60 / 77
第9話 やっと隣に並べた(7)★
しおりを挟む
「すげーやらしい――俺のも、ここにぶち込んでやりてえ」
そう口にする明の顔つきは野性味を帯びており、千佳の鼓動が速くなった。
明は情欲を露わにするかのように、責め立ての手を激しくさせる。ぐっと突き入れられれば、シリコンの硬い感触が敏感な部分に当たってゾクッとした。
「ひあっ……あ、そこっ」
「前立腺、ほんと感じやすいな。エロい顔してる」
「やっ、バカ、あんま見んなって……あ、あぁ」
ビクビクという体の痙攣が止まらない。与えられる刺激にいっぱいっぱいだというのに、明はそれでも飽き足らず、流れるような動作で千佳の屹立に手を伸ばすのだった。
「まだ後ろだけじゃイけないよな」
先端に軽くキスを落としたあと、明が舌を覗かせて吸い付いてくる。生温かい粘膜に包まれる感触に、千佳は慌てて彼の頭を引き離そうとした。
「う、あっ! 明っ……そ、それヤバいッ」
「ケツいじられながらフェラされんの、気持ちいいだろ?」
抵抗も虚しく、陰茎が明の口内に呑み込まれていく。明は奥深くまで咥え込んだそれを唇を使って扱き始めた。
口を窄めてキツく吸われれば、圧迫感が快感となって波のように襲ってくる。さらには、アナルプラグを小刻みに動かされるものだから、もう堪ったものではない。
「あっ、あ、あ……だめ、チンコ、とけるからぁ」
あまりの悦楽に腰が砕けそうになる。
明の髪に指を絡めて、押し寄せてくる射精感に耐えようとしたが、そんなもの高が知れていた。体内を擦り上げていたアナルプラグが勢いよく引き抜かれ、その衝撃で千佳は目を見開きながら達するのだった。
「ああぁあ……っ」
明の口腔内へ射精してしまっている――わかっているのに腰を引くことができない。
明は千佳が放った白濁を躊躇することなく飲み下し、尿道に残ったぶんも残さず搾り取ろうとする。ようやく顔を上げると、体液で塗れた自分の口元を拭ってみせた。
「さすがに苦いな」
「な、なら飲むなよう」
「お前のだし、別に嫌じゃない」
「っ……」
ストレートな物言いに面食らってしまう。
普段はぶっきらぼうなくせに、こういったところがあるからズルいのだ。不意打ちで甘い言葉を口にされたら、どう反応していいかわからなくなる。
「千佳」
明はこちらを見て微笑むと、再び覆い被さってきた。そして、今度は耳朶へと顔を近づけてくる。
熱い吐息が吹きかけられ、それだけでも感じてしまうというのに、
「続き、いいよな?」
低く囁かれて心臓が飛び跳ねた。
顔が真っ赤に染まっていくのを感じながら、千佳は静かに頷く。
「いいよ……俺も、明のが欲しい」
ずっと心待ちにしていたのだから――そう願いを込めて見つめると、明はごくりと喉を鳴らした。
そう口にする明の顔つきは野性味を帯びており、千佳の鼓動が速くなった。
明は情欲を露わにするかのように、責め立ての手を激しくさせる。ぐっと突き入れられれば、シリコンの硬い感触が敏感な部分に当たってゾクッとした。
「ひあっ……あ、そこっ」
「前立腺、ほんと感じやすいな。エロい顔してる」
「やっ、バカ、あんま見んなって……あ、あぁ」
ビクビクという体の痙攣が止まらない。与えられる刺激にいっぱいっぱいだというのに、明はそれでも飽き足らず、流れるような動作で千佳の屹立に手を伸ばすのだった。
「まだ後ろだけじゃイけないよな」
先端に軽くキスを落としたあと、明が舌を覗かせて吸い付いてくる。生温かい粘膜に包まれる感触に、千佳は慌てて彼の頭を引き離そうとした。
「う、あっ! 明っ……そ、それヤバいッ」
「ケツいじられながらフェラされんの、気持ちいいだろ?」
抵抗も虚しく、陰茎が明の口内に呑み込まれていく。明は奥深くまで咥え込んだそれを唇を使って扱き始めた。
口を窄めてキツく吸われれば、圧迫感が快感となって波のように襲ってくる。さらには、アナルプラグを小刻みに動かされるものだから、もう堪ったものではない。
「あっ、あ、あ……だめ、チンコ、とけるからぁ」
あまりの悦楽に腰が砕けそうになる。
明の髪に指を絡めて、押し寄せてくる射精感に耐えようとしたが、そんなもの高が知れていた。体内を擦り上げていたアナルプラグが勢いよく引き抜かれ、その衝撃で千佳は目を見開きながら達するのだった。
「ああぁあ……っ」
明の口腔内へ射精してしまっている――わかっているのに腰を引くことができない。
明は千佳が放った白濁を躊躇することなく飲み下し、尿道に残ったぶんも残さず搾り取ろうとする。ようやく顔を上げると、体液で塗れた自分の口元を拭ってみせた。
「さすがに苦いな」
「な、なら飲むなよう」
「お前のだし、別に嫌じゃない」
「っ……」
ストレートな物言いに面食らってしまう。
普段はぶっきらぼうなくせに、こういったところがあるからズルいのだ。不意打ちで甘い言葉を口にされたら、どう反応していいかわからなくなる。
「千佳」
