ポケっこの独り言

ポケっこ

文字の大きさ
上 下
71 / 95

クソ小説

しおりを挟む
2年前描いてた変な小説を投稿しやす

【タイトル 黒神様に逆らうな!!】

キーンコーンカーンコーン。学校のチャイムがなったとともに、生徒が一気に走り出した。最後に教室を出たのは、僕、山藤トシヤだった。
「はあ」
そう一人でため息をついた。今日はくもり、なんだか気分もスッキリしなく、どこか足りないような気がした。おまけに、テストは30点。
「これじゃあ、家になんて帰れないや」
と呟いた。すると、空から声がした。
「ふーん。じゃあ、俺と寄り道しないか?」
「えっ?」
と思って空を見上げると、藍色の鬼が降りてきた。トシヤは怯えて、
「誰だ、お前は!!」
と言った。その者は、答える。
「どーした。俺は黒神さ。もうお前の友も会っておることだ」
そう言われてトシヤはポカーンとした。
「もしかして、コハルちゃんのこと?」
聞いて黒神は、関心するように
「名前までは聞いてないが、お前が知ってたなら、これはラッキー!お前よ、ちょっと、コハルのいる所に来てもらっていいか」
と招いた。トシヤは仕方なく
「いいけど」
と言い、黒神についていった。
「ここだ」
黒神に連れられてトシヤがやってきたのは、霧の深い森。すると、遠くで「おーい!トシヤくん!」
と弾んでいる声がした。トシヤはそれなりに焦って、
「黒神様、早くコハルちゃんのところへ」
と急かした。その時、コハルが走って、トシヤのところに来た。
「コハルちゃーん♡」
トシヤは興奮して、コハルに飛びついた。その様子を見て、黒神はトシヤに呆れている。
「実にこいつは面白いな。しかし、女性好きとなると、ただのサイコパス」(この時の俺はサイコパスの意味を分かってなかった)
その言葉を聞いて、トシヤはカッとなった。
「何がサイコパスだ!他の生徒も、コハルちゃんのこと好きなんだぞ!」
コハルはそんな二人のそばで、どこかを指さした。
「……あれ、なに……?」二人もあとからその方向を見た。
「っあれは」黒神はびっくりした。それだけ言うと、黒神は空に戻っていった。おいてかれたコハルとトシヤは、空に向かって怒鳴りつけた。
「おい、黒神!!俺たちを置いてくな!」
すると、

「ゴロゴロゴロ、ピシャーン!」

空から、雷が落ちてきた。しまいには、トシヤにも直撃した。
「ギャアーーーッ!!」
トシヤは黒焦げになった。空から降りてきた黒神は、そんなトシヤを笑う。
「ちょっと俺は、まだ雷のエイムが合わないのだ」
コハルは、黒神に訪ねた。
「なんで雷を落としたの?」
「ゾンビがおってな。ゾンビは電撃に弱いと聞くぞ」……

次の日の学校帰り、トシヤは天気の変化に気がついた。
「わあーっ!雷だあーっ!!」
一部の生徒は騒ぎ出した。木に隠れている子がいたので、トシヤは
「木の下にいると危ないよ」
と言った。
「それにしても、昼間では晴れだったのにな。どうしてだ?」
トシヤは一人で呟いた。

トシヤが家に帰ると、ニュースをしていた。そっと見てみると、気象情報所の連絡が届いた。
「朝の天気予報とは真逆に、今は激しく雨が吹き付けて、さらには雷も落ちています。外にいる人は、建物や車内に身を守ってください」
トシヤは妙な現象に、
「まさか」
と思った。
「ううん。そんなはずは」
トシヤは首を振り、自分の部屋へとかけていった。
自分の部屋から見える雨雲。トシヤは、宿題をやることも忘れ、ずっと外を見ていた。
一階に戻ると、ニュースが、新たな情報を届けていた。
「先程雨雲の中を調べたところ、藍色の鬼らしき人物が隠れていました。こちらは、鬼が雷をふらせていると考え、拳銃を用意しています」
「く、黒神!?!」
まさかの情報に、トシヤはその場から駆け出した。

外に行くと、黒神がいた。トシヤは黒神に大きな声で言った。
「黒神様、雷を降らせるのをやめて!!じゃないと君は」
「それって、気象情報の考えだろ?それに、空に拳銃を向けるなんてさ。面白くてしょうがないんだ」
黒神は、そうのんきにいう。それでもトシヤは言い続ける。
「君がどうなってもいいの!?」
「ふーん?お前は、俺に逆らってるのか?」
そう言われて、トシヤはぽかーんとした。
「へ?」
「俺はいつだって、逆らう人を抜いてきた。分からないなら、教えてやるし」雷がトシヤの真上に落ちた。
「もゔー!!」

