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episode.27
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夜会当日。
私はレイと一緒に馬車で向かっている。
なんで兄のグレイも一緒じゃないのかなと思ったけど、どうやら私と一緒に乗せたくないらしい。
なので別の馬車で来るそうだ。
今日のレイも相変わらず素敵な装いをしている。
これは他の令嬢達やリリーが近づいてくるのもわかる。
(一応メアリーに会った事言っておこうかな。おそらく会場で会うだろうし)
レイは誰に対しても嫉妬するから後でわかるより今言っておいたほうが良い。
横に座ってるレイをチラリと横目でみる。
なんとなく私はレイの手を握り指を絡めながら話かけた。
おそらくその方が許してくれそうだったからだ。
「あのーレイ、実はね、この前街でメアリー様という方に会ったのですが知ってますか?リリー様の友達って言ってたんですけど」
少し驚いた表情でこっちを見る。
「どういう事ですか?」
笑顔なんだけど、あれ?なんかちょっと怒ってる?って感じがする。
そんなレイの視線を感じながら私はこの前の出来事を話した。
「なるほど、確かにロレーヌ嬢の事は知ってますよ。あの二人はよく一緒にいますから。だからというわけではないのですが、あまりいい印象はないのです」
不機嫌そうな顔で外を向いた。
(まぁそうよね。自分が迷惑してる人の友達だものね)
「それでですね、今日会ったら挨拶とかすると思うので言っておこうと思ったんです」
私はレイの方にもたれかかりながら上目遣いで話かける。
レイは私の顔をみてぐっと耐える表情をし、はぁーと言いながら自分の顔を手で押さえた。
「最近リオンは後ろめたい事や面倒な事があると、甘えて誤魔化してきますよね。それも可愛いくてつい許してしまうのですが」
(ああ、バレてましたか、というか許すも何も悪いことはしてないですけどね。勝手に嫉妬されてるだけなのに)
そんな事を思っていると、やれやれみたいな感じを出し、私の頬に手を添えた。
「全くそんな子にはお仕置きですよ」
そう言うとレイは私の唇に不意にキスをした。
「もう、もうすぐ付きますよ」
そう言って身体を離そうとしたけど、まだ大丈夫ですよと言われ何回も唇にキスをされた。
メイクが落ちちゃうので程々にお願いします。
私はレイと一緒に馬車で向かっている。
なんで兄のグレイも一緒じゃないのかなと思ったけど、どうやら私と一緒に乗せたくないらしい。
なので別の馬車で来るそうだ。
今日のレイも相変わらず素敵な装いをしている。
これは他の令嬢達やリリーが近づいてくるのもわかる。
(一応メアリーに会った事言っておこうかな。おそらく会場で会うだろうし)
レイは誰に対しても嫉妬するから後でわかるより今言っておいたほうが良い。
横に座ってるレイをチラリと横目でみる。
なんとなく私はレイの手を握り指を絡めながら話かけた。
おそらくその方が許してくれそうだったからだ。
「あのーレイ、実はね、この前街でメアリー様という方に会ったのですが知ってますか?リリー様の友達って言ってたんですけど」
少し驚いた表情でこっちを見る。
「どういう事ですか?」
笑顔なんだけど、あれ?なんかちょっと怒ってる?って感じがする。
そんなレイの視線を感じながら私はこの前の出来事を話した。
「なるほど、確かにロレーヌ嬢の事は知ってますよ。あの二人はよく一緒にいますから。だからというわけではないのですが、あまりいい印象はないのです」
不機嫌そうな顔で外を向いた。
(まぁそうよね。自分が迷惑してる人の友達だものね)
「それでですね、今日会ったら挨拶とかすると思うので言っておこうと思ったんです」
私はレイの方にもたれかかりながら上目遣いで話かける。
レイは私の顔をみてぐっと耐える表情をし、はぁーと言いながら自分の顔を手で押さえた。
「最近リオンは後ろめたい事や面倒な事があると、甘えて誤魔化してきますよね。それも可愛いくてつい許してしまうのですが」
(ああ、バレてましたか、というか許すも何も悪いことはしてないですけどね。勝手に嫉妬されてるだけなのに)
そんな事を思っていると、やれやれみたいな感じを出し、私の頬に手を添えた。
「全くそんな子にはお仕置きですよ」
そう言うとレイは私の唇に不意にキスをした。
「もう、もうすぐ付きますよ」
そう言って身体を離そうとしたけど、まだ大丈夫ですよと言われ何回も唇にキスをされた。
メイクが落ちちゃうので程々にお願いします。
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