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旅の始まり
喧嘩
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しばらく、僕は眠っていた。
目を覚ますと、真っ暗な場所?
誰かがいる
女の子みたいだ。
その子は、振り返らない。
けれど、ぼくに一言いった。
「助けて!!」
「助けて?君はだれ?」
「・・・・・・・・」
だけどこの声聞いたことあるような?
でも僕の頭はいま、ボーッとしていて・・・・・
「大丈夫か?」
「えっ?誰?」
目を覚ますと、天井?
「あれ?さっきのこは?」
ガバッと起きるとゴツンと、誰かのおでことぶつかる。
「うわ!急に起きるなよ!」
「イテテ、なんだよ、和兄さん・・・・ぼくにキスしようとしてたの?」
「んなわけないだろ?おまえが、あまりにもうなされていたから」
「・・・・・よかったァー。もとに戻ってる」
「・・・もとに戻る?なにいってるの?ってか、なんで、僕は、ベットで