今日は休日、天気は晴れ。珍しいことに、トシヤは嬉しかった。
「今日は休日だから、宿題は明日に回ればいい。はー。ゲームゲーム!」トシヤはそうごきげんで、ゲーム機に手を伸ばした。そのとき。ドアから、ピーンポーンと音がした。
「はーい?」
トシヤは、急いで玄関へ走った。

玄関には、黒神様が立っていた。
「お前んとこの学校、昨日転校生が来たらしいな?」
黒神はそう言ったので、トシヤは言葉を返した。
「うん。とても優しそうで、すっかり仲良くなった」
しかし、黒神は何か不満そうだった。
「調べたところ、人に逆らいやすいと。それは、お前も見たか?」
「あっ。うん」
トシヤは小さくうなずいた。
「ついてきてくれ。今、あいつは、母が仕事だ。父も出張。転校生は、今頃一人でいることだろうな。俺が、目で調べてくるから、お前もついてこい」
黒神は、トシヤを家から連れ出して、転校生の家へと飛んでいった。

「おーい、セルくん」
ドアから出てきたのは、転校生セルだった。黒神は勝手に家の中に入って、家の中を荒らしていった。
「おい。何するんだよテメー!」
セルはどうも激怒した。しかし、黒神はセルの宝物を掴みだした。セルは怒りを抑えきれなくなり、黒神に怒鳴りつけた。
「黒ポチ!!いい加減出てけよ!!バカが、俺が本気で怒ったら、お前は耳が壊れるんだぞ!!宝物返せよボケ!殺してやる!」
黒神は、とても楽しそうに笑った。
「何、黒ポチって。俺のあだ名か?おもちゃがお前の宝か?それに殺すって、ホントに殺せんの?おもしろい!」
セルの顔はますます赤くなり、黒神に言いつけた。
「チッ、お前とは話ができねえ。明日、森で決着つけようぜ」


つぎの日。トシヤは玄関に出て、曇り空を見上げた。いつもどおり黒神が降りてきた。トシヤは黒神に確認した。
「今日、セルくんとバトルんでしょ……?」
すると黒神はめんどくさそうに言った。
「ああ、そうとも。だが俺は、戦いは好んではなくてな。さらにはアイツは煽り性能が高いと」

言われたとおりに、黒神とトシヤは森へ向かった。そこには、もうセルの姿があった。
「おせぇんだよ。さっさと決着つけるぜ」
トシヤは、黒神に言った。
「見た感じセルは秘技もなさそうだけど」
「そうだよ。ただの人間。口がうるさいくらいだ」

勝負は圧勝で黒神が勝った。トシヤは勝負の様子を気まずく見ていた。セルは
「勝負にならなかった」
と言っていた。黒神はセルに呆れると、
「黒ポチって言ってた癖に。期待してなかったから。用もねえのに俺を呼び出すな!」
と怒鳴った。それと同時に、周りに太鼓が現れた。
「秘技 ブラックボルト!」
晴れていた空が落雷に包まれ、黒い雷がセルに直撃した。
「ふざけるなー!」

日曜日、黒神は空の世界に帰ることになった。
「だって、お前は、俺に帰ってほしいだけだろ」
トシヤは少し首を振り、
「いやっ、銃に捕まらないように雷を降らせるのをやめてほしいだけ……」と呟いた。
「お前ん事、ずーっと見守ってるからな。さよーなら」
それだけ言って、黒神は雲に向かって飛んでいった。

次の日の月曜日、トシヤのクラスでは、国語を学んでいた。
「つまらないなあ」
とトシヤは言い、窓の外を見てみた。雷が鳴っている。すると同時に、先生の話がゴロゴロゴロという雷の音で聞こえにくくなった。トシヤは心の中で、
(黒神かな?とにかく、嬉しいよ)
と問いかけた。空からは、こんな声が聞こえた。
「嬉しいのは何よりだが、国語に集中しろ?ほらトシヤ、23ページのところ読めよ」


トシヤは、黒神のことは大好きだ。しかし、ちょっと憎める。黒神には、逆らうな。



終わり




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

その主婦、小説家志望につき。 〜物書きエッセイ喜怒哀楽〜

羽瀬川璃紗
エッセイ・ノンフィクション
『ペンネームである【羽瀬川璃紗】は、構想だけで終わった私の記念すべき処女作の主人公の名前だ。この名をペンネームにしたのは、【物語を書く原点を忘れないため】である…』 小説家の夢を叶えたら、インタビューで上記の返答をしようと考え、早20年以上。 いい大人となった筆者の、日常と物書きとしてのつぶやき。 不定期更新。

