11 / 20
セクサドール1☆
しおりを挟む
「ん……っ、ぁっ!」
ちゅ、くちゅ……ぴちゃ。
いつの間にか、浴室の椅子に腰かけてうとうととまどろんでいたエステル。
目を開けるとレオに胸の先端を吸われ、秘所を手の平で撫でさすられていた。
「ぁっ? えっ……レオ? 一体、な、なにを」
身体が火照り、お腹に熱が溜まって、じりじりと追い詰められていく感覚に戸惑う。
「エステルを絶頂かせてあげるところだ」
レオの指はエステルの金色の和毛の下にある、まだ固い蕾のようなその場所を、花弁に沿ってじっくりと溶かすように撫でていた。
「――ゃっ、やめろ!」
すると、レオはあっさりと、エステルから身体を離した。
「定期的に欲を満たした方が、心と身体の健康のためにはいい」
彼はエステルの身体をお湯で流すと、再び浴槽の中に浸からせた。
「欲を……満たす?」
「そう。エステルの身体は今、蜜口から蜜をこぼしている。つまり、そこに雄の陰茎を胎の奥深くまで迎えて、命の雫である精をお腹に注がれたがっている」
「ぅ、うそだ……。それに、レオはその……、まさか、そういう事が、出来るのか?」
浴槽の中のエステルは、レオに吸われた胸の尖りが、ツンと立ち上がったまま固くしこっているのに気づいた。
それに彼の指で触れられた脚の間の、つつましく包皮を被った秘粒もジンジンと熱を持ったままだ。
「僕は人間と違って嘘はつかない。それから質問は具体的に言ってくれ。そういう事とは?」
「悪かった。ええと、男女の……営みのことだ」
「――情交のことか。出来る。ただし、無理にはしない。あくまでも、エステルの心と身体を癒す行為として行う」
エステルは驚き、人形なのに、そんなことまで出来るのか! と言いそうになったのをぐっと堪えた。
「私はまだ――その、経験したことが、ないんだ。だから……、よく分からない、が」
「そうか。貴種なのに、成人後も経験がないのは珍しいな。それとも今のこの国では、貴種の役割に変更があったのか?」
「いや、変わってないよ。貴種の女子は、次世代の貴種を産み育てることを最優先に望まれる。ただ、私はコーレイン家に貴種の男子が生まれなかったから、結婚して妻になるより騎士になることを望まれた。まあ、それでも婿を取ることは決まっていたんだが」
レオは真剣に、エステルの言葉を聞いているように見えた。
「それももう過去の話だ。これからまた別口の縁談が来るかもしれないが。私の身体が健康になるのが前提だろうけど……」
ふいに、メリッサの言っていた話を思い出し、エステルは不快そうに顔をしかめた。
「エステルは縁談を望んでいない?」
「今は近衛騎士に復職したいと思ってる。父の駒になって不本意な人生を送りたくない。レオ、私の身体は元通りに治るか?」
「以前のエステルを知らないから、元通りが分からない。魔力循環を、僕と繰り返すことで体調がよくなることは確かだろう」
「昼間にやったやつか?」
「あれとは違う形で、情を交わしながら魔力を循環させる方法もある。そちらの方が効率ははるかにいい」
「……なっ!」
思わず絶句するエステル。
レオと情を交わせば、エステルの身体は早く回復することが出来るらしい。
エステルは自問自答する。
元許嫁のシェルト結婚までは、と許さなかったのに、今日会ったばかりの人形と……。
けれど病床についてから、エステルを取り巻く世界は変わってしまった。
このままでは、父や周りの環境に流されてしまうという危機感がある。
今夜、元許嫁のシェイドは妹と結婚して、初夜を迎える。
もしも同じこの時に、エステルがレオと情を交わすとしたら、それは運命のような気もする。
「誰かと結婚するとき、相手に純潔だと言って問題ない。僕はエステルを少しも損なうことなく、情を交わすことが出来る。人形だから」
人形だから。
レオからその言葉を言われ、何故かショックを受ける
どうしてだろう。さっきまで、自分だってレオは人形だと言い聞かせていたのに。
「とにかく、エステル次第だ。こちらはいつでも使っていい」
エステルの顔が真っ赤になる。
