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episode.47

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その後の授業はアンナが早退したので一人で受けた。
授業が終わるとレイが教室まで迎えに来てくれて一緒に帰る事にした。

まさか毎日教室までの送り迎えをする気じゃないだろうか。
私は教室まで送り迎えは今日限りしなくて大丈夫と伝えたが、レイは一切引かないのでたまに送って貰う事にした。
おそらくレイのたまにはほぼ毎日なんだろうなと思って諦めた。

「そういえば、アンナはレイの婚約者候補だったって聞きましたよ」

私はレイとアンナが知り合いだったと思い出した。
「ああ、そうですね。一度お会いしたことはあります。けど一緒にお茶を一杯飲んだだけです」
レイは全く興味なさげに答えた。

「私とも最初の時はお茶を一杯飲んだだけでしたよ?」
むしろ私なんて急いで飲んで帰ったから印象最悪だったと思うのだが。

レイは私を見つめると優しく微笑んだ。
「なんですか?リオン。ヤキモチを焼いているのですか?そんなに私の事が気になるのですか?」
そう言うとレイは私の肩を引き寄せて唇にキスをした。

全然嫉妬とかではなかったが、レイが嬉しそうだったのでそういう事にしてキスを受け入れた。
唇を離すとレイは私の頭を優しく撫でた。
私はレイの方にもたれかかる。

「アンナとは友達になったんですけど、魔法がうまくいかなくて倒れてしまったので心配なんです。」
私は今日のアンナを思い出し眉をひそめた。

「多分まだコントロールが出来ていないのでしょう。リオンもまだまだだったので、このままだと成績も下がってしまいますから今週末うちに来た時見てあげますよ」

私がインドアなせいかレイの家に行くと、たまに出かけることはあるが大体が部屋でお茶やケーキを食べながら膝の上でイチャついているので一緒に練習しようなんて誘われるなんて意外だった。

「そんなことより、今日キャメロンと二人きりになっていましたよね。心配なのでまたお仕置き魔法を付与しようと思っているのですが」
「そんなレイが心配するような事はありませんよ。それにアンナの事があったからであって意図して二人きりになったわけではないのですよ」
そういう事にしておいた。
そこまで過保護にする事もないのではと思ってしまうからだ。
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