な言葉に、千佳は思わず笑みを零した。
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