「恥ずかしがらないで。僕は便利な道具だ。道具に羞恥心を持ったりは、しないだろう?」
お風呂から上がって自室のベッドに戻るまで、エステルはまともにレオを見ることはできなかった。
レオはエステルをベッドに寝かすと、上掛けを引き寄せて、灯り取りのロウソクを吹き消した。
そこでエステルは、意を決したように口を開いた。
「あの、――さっきの魔力循環の話だが。その、効率のいいやり方の……」
「ああ」
「私は、早く身体を元に戻したい。だから、レオに協力して欲しい」
「もちろん。僕はその為に、ここに居る」
ごくり、とエステルは唾を飲んだ。そして震える声で囁く。
「レオ、抱いてくれ」
ちゅ、くちゅ……ぴちゃ。
いつの間にか、浴室の椅子に腰かけてうとうととまどろんでいたエステル。
目を開けるとレオに胸の先端を吸われ、秘所を手の平で撫でさすられていた。
「ぁっ? えっ……レオ? 一体、な、なにを」
身体が火照り、お腹に熱が溜まって、じりじりと追い詰められていく感覚に戸惑う。
「エステルを絶頂かせてあげるところだ」
レオの指はエステルの金色の和毛の下にある、まだ固い蕾のようなその場所を、花弁に沿ってじっくりと溶かすように撫でていた。
「――ゃっ、やめろ!」
すると、レオはあっさりと、エステルから身体を離した。
「定期的に欲を満たした方が、心と身体の健康のためにはいい」
彼はエステルの身体をお湯で流すと、再び浴槽の中に浸からせた。
「欲を……満たす?」
「そう。エステルの身体は今、蜜口から蜜をこぼしている。つまり、そこに雄の陰茎を胎の奥深くまで迎えて、命の雫である精をお腹に注がれたがっている」
「ぅ、うそだ……。それに、レオはその……、まさか、そういう事が、出来るのか?」
浴槽の中のエステルは、レオに吸われた胸の尖りが、ツンと立ち上がったまま固くしこっているのに気づいた。
それに彼の指で触れられた脚の間の、つつましく包皮を被った秘粒もジンジンと熱を持ったままだ。
「僕は人間と違って嘘はつかない。それから質問は具体的に言ってくれ。そういう事とは?」
「悪かった。ええと、男女の……営みのことだ」
「――情交のことか。出来る。ただし、無理にはしない。あくまでも、エステルの心と身体を癒す行為として行う」
エステルは驚き、人形なのに、そんなことまで出来るのか! と言いそうになったのをぐっと堪えた。
「私はまだ――その、経験したことが、ないんだ。だから……、よく分からない、が」
「そうか。貴種なのに、成人後も経験がないのは珍しいな。それとも今のこの国では、貴種の役割に変更があったのか?」
「いや、変わってないよ。貴種の女子は、次世代の貴種を産み育てることを最優先に望まれる。ただ、私はコーレイン家に貴種の男子が生まれなかったから、結婚して妻になるより騎士になることを望まれた。まあ、それでも婿を取ることは決まっていたんだが」
レオは真剣に、エステルの言葉を聞いているように見えた。
「それももう過去の話だ。これからまた別口の縁談が来るかもしれないが。私の身体が健康になるのが前提だろうけど……」
ふいに、メリッサの言っていた話を思い出し、エステルは不快そうに顔をしかめた。
「エステルは縁談を望んでいない?」
「今は近衛騎士に復職したいと思ってる。父の駒になって不本意な人生を送りたくない。レオ、私の身体は元通りに治るか?」
「以前のエステルを知らないから、元通りが分からない。魔力循環を、僕と繰り返すことで体調がよくなることは確かだろう」
「昼間にやったやつか?」
「あれとは違う形で、情を交わしながら魔力を循環させる方法もある。そちらの方が効率ははるかにいい」
「……なっ!」
思わず絶句するエステル。
レオと情を交わせば、エステルの身体は早く回復することが出来るらしい。
エステルは自問自答する。
元許嫁のシェルト結婚までは、と許さなかったのに、今日会ったばかりの人形と……。
けれど病床についてから、エステルを取り巻く世界は変わってしまった。
このままでは、父や周りの環境に流されてしまうという危機感がある。
今夜、元許嫁のシェイドは妹と結婚して、初夜を迎える。
もしも同じこの時に、エステルがレオと情を交わすとしたら、それは運命のような気もする。
「誰かと結婚するとき、相手に純潔だと言って問題ない。僕はエステルを少しも損なうことなく、情を交わすことが出来る。人形だから」
人形だから。
レオからその言葉を言われ、何故かショックを受ける
どうしてだろう。さっきまで、自分だってレオは人形だと言い聞かせていたのに。
「とにかく、エステル次第だ。こちらはいつでも使っていい」
エステルの顔が真っ赤になる。
「恥ずかしがらないで。僕は便利な道具だ。道具に羞恥心を持ったりは、しないだろう?」
お風呂から上がって自室のベッドに戻るまで、エステルはまともにレオを見ることはできなかった。
レオはエステルをベッドに寝かすと、上掛けを引き寄せて、灯り取りのロウソクを吹き消した。
そこでエステルは、意を決したように口を開いた。
「あの、――さっきの魔力循環の話だが。その、効率のいいやり方の……」
「ああ」
「私は、早く身体を元に戻したい。だから、レオに協力して欲しい」
「もちろん。僕はその為に、ここに居る」
ごくり、とエステルは唾を飲んだ。そして震える声で囁く。
「レオ、抱いてくれ」
0
お気に入りに追加
245
あなたにおすすめの小説
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
【完結】嫌われ令嬢、部屋着姿を見せてから、王子に溺愛されてます。
airria
恋愛
グロース王国王太子妃、リリアナ。勝ち気そうなライラックの瞳、濡羽色の豪奢な巻き髪、スレンダーな姿形、知性溢れる社交術。見た目も中身も次期王妃として完璧な令嬢であるが、夫である王太子のセイラムからは忌み嫌われていた。
どうやら、セイラムの美しい乳兄妹、フリージアへのリリアナの態度が気に食わないらしい。
2ヶ月前に婚姻を結びはしたが、初夜もなく冷え切った夫婦関係。結婚も仕事の一環としか思えないリリアナは、セイラムと心が通じ合わなくても仕方ないし、必要ないと思い、王妃の仕事に邁進していた。
ある日、リリアナからのいじめを訴えるフリージアに泣きつかれたセイラムは、リリアナの自室を電撃訪問。
あまりの剣幕に仕方なく、部屋着のままで対応すると、なんだかセイラムの様子がおかしくて…
あの、私、自分の時間は大好きな部屋着姿でだらけて過ごしたいのですが、なぜそんな時に限って頻繁に私の部屋にいらっしゃるの?
クソつよ性欲隠して結婚したら草食系旦那が巨根で絶倫だった
山吹花月
恋愛
『穢れを知らぬ清廉な乙女』と『王子系聖人君子』
色欲とは無縁と思われている夫婦は互いに欲望を隠していた。
◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。
【R18】騎士たちの監視対象になりました
ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。
*R18は告知無しです。
*複数プレイ有り。
*逆ハー
*倫理感緩めです。
*作者の都合の良いように作っています。
【完結】王子妃になりたくないと願ったら純潔を散らされました
ユユ
恋愛
毎夜天使が私を犯す。
それは王家から婚約の打診があったときから
始まった。
体の弱い父を領地で支えながら暮らす母。
2人は私の異変に気付くこともない。
こんなこと誰にも言えない。
彼の支配から逃れなくてはならないのに
侯爵家のキングは私を放さない。
* 作り話です
女の子がひたすら気持ちよくさせられる短編集
春
恋愛
様々な設定で女の子がえっちな目に遭うお話。詳しくはタグご覧下さい。モロ語あり一話完結型。注意書きがない限り各話につながりはありませんのでどこからでも読めます。pixivにも同じものを掲載しております。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる