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痴漢退治8
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ソラとは小さい頃からの付き合いです。
一緒にお風呂に入ったこともあります。
だから当然、下着姿どころか裸を見られたこともあります。
下着姿を見られることなんて今さらです。
私はそのことを伝えたのですが、部員の皆さんは、そうは考えなかったようです。
「ふ、ふしだらだよ! 一緒にお風呂なんて!」
特におっぱいお化けは、顔を真っ赤にして怒ってきました。
あなたのおっぱいの方がふしだらよ、と言いたいですが我慢します。
身体的特徴で人を評価するのは、褒められたことではありません。
「まあまあ、一緒にって言っても、小さい頃の話でしょ」
部長がおっぱいお化けをなだめます。
次に私をたしなめます。
「キララちゃんも、服を着替えるときは男子がいない更衣室とかにした方がいいよ。不純異性交遊を疑われたらいけないでしょ?」
それは、その通りです。
魔女っ子が不純異性交遊をしたらいけません。
疑われるのも好ましくありません。
ちなみに、ソラとは中学生のときにお泊りをした際にも一緒にお風呂に入っているのですが、そのことも言わない方がよさそうです。
『小さい頃』と言ったのは部長であって、私は言っていませんから、嘘をついたことにもなりません。
「ほら、キララちゃん。早く服を着て。ジャージがあるんでしょ?」
「いえ、持っている服はジャージじゃありません」
「ジャージじゃない?」
服を着るのを急かしてきた先輩部員に答えます。
持っているのはジャージじゃなくて、魔女っ子衣装です。
「私の着替えは時間がかかるので、先にソラを着替えさせますね」
魔女っ子衣装は装飾品が多く、着替えるのが大変なのです。
私の魔女っ子衣装は特注品で疑似魔法を使うための道具も仕込まれているので、なおさらです。
だから、私の着替えは後回しにします。
私の身体には先ほど受け取った布を巻いてあるので、問題ないはずです。
ソラと同時に着替えれば時間の短縮になるのですが、男子の服と女子の服には違いがあります。
ソラは女子の服を着なれていないでしょうから、手伝う必要があるのです。
まずは、ソラが今着ている服を脱がせていきます。
「ソラ、ばんざいして」
「えっと、キララが先に服を着た方がよくないかな?」
「私のことはいいから。ほら、早く」
「う、うん」
ソラはなぜか私から目を逸らしてきますが、ばんざいは素直にしてくれました。
私はソラの服を脱がせます。
「し、下は自分で脱げるから」
「そう?」
ほどなく、ソラがパンツ一枚になりました。
次は私の制服を着せていきます。
脱いだ制服を手に取った際、ふと部員の皆さんの様子に気付きました。
ほんのり頬を染め、けれども視線はソラの裸体に向いています。
むっ。
発情した雌の匂いがします。
早くソラを着替えさせた方がよさそうです。
ワイシャツ、スカート、上着と、順番に着せていきます。
おっと、忘れるところでした。
私は身体に巻いている布の中に下から手を入れて、脱ぎ忘れていたものを引き抜いて、ソラに手渡します。
「そうそう、パンツも変えなきゃね。ちょっと持っていて」
脱いだパンツを手渡したのは、床に置いて汚れないようにするためです。
私はしゃがみ込むと、空いた両手をソラのスカートの中に突っ込みます。
「ひゃんっ!」
「ちょ、ちょっと、キララちゃん!」
ソラのかわいい悲鳴と、部員の皆さんの慌てた悲鳴が聞こえてきましたが、私はかまわず手を勢いよく下ろします。
「ソラ、ちょっと足上げて」
「キ、キララ」
素直に足を上げた、というより、内股になって結果的に足が上がったという感じでしたが、ちょうどよいので私はそこからパンツを脱がせます。
立ち上がった私の手には、脱ぎたてほかほかのソラのパンツがありました。
「キララ、恥ずかしいよぉ」
「ソ、ソラ君、今ノーパン!?」
ソラの恥ずかしがる声と、部員の皆さんの興奮する声が聞こえてきます。
「こうして着せ替えしていると、昔を思い出すわね」
「幼稚園のことの話じゃないか」
「ソラ君、女装でノーパン!?」
小さい頃、ソラはよく女の子の服を着たがりました。
そのときも、こうして私が着せ替えさせてあげたものです。
昔を思い出して、ほんわかした気持ちになります。
「それじゃあ、パンツを穿かせてあげるわね」
「い、いいよ。自分で穿けるから」
私がソラに預けていたパンツを受け取ろうとすると、ソラが拒否して自分で穿き始めてしまいます。
昔のように穿かせてあげようと思ったのに、拒否されて少しさみしいです。
「ソラ君、積極的に女の子のパンツを!?」
どうですいいですが、さっきから部員の皆さんの声がうるさいです。
ちらりとそちらを見ると、ほんわかした空気を出す私のソラの周りは、阿鼻叫喚の光景でした。
一緒にお風呂に入ったこともあります。
だから当然、下着姿どころか裸を見られたこともあります。
下着姿を見られることなんて今さらです。
私はそのことを伝えたのですが、部員の皆さんは、そうは考えなかったようです。
「ふ、ふしだらだよ! 一緒にお風呂なんて!」
特におっぱいお化けは、顔を真っ赤にして怒ってきました。
あなたのおっぱいの方がふしだらよ、と言いたいですが我慢します。
身体的特徴で人を評価するのは、褒められたことではありません。
「まあまあ、一緒にって言っても、小さい頃の話でしょ」
部長がおっぱいお化けをなだめます。
次に私をたしなめます。
「キララちゃんも、服を着替えるときは男子がいない更衣室とかにした方がいいよ。不純異性交遊を疑われたらいけないでしょ?」
それは、その通りです。
魔女っ子が不純異性交遊をしたらいけません。
疑われるのも好ましくありません。
ちなみに、ソラとは中学生のときにお泊りをした際にも一緒にお風呂に入っているのですが、そのことも言わない方がよさそうです。
『小さい頃』と言ったのは部長であって、私は言っていませんから、嘘をついたことにもなりません。
「ほら、キララちゃん。早く服を着て。ジャージがあるんでしょ?」
「いえ、持っている服はジャージじゃありません」
「ジャージじゃない?」
服を着るのを急かしてきた先輩部員に答えます。
持っているのはジャージじゃなくて、魔女っ子衣装です。
「私の着替えは時間がかかるので、先にソラを着替えさせますね」
魔女っ子衣装は装飾品が多く、着替えるのが大変なのです。
私の魔女っ子衣装は特注品で疑似魔法を使うための道具も仕込まれているので、なおさらです。
だから、私の着替えは後回しにします。
私の身体には先ほど受け取った布を巻いてあるので、問題ないはずです。
ソラと同時に着替えれば時間の短縮になるのですが、男子の服と女子の服には違いがあります。
ソラは女子の服を着なれていないでしょうから、手伝う必要があるのです。
まずは、ソラが今着ている服を脱がせていきます。
「ソラ、ばんざいして」
「えっと、キララが先に服を着た方がよくないかな?」
「私のことはいいから。ほら、早く」
「う、うん」
ソラはなぜか私から目を逸らしてきますが、ばんざいは素直にしてくれました。
私はソラの服を脱がせます。
「し、下は自分で脱げるから」
「そう?」
ほどなく、ソラがパンツ一枚になりました。
次は私の制服を着せていきます。
脱いだ制服を手に取った際、ふと部員の皆さんの様子に気付きました。
ほんのり頬を染め、けれども視線はソラの裸体に向いています。
むっ。
発情した雌の匂いがします。
早くソラを着替えさせた方がよさそうです。
ワイシャツ、スカート、上着と、順番に着せていきます。
おっと、忘れるところでした。
私は身体に巻いている布の中に下から手を入れて、脱ぎ忘れていたものを引き抜いて、ソラに手渡します。
「そうそう、パンツも変えなきゃね。ちょっと持っていて」
脱いだパンツを手渡したのは、床に置いて汚れないようにするためです。
私はしゃがみ込むと、空いた両手をソラのスカートの中に突っ込みます。
「ひゃんっ!」
「ちょ、ちょっと、キララちゃん!」
ソラのかわいい悲鳴と、部員の皆さんの慌てた悲鳴が聞こえてきましたが、私はかまわず手を勢いよく下ろします。
「ソラ、ちょっと足上げて」
「キ、キララ」
素直に足を上げた、というより、内股になって結果的に足が上がったという感じでしたが、ちょうどよいので私はそこからパンツを脱がせます。
立ち上がった私の手には、脱ぎたてほかほかのソラのパンツがありました。
「キララ、恥ずかしいよぉ」
「ソ、ソラ君、今ノーパン!?」
ソラの恥ずかしがる声と、部員の皆さんの興奮する声が聞こえてきます。
「こうして着せ替えしていると、昔を思い出すわね」
「幼稚園のことの話じゃないか」
「ソラ君、女装でノーパン!?」
小さい頃、ソラはよく女の子の服を着たがりました。
そのときも、こうして私が着せ替えさせてあげたものです。
昔を思い出して、ほんわかした気持ちになります。
「それじゃあ、パンツを穿かせてあげるわね」
「い、いいよ。自分で穿けるから」
私がソラに預けていたパンツを受け取ろうとすると、ソラが拒否して自分で穿き始めてしまいます。
昔のように穿かせてあげようと思ったのに、拒否されて少しさみしいです。
「ソラ君、積極的に女の子のパンツを!?」
どうですいいですが、さっきから部員の皆さんの声がうるさいです。
ちらりとそちらを見ると、ほんわかした空気を出す私のソラの周りは、阿鼻叫喚の光景でした。
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