明はこちらを見て微笑むと、再び覆い被さってきた。そして、今度は耳朶へと顔を近づけてくる。
熱い吐息が吹きかけられ、それだけでも感じてしまうというのに、
「続き、いいよな?」
低く囁かれて心臓が飛び跳ねた。
顔が真っ赤に染まっていくのを感じながら、千佳は静かに頷く。
「いいよ……俺も、明のが欲しい」
ずっと心待ちにしていたのだから――そう願いを込めて見つめると、明はごくりと喉を鳴らした。
1
お気に入りに追加
163
あなたにおすすめの小説
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
【完結】遍く、歪んだ花たちに。
古都まとい
BL
職場の部下 和泉周(いずみしゅう)は、はっきり言って根暗でオタクっぽい。目にかかる長い前髪に、覇気のない視線を隠す黒縁眼鏡。仕事ぶりは可もなく不可もなく。そう、凡人の中の凡人である。
和泉の直属の上司である村谷(むらや)はある日、ひょんなことから繁華街のホストクラブへと連れて行かれてしまう。そこで出会ったNo.1ホスト天音(あまね)には、どこか和泉の面影があって――。
「先輩、僕のこと何も知っちゃいないくせに」
No.1ホスト部下×堅物上司の現代BL。
【完結】女装ロリィタ、職場バレしました
若目
BL
ふわふわ揺れるリボン、フリル、レース。
キラキラ輝くビジューやパール。
かぼちゃの馬車やガラスの靴、白馬の王子様に毒リンゴ、ハートの女王やトランプの兵隊。
ケーキにマカロン、アイシングクッキーにキャンディ。
蔦薔薇に囲まれたお城や猫脚の家具、花かんむりにピンクのドレス。
ロココにヴィクトリアン、アールデコ……
身長180センチ体重80キロの伊伏光史郎は、そのたくましい見かけとは裏腹に、子どもの頃から「女の子らしくてかわいいもの」が大好きな25歳。
少女趣味が高じて、今となってはロリィタファッションにのめり込み、週末になると大好きなロリィタ服を着て出かけるのが習慣となっていた。
ある日、お気に入りのロリィタ服を着て友人と出かけていたところ、職場の同僚の小山直也と出くわし、声をかけられた。
自分とは体格も性格もまるっきり違う小山を苦手としている光史郎は困惑するが……
小柄な陽キャ男子×大柄な女装男子のBLです
理香は俺のカノジョじゃねえ
中屋沙鳥
BL
篠原亮は料理が得意な高校3年生。受験生なのに卒業後に兄の周と結婚する予定の遠山理香に料理を教えてやらなければならなくなった。弁当を作ってやったり一緒に帰ったり…理香が18歳になるまではなぜか兄のカノジョだということはみんなに内緒にしなければならない。そのため友だちでイケメンの櫻井和樹やチャラ男の大宮司から亮が理香と付き合ってるんじゃないかと疑われてしまうことに。そうこうしているうちに和樹の様子がおかしくなって?口の悪い高校生男子の学生ライフ/男女CPあります。
プロデューサーの勃起した乳首が気になって打ち合わせに集中できない件~試される俺らの理性~【LINE形式】
あぐたまんづめ
BL
4人の人気アイドル『JEWEL』はプロデューサーのケンちゃんに恋してる。だけどケンちゃんは童貞で鈍感なので4人のアプローチに全く気づかない。思春期の女子のように恋心を隠していた4人だったが、ある日そんな関係が崩れる事件が。それはメンバーの一人のLINEから始まった。
【登場人物】
★研磨…29歳。通称ケンちゃん。JEWELのプロデューサー兼マネージャー。自分よりJEWELを最優先に考える。仕事一筋だったので恋愛にかなり疎い。童貞。
★ハリー…20歳。JEWELの天然担当。容姿端麗で売れっ子モデル。外人で日本語を勉強中。思ったことは直球で言う。
★柘榴(ざくろ)…19歳。JEWELのまとめ役。しっかり者で大人びているが、メンバーの最年少。文武両道な大学生。ケンちゃんとは義兄弟。けっこう甘えたがりで寂しがり屋。役者としての才能を開花させていく。
★琥珀(こはく)…22歳。JEWELのチャラ男。ヤクザの息子。女たらしでホストをしていた。ダンスが一番得意。
★紫水(しすい)…25歳。JEWELのお色気担当。歩く18禁。天才子役として名をはせていたが、色々とやらかして転落人生に。その後はゲイ向けAVのネコ役として活躍していた。爽やかだが腹黒い。
男だけど女性Vtuberを演じていたら現実で、メス堕ちしてしまったお話
ボッチなお地蔵さん
BL
中村るいは、今勢いがあるVTuber事務所が2期生を募集しているというツイートを見てすぐに応募をする。無事、合格して気分が上がっている最中に送られてきた自分が使うアバターのイラストを見ると女性のアバターだった。自分は男なのに…
結局、その女性アバターでVTuberを始めるのだが、女性VTuberを演じていたら現実でも影響が出始めて…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる