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プロローグ
001.プロローグ
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ゴブリン。
オーガ。
オーク。
エルフ。
ドワーフ。
ファンタジーの住人達。
それも、人間に近い姿をした者達。
もし、彼らを創り出すことができるとしたら、どの種族がよいだろうか。
それは、何を重視するかによって異なる。
そして、何を重視するかは人によって異なる。
強さを求める者。
美しさを求める者。
様々だろう。
しかし、世界の役に立つという観点で考えた場合、答えは明確だ。
オークである。
美醜にこだわる者は、オークなど醜いと言うかも知れない。
だが、それは間違いだ。
オークが醜く描かれるのは、ファンタジーにおいて悪者として登場することが多いからにすぎない。
そんなものに惑わされずに、もっと客観的に考えてみて欲しい。
オークは豚を模して描かれることが多い。
違うときもあるが、ここではオーク=豚の特徴を持つ人型の生物と定義する。
この定義に基づいて考えてみよう。
まず、豚は人間に食肉を提供してくれる大切な存在である。
しかし、それだけではない。
もともと、豚は猪を家畜化した存在である。
そのことは、姿形に名残があることからもわかるだろう。
だが、名残があるのは姿形だけではない。
猪を起源とする潜在能力も高いのだ。
さらに、豚は猪より優れているところもある。
たとえば、成長速度や繁殖能力である。
豚のそれは、猪のそれを超える。
そんな優れた生物である豚を醜いと言う者はいるだろうか。
いるとしたら、その者に豚肉を食べる権利はない。
さて、豚の優秀さが解ったところで、オークがどのように世界の役に立つかを考えてみよう。
現在、人類は数多の問題を抱えている。
人口爆発。
少子化。
身近な問題としては、これらだろう。
相反する問題がどちらも起こっている。
地域によってどちらが起こっているかは異なるが、解決が必要なことには変わりがない。
しかし、対策は行われているが、決定的な解決には至っていないのが実情だ。
このままでは、いずれ致命的な状況になるのは目に見えている。
そこでオークである。
オークはこれらの問題をどちらも解決することができる存在なのだ。
人口爆発を解決するためには、オークを食肉として利用することにより、食糧不足を回避する。
少子化を解決するためには、オークの繁殖能力を利用することにより、人口を増やす。
このように、オークはどちらにも対応することができる。
これほど優れた生物は、オーク以外にあり得ない。
ここまで言えば解っただろう。
創り出すことができるとしたら、どの種族がよいか?
その問いに対する答えはオークである。
これは疑問を挟む余地がない真理なのだ。
「だから、創ってみた」
「なにしてくれちゃってんの、このアホーーーッ!!!」
オーガ。
オーク。
エルフ。
ドワーフ。
ファンタジーの住人達。
それも、人間に近い姿をした者達。
もし、彼らを創り出すことができるとしたら、どの種族がよいだろうか。
それは、何を重視するかによって異なる。
そして、何を重視するかは人によって異なる。
強さを求める者。
美しさを求める者。
様々だろう。
しかし、世界の役に立つという観点で考えた場合、答えは明確だ。
オークである。
美醜にこだわる者は、オークなど醜いと言うかも知れない。
だが、それは間違いだ。
オークが醜く描かれるのは、ファンタジーにおいて悪者として登場することが多いからにすぎない。
そんなものに惑わされずに、もっと客観的に考えてみて欲しい。
オークは豚を模して描かれることが多い。
違うときもあるが、ここではオーク=豚の特徴を持つ人型の生物と定義する。
この定義に基づいて考えてみよう。
まず、豚は人間に食肉を提供してくれる大切な存在である。
しかし、それだけではない。
もともと、豚は猪を家畜化した存在である。
そのことは、姿形に名残があることからもわかるだろう。
だが、名残があるのは姿形だけではない。
猪を起源とする潜在能力も高いのだ。
さらに、豚は猪より優れているところもある。
たとえば、成長速度や繁殖能力である。
豚のそれは、猪のそれを超える。
そんな優れた生物である豚を醜いと言う者はいるだろうか。
いるとしたら、その者に豚肉を食べる権利はない。
さて、豚の優秀さが解ったところで、オークがどのように世界の役に立つかを考えてみよう。
現在、人類は数多の問題を抱えている。
人口爆発。
少子化。
身近な問題としては、これらだろう。
相反する問題がどちらも起こっている。
地域によってどちらが起こっているかは異なるが、解決が必要なことには変わりがない。
しかし、対策は行われているが、決定的な解決には至っていないのが実情だ。
このままでは、いずれ致命的な状況になるのは目に見えている。
そこでオークである。
オークはこれらの問題をどちらも解決することができる存在なのだ。
人口爆発を解決するためには、オークを食肉として利用することにより、食糧不足を回避する。
少子化を解決するためには、オークの繁殖能力を利用することにより、人口を増やす。
このように、オークはどちらにも対応することができる。
これほど優れた生物は、オーク以外にあり得ない。
ここまで言えば解っただろう。
創り出すことができるとしたら、どの種族がよいか?
その問いに対する答えはオークである。
これは疑問を挟む余地がない真理なのだ。
「だから、創ってみた」
「なにしてくれちゃってんの、このアホーーーッ!!!」
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