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6"女の子の初めてはあなたに

34.処女の約束☆

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(哀香視点) 

 悠莉は私の両足の間に体を入れて、足を絡ませた。

 太ももが擦れて近づいてくる。そして、ついに私の割れ目と悠莉の割れ目が合わさった。

 グニュっとお互いの柔らかい部分が潰れる感触。

 腰が押し込まれる。

 そして、その奥にある硬い突起物が擦れ合う。

「「あっ♡」」

 私たちはお互いの性器を合わせた。一線を超えてしまったのだ。その瞬間、痙攣するような衝撃が走る。何かが脳のシナプスを刺激した。

「え!? うそ……何これぇ♡」

 今まで感じたことのない感覚が奥底から、ゾゾゾとやってきた。

「これ……すごく、イケナイコトしてるみたいだね」

「うん、私達セックスしちゃってるんだ……」

 2人で腰を揺すり合って快感を貪る。お互いの尻をがっちり掴んでぐりぐりする。できるだけ彼女の奥に私の感触を押し込みたかった。

「えへへ、私のアソコと悠莉のアソコがキスしちゃってるね♡」

「うわ。キモいおっさんみたいなこと言わないでよ♡」

「可愛いよ。悠莉ちゃん……でゅふふ。……あん♡」

 クリが触れ合うたびに感じたことのない種類の快感が頭をバカにする。お互いの腰が勝手にカクカク動くのは本能なのだろうか?

「やばっ……癖になりそう♡」

「私達……これからも友達だよね」

「当たり前じゃん……。でも私、ちょっと哀香のこと好きになりそう……」

「えへへ。私も……。あ、えーっと1回セックスしただけで恋人ズラしないでね! でも他の女とこんなことしたら許さないからっ♡」

 冗談ぽっく言ったけど、割と本気で思っていた。今この時、世界中の誰よりも彼女が私のそばにいるのだから。

 目の前の彼女が愛おしくてたまらなかった。でもその時、悠莉は少し複雑な顔をした。

「……男ならいいの?」

「?……いいよ。でも」

「でも?」

「その時は、見せてね」

「見るって……」

「私、見たい。悠莉が処女じゃなくなるところ……」

「意味わかんない。今は違うの?」

「え?」

 私達は今、お互いの性器を触れ合わせていた。

 この行為は間違いなく一線を超えているという認識はあったけれど、私には疑問があった。

「広い意味だとそうかもしれないけど、でも『処女』って主に男性のアレを挿入されたことがない女性に使う言葉のような気がするけど……」

「そうなの? ……じゃあ私達まだ処女なのかな」

「どうだろうね……。広い意味だったら、えへへ♡  私、悠莉の処女奪っちゃた」

「私も哀香の初めて貰っちゃった……」

「うん♡」

 ぬるぬるとした感触と熱を帯びた肉がすれ合う。コリっと固いものがぶつかる。

「あはぁぁあ♡」

「ひぅん♡」

 ゾクゾクと快感がせり上がってきて2人とも同時に大きな喘ぎ声を上げてしまった。

「ねぇ、悠莉……女の子の処女は私が奪っちゃったけど、男の人に処女奪われるときは私に見せてね」

 私は切ない感情の中、話を蒸し返した。

「……そんな先のこと、いつか分からないじゃん」

「ダメ! 約束して!絶対、見せてね!」

 私は必死になって悠莉に迫った。

「わかったよ……約束する。でも、その代わり……」

「わかってる。私が男の人に処女奪われるところ……悠莉に見てほしい」

「う、うん?」

「約束だよ」

「うん……? とんでもない約束のような気がするけど」

 悠莉はまだ釈然としない様子だったけど私は彼女の顔を掴んでおでこを合わせた。

 今は何よりも彼女の感触を知りたかった。

 2人で見つめ合って、キスをした。



「……いくよ」

 ぱちゅん!

 私は彼女の返答を待たずに腰を動かした。

 グチュグチュと私の股と悠莉の股が擦り合い、2人の愛液が混ざり合う卑猥な音。

「あっ♡だめっ、哀香ぁ♡」

 悠莉は思わず、腰を引いてしまうが私はそれを逃さなかった。

 彼女の腰を掴んで自分の方に引き寄せると更に激しく腰を打ち付けた。

 ぱちゅん! ぱちゅん! とお互いの肉がぶつかり合う音がする。

「や、やめっ♡ はげしぃ♡」

「はぁ、はぁ……いつものお返し♡」

「いつもやられてるのは私の方でしょ!?……ああっ♡ ……私だって負けないもん」

 対抗するようにお互いの弱いところを探り合って、責め立てた。

「ここでしょ!?」

「あぁん♡」

「これは!?」

「ひぎぃ♡!!」

 大きな喘ぎをした方の負け。

 そんなゲームをしているうちに、気づけば2人とも汗だくになっていた。

 タイマー設定していたエアコンの冷房がいつのまに切れたのか、部屋は夏の熱気で蒸し風呂のように暑くなっている。

「暑いね……」

「うん、ここも熱い……」

 下に目を向けると、重なり合った恥部が目に映る。彼女のアソコの暖かさを自分のアソコで感じる。

「私……脱毛してよかった。悠莉の感触がすごく伝わってくる」

「……私もすればよかったかな」

「私まだ通ってるから……今度一緒に行く?」

「うん……」

 悠莉は恥ずかしそうに答えた。

「ん、んっ♡」

 2人でキスをしながら、お互いの体を擦り合わせた。

 汗も愛液も混ざり合って、もうどっちがどっちの体液か分からない。

 そして、むせ返るような時間も終わりが迫っていた。

「悠莉ぃ……。私、もう。せつなくて、せつなくて、もう……。我慢できないぃ」

「うん、私もぉ♡」

 両方の手のひらを重ねてガッチリと絡めて、ギュッと握る。

「ねぇ♡ 一緒に、一緒にイきたい」

「うん、一緒にイこう! 一緒だからね!」

 ラストスパートとばかりに、私達はバカになって激しく腰を打ち付けた。

 パン!パァン!と肉がぶつかり合う音が部屋中に響き渡る。

「くるぅ♡きちゃうう♡」

「「ああぁあぁぁあああ♡」」

 私達は同時に果てた。

 きゅうきゅうと膣が締まってお互いの肉の感触を求めた。お互いの存在を確かめるように、手を固く握り合った。彼女の爪が私の甲にめり込んで血が出る。

「はぁ……はぁ……」

 締まる膣の感触を感じたくて、イキながら限界まで擦り合わせる。

 彼女の方もすりすりしてくれた。

 大学でも人気者の悠莉。

 こんな美人な子とセックスできた自分が誇らしかった。私はこのために親の言いなりになって大学受験を頑張ってきたのかもしれない。彼女に救われて人生の答えを教えてもらった気がした。

(気持ちよかった……)

 それから私達は、絶頂の余韻に浸りながらベッドで他愛もない話をした。

 時々、キスをしてお互いの気持ちを確かめ合う。

 今なら何を言っても受け入れてくれる気がした。

「ねぇ、私……やっぱり男の人ともセックスしたい……」

「……今それ言う?」

 悠莉はちょっとムッとして、私の胸に顔を埋めた。

「だって、私……変態だもん」

「知ってるよ」

「私が男の人とするのは嫌?」

「そういうわけじゃないけど、今は……なんか嫌」

「嫌じゃん」

「今は、ね」

 悠莉が唇を重ねてきた。いじらしく、可愛らしい仕草だった。

「ん……」

 私の舌と絡まり合った後、ゆっくりと離れた。2人の唾液が混ざり合って糸を引く。

「じゃあいつか遠い未来の話だけど、私……悠莉にお願いがあるの」

「お願い?」

「うん。もし、私が男の人とセックスする時が来たら悠莉に見てて欲しい。私も悠莉のするところ見るから……」

 改めて前提条件を確認した。

「う、うん……? いまだに納得できてないけど……」

 彼女も戸惑いながら頷いた。

「それで私のお願いっていうのはね……」

 私は一呼吸置いて、彼女に告げる。

「私が処女を捧げる男性は悠莉に決めて欲しい」

「……は?」

 悠莉はぽかんと口を開けた。

「悠莉の決めた相手がどんな人でも私その人とセックスするから……絶対」

「な、何言ってるの?」

「だって……ドキドキしない? 悠莉の気まぐれ一つで私の初めての人が決まっちゃうんだよ。いつ決められるかも分からないし……悠莉の気分次第で道端ですれ違った人とかでもセックスしなきゃいけない。どの男の人が私の処女を奪うんだろうってドキドキしながらの生活……それって最高っ♡」

「変態……」

「うん、そうだよ? えへへ」

「ドン引きなんだけど……。本当にいいの?」

「うん!  あ、悠莉の初めての相手も私が決めてあげようか?」

「は!? 絶対やだ! 」

「なんで?」

「なんでって、当たり前でしょ!?  そういうのは好きな男と……」

「いるの? そんな人」

「まだいないけど……」

「悠莉って意外と純情だよね。知らないの? 女子大生の処女率は10%らしいよ。雑誌に書いてあった」

「そんなどこが出してるのか怪しいデータ知らない!」

「その雑誌によると……初めては優しいおじさまに教えてもらった方が人生経験になるらしいけど……」

「きっも! 絶対それ書いてるのおっさんだよ!」

「そうかなぁ? でも、ちょっとくらい年上の人の方がドキドキしない?」

「しない! おえ!」

 悠莉は必死になって否定した。わざとらしい嗚咽で不快感を示す。

「別に誰でもいいよ年下でも、年上でも、おじいちゃんだって……でも話だけは憶えておいてね。私の処女は悠莉の手の中だよ」

「はいはい……」

 くすくすと冗談みたいに話していると、やがて悠莉はあきらめた。

 こうして私達は約束を交わした。

 私たちしか知らない秘密の契約と約束。

 たぶん、私が男の人に処女を奪われるのはまだまだ先の話だと思う……。

 たぶん。


***


 私達が行為のあとベッドで抱き合っていると、悠莉が恥ずかしそうに聞いてきた。

「ねぇ、哀香……」

「なに?」

「私……まだムラムラしてるんだけど、もう一回しない?」

「でも……勉強しないと」

「いいでしょ……。ねぇ今日、泊まっていってもいい?」

「うん……いいよ。……じゃあ、時間はたっぷりあるね」

「そうだね」

「じゃあ、今度は悠莉が攻める番だから」

「うん……虐めてあげる」

 悠莉との2回戦が始まろうとした時、私はあることを思い出した。

「あ、そうだ忘れてた。充電しないと……」

 私は一度ベッドから起き上がって、スマホを取りに向かった。

 悠莉も思い出したようにハッとしてその方向を見た。

 三脚に固定された私のスマホのレンズが、ベッドを映し出していた。

「そういえば、撮ってたんだった……」

 悠莉は顔を真っ赤にして、恥ずかしがる。

 私は行為をしながらもチラチラとカメラを見ていたのだけれど、悠莉は途中から忘れていたみたい。我を忘れて喘いでいる姿は可愛かった。後で見返すのが楽しみ。

 私たちのセックスの一部始終は録画されていた。

 私と彼女の初めての性行為。

 忘れちゃいけない事は記録しておかなきゃいけない。

 永遠に残るように。記憶と記録に刻まなければならない。

「じゃあ、もう一回しよ?」

 私はスマホに充電ケーブルを刺した。





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