こんなとこじゃイヤ!

ura

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お風呂から上がり、用意してあった服を動けない私に王様が着せてくれた。


「この服は…」

「侍女が用意した」


(お風呂場での声、聞かれたの!?)


 王様は私を抱き上げソファーに座らせた。

 王様は、向かいのソファーに座ると思ったのに、私の隣に座った。


「向かいのソファーに座らないの?」

「隣に座られるのは嫌なのか?」


 王様がシュンとした顔で言ってきた。 


「そうじゃないけど…」

(そんな顔されたら断れないじゃない)


「じゃあ、大丈夫だな」


 王様はそう言うと私の手を取り、真剣に見つめてきた。


「さっきも言ったように、俺はお前の事が好きだ。だから、結婚して、俺の正妃になって欲しい」


 ええ!


「昨日ここに来たばかりで何も分からないからできないよ」

「これから勉強すればいい」

「でも、私この世界の人じゃないから…」

「異世界人は、この世界で歓迎されているから大丈夫だ」

「それに、王様のことよく知らないし」

「これから知ればいい」

「でも、、、」

「でもでも言うな」

「じゃ、じゃあ、私が王様のこと好きになったらいいよ」

「本当か!」

「うん」


 王様の顔が一気に嬉しそうになった。


「じゃあ、これから俺のことはレオと呼べ」

「え!…でも、王様だし、できないよ」

「王様の俺が言ってるんだからいいんだよ」

「えー」

「「えー」じゃない。ほら、呼んでみろ」

「えっと……レ、レオ……様」

「レオだ」

「…………レオ」


 私が名前を呼んだとたん嬉しそうに微笑んだ。


「これからはそう呼べよ、桜」


 私は、レオの笑顔と私の名前を呼んだことにドキッとした。





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