13歳女子は男友達のためヌードモデルになる

矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。

私が体験したスピリチュアルを日記にしました

”kataware片割れ”×2
エッセイ・ノンフィクション
小さい頃から生きづらさを感じて彷徨い続けたわたし もがけばもがくほど どん底に落ちていった 本当に本当に苦しくて、もうダメだ、と思ったとき 密教の呪術を駆使して多くの人を救っていた和尚に出会った 目の前で繰り広げられる密教の加持祈祷。護摩壇に燃える聖なる炎、唱える真言、結ばれる印。私の中の何かが目覚め、やがて私を取り巻く宇宙を動かし始めた。多くの人が救われたように、私もそのパワーによって救われた それからの私は、和尚のもとに通い詰めた。そのたびにいろいろなことを教わった。見えない世界で起きている本当のこと、この世界のすぐ上にある幽界や霊界のこと、人の生き死にや輪廻転生、前世やカルマについて、などなど。数えあげたらきりがない。 そしてまた、人生の第二幕ともいうべき遭遇。。。目の前に現れた光の存在 このときの私は光側ではなく闇側の世界を探求していた。そして自分の能力を超えて奥深くまで入りすぎてしまったため大きな憑依を受けてしまったのだ。いつもなら和尚に助けてもらうのだが、和尚はインドで修行中だった、それも半年も・・・、私は死にかけた。3か月で9㎏も痩せた。最後には水も飲めなくなった。それでも毎晩のように襲ってくる、何か、はまったく容赦してくれなかった。 もうダメだ、もう限界かもしれない そう思ったとき今度は目の前に救世主が降りてきた 「あなたさあー  さすがに今回はマズいでしょ  このままじゃ死んじゃうわよ」 まぶしいほどの光に包まれて降りてきたのは「シュアクリーナ」という美しい女性だった。彼女は私の魂の片割れ、光のツインレイでもあるそうだ 突然の出来事に私の頭は混乱したが、そんな私をよそ目に 「あなたは3000年前のインドにいたときも同じような状態になり死にかけたのよ。そのときも私があなたを助けたのだけど......覚えて......ない......よね」 3000年前のインドって? なんですかそれ!!! こんな体験が繰り返された私の物語をお伝えしたくなりました。 ーーーーーーーーーー 私は自分自身に起きた嘘のような本当の話を日記に書きとめてきました。その日記を紐解きながら、改めて整理してまとめてみました。これも何かのご縁だと思います。読んでくださるあなたの人生に少しでも役立つことを願っています。

【猫画像あり】島猫たちのエピソード

BIRD
エッセイ・ノンフィクション
【保護猫リンネの物語】連載中! 2024.4.15~ シャーパン猫の子育てと御世話の日々を、画像を添えて綴っています。 2024年4月15日午前4時。 1匹の老猫が、その命を終えました。 5匹の仔猫が、新たに生を受けました。 同じ時刻に死を迎えた老猫と、生を受けた仔猫。 島猫たちのエピソード、保護猫リンネと子供たちのお話をどうぞ。 石垣島は野良猫がとても多い島。 2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。 「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。 でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。 もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。 本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。 スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。

おもらしの想い出

吉野のりこ
大衆娯楽
高校生にもなって、おもらし、そんな想い出の連続です。

◆アルファポリスの24hポイントって?◆「1時間で消滅する数百ptの謎」や「投稿インセンティブ」「読者数/PV早見表」等の考察・所感エッセイ

カワカツ
エッセイ・ノンフィクション
◆24h.ptから算出する「読者(閲覧・PV)数確認早見表」を追加しました。各カテゴリ100人までの読者数を確認可能です。自作品の読者数把握の参考にご利用下さい。※P.15〜P.20に掲載 (2023.9.8時点確認の各カテゴリptより算出) ◆「結局、アルファポリスの24hポイントって何なの!」ってモヤモヤ感を短いエッセイとして書きなぐっていましたが、途中から『24hポイントの仕組み考察』になってしまいました。 ◆「せっかく増えた数百ptが1時間足らずで消えてしまってる?!」とか、「24h.ptは分かるけど、結局、何人の読者さんが見てくれてるの?」など、気付いた事や疑問などをつらつら上げています。

🌟ネットで探偵ものがたり 2024.2.11 完結しました

鏡子 (きょうこ)
エッセイ・ノンフィクション
志村けんさんと 木村 花さんの 死の真相を追います。 他の諸問題とも関係がありそうです。 2022.07.18 タイトルを、 「ネットで探偵ものがたり」に変えました。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

処理中です...