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episode.44
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「私特に好みないのよね。インスピレーションを大事にしてるから」
インスピレーション……
「前にね、婚約の話が来た事があってね、実際会ったら、あ!絶対性格合わないって思った人がいたのよね。案の定向こうから断られたんだけど」
別に気にしてないというふうにアンナは笑う。
(こんな美人を断るなんて相手はどんな人なんだろう)
アンナ自身も王子には惹かれないし、美人を好きじゃない人もいる。
リリーみたいにかっこよければいい人もいる…と。
でもアンナはSecondシリーズのヒロインだから婚約者がいたら話が進まない。
だから断られたのだろう。
「しかもこの学校に通ってるから偶然会うかもしれないのよね」
アンナを断った人、気になる。
「レイ・スタンリー様って知ってるかしら?」
私はレイの名前が出たのでとても驚いた。
「えっと、アンナ……レイは私の婚約者よ」
「そうなの!?あの方婚約したのね。でも全く愛想のない冷たい方じゃない?」
「そんな事ないわ。いつもにこにこしているし」
とても意外ねとアンナは言った。
確かにアンナとレイは性格が合わないかもしれない。
と言うかFirstシリーズの攻略者の中にアンナと合う人がいない気がしてきた。
その時少し離れたところでレイの姿が見えた。
少し急いでいるようだったが、こちらに気がついたようだ。
「リオン!ランチ中でしたか?」
そう言ってレイは私に駆け寄っくる。
喜びを頬に浮かべ私の頭を撫でてきた。
私は少し恥ずかしい気持ちを抑えて質問する。
「レイはどこかに行くの?」
「この後魔法実技の授業があるでしょう?私はそのサポートで参加するんです」
他にも何人か参加しますよと言っていた。
上級生との合同授業である。
全く一緒ではないがこんなイベントがFirstシリーズのゲームにあった気がする。
ではまた授業でと言って行ってしまった。
アンナの事は見えていないんじゃないかっていうくらい完全にスルーだった。
「ねえ、今のスタンリー様よね?私が会った時と別人だったんだけど。でもリオンのこと好きなのはすごく伝わってくるわね」
アンナは驚きと関心が入り混じったような表情でうんうんと頷いている。
いつもあんな感じだよと言っておいた。
流石にもっとイチャイチャしてるとは言えなかった。
インスピレーション……
「前にね、婚約の話が来た事があってね、実際会ったら、あ!絶対性格合わないって思った人がいたのよね。案の定向こうから断られたんだけど」
別に気にしてないというふうにアンナは笑う。
(こんな美人を断るなんて相手はどんな人なんだろう)
アンナ自身も王子には惹かれないし、美人を好きじゃない人もいる。
リリーみたいにかっこよければいい人もいる…と。
でもアンナはSecondシリーズのヒロインだから婚約者がいたら話が進まない。
だから断られたのだろう。
「しかもこの学校に通ってるから偶然会うかもしれないのよね」
アンナを断った人、気になる。
「レイ・スタンリー様って知ってるかしら?」
私はレイの名前が出たのでとても驚いた。
「えっと、アンナ……レイは私の婚約者よ」
「そうなの!?あの方婚約したのね。でも全く愛想のない冷たい方じゃない?」
「そんな事ないわ。いつもにこにこしているし」
とても意外ねとアンナは言った。
確かにアンナとレイは性格が合わないかもしれない。
と言うかFirstシリーズの攻略者の中にアンナと合う人がいない気がしてきた。
その時少し離れたところでレイの姿が見えた。
少し急いでいるようだったが、こちらに気がついたようだ。
「リオン!ランチ中でしたか?」
そう言ってレイは私に駆け寄っくる。
喜びを頬に浮かべ私の頭を撫でてきた。
私は少し恥ずかしい気持ちを抑えて質問する。
「レイはどこかに行くの?」
「この後魔法実技の授業があるでしょう?私はそのサポートで参加するんです」
他にも何人か参加しますよと言っていた。
上級生との合同授業である。
全く一緒ではないがこんなイベントがFirstシリーズのゲームにあった気がする。
ではまた授業でと言って行ってしまった。
アンナの事は見えていないんじゃないかっていうくらい完全にスルーだった。
「ねえ、今のスタンリー様よね?私が会った時と別人だったんだけど。でもリオンのこと好きなのはすごく伝わってくるわね」
アンナは驚きと関心が入り混じったような表情でうんうんと頷いている。
いつもあんな感じだよと言っておいた。
流石にもっとイチャイチャしてるとは言えなかった。
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