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episode.49
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週末レイの家に遊びに行った。
私が馬車から降りると会いたかったと言って抱きしめて来た。
「レイ、毎日会ってるじゃないですか」
私はレイの背中をポンポンと叩いた。
「だって行き帰りだけしか会えないじゃないですか。それにこんなにしっかり抱きしめたりも出来てないですし」
毎日一緒に登下校して週末まで会うって結構会っていると思ってしまうがレイはそうじゃないらしい。
「じゃあ今日は魔力の使い方見てくれるんですよね、早速やってみますか?」
そうですねと言ってレイは私を抱き抱え、普段剣術の稽古をしているであろう場所に連れて来た。
「じゃあこの辺でやりますか。じゃあまず魔力を練ってみてください」
「いや、あの降ろしてください」
私はレイに抱き抱えられたままだった。
「このままでも魔力は練ることはできますよ?」
そうかもしれないが、そういう問題でもないので降ろしてほしいと伝えたら、渋々了承してくれた。
じゃあと思い、私は手に力を集中させる。
「うーん、もうちょっとこんな感じで……」
レイはそう言うと私を後ろから抱きしめながら力の入れ方をアドバイスしてきた。
「なんか気が散ってうまくできません」
私は後ろを少し振り返りながらレイを見て上目づかいで訴えた。
「んー?大丈夫ですよ。頑張りましょう」
レイは満足そうに笑っていた。
そんな感じでぐだぐだになりながら練習をしていると、レイが何かを思い出したようだった。
「そういえば今度新入生歓迎パーティーがありますよね?そこにシャルル様も参加する事になったので、私達も同行する事になったのです」
来た、シャルル・ベンナドット。
Secondシリーズ攻略対象者の隣国の王太子。
かなりの我儘で女性の好みにうるさく、王太子ルートになると暴君と化す。
ゲームをしている時は、オラオラ系が好きな人だといいのかなとは思っていた。
実際も女性の好みにうるさいのであればアンナはシャルルの目に留まると思うが、アンナがどう思うかどうか。
「シャルル様だなんてもうそんな親しくなったのですか?」
「いや、あちらが皆と親しくなりたいようなのです。聞いていたよりもかなり話しやすい方でしたよ。ちなみに当日は殿下と私、後アルバートが付きます。それとシャルル様の執事も同行するかもしれません」
おお!ルイス・タイラー。
王太子の専属執事でスパダリ執事。
自分にも厳しいが、相手にも厳しく、Sポジション。
「私は最初からシャルル様に付いていないといけないので、今回は別で行く事になってしまいました。あまりリオンの方には行けないと思いますのでくれぐれも気をつけてくださいね」
私はレイにかなり念を押されてしまった。
私が馬車から降りると会いたかったと言って抱きしめて来た。
「レイ、毎日会ってるじゃないですか」
私はレイの背中をポンポンと叩いた。
「だって行き帰りだけしか会えないじゃないですか。それにこんなにしっかり抱きしめたりも出来てないですし」
毎日一緒に登下校して週末まで会うって結構会っていると思ってしまうがレイはそうじゃないらしい。
「じゃあ今日は魔力の使い方見てくれるんですよね、早速やってみますか?」
そうですねと言ってレイは私を抱き抱え、普段剣術の稽古をしているであろう場所に連れて来た。
「じゃあこの辺でやりますか。じゃあまず魔力を練ってみてください」
「いや、あの降ろしてください」
私はレイに抱き抱えられたままだった。
「このままでも魔力は練ることはできますよ?」
そうかもしれないが、そういう問題でもないので降ろしてほしいと伝えたら、渋々了承してくれた。
じゃあと思い、私は手に力を集中させる。
「うーん、もうちょっとこんな感じで……」
レイはそう言うと私を後ろから抱きしめながら力の入れ方をアドバイスしてきた。
「なんか気が散ってうまくできません」
私は後ろを少し振り返りながらレイを見て上目づかいで訴えた。
「んー?大丈夫ですよ。頑張りましょう」
レイは満足そうに笑っていた。
そんな感じでぐだぐだになりながら練習をしていると、レイが何かを思い出したようだった。
「そういえば今度新入生歓迎パーティーがありますよね?そこにシャルル様も参加する事になったので、私達も同行する事になったのです」
来た、シャルル・ベンナドット。
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ゲームをしている時は、オラオラ系が好きな人だといいのかなとは思っていた。
実際も女性の好みにうるさいのであればアンナはシャルルの目に留まると思うが、アンナがどう思うかどうか。
「シャルル様だなんてもうそんな親しくなったのですか?」
「いや、あちらが皆と親しくなりたいようなのです。聞いていたよりもかなり話しやすい方でしたよ。ちなみに当日は殿下と私、後アルバートが付きます。それとシャルル様の執事も同行するかもしれません」
おお!ルイス・タイラー。
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自分にも厳しいが、相手にも厳しく、Sポジション。
「私は最初からシャルル様に付いていないといけないので、今回は別で行く事になってしまいました。あまりリオンの方には行けないと思いますのでくれぐれも気をつけてくださいね」
私はレイにかなり念を押されてしまった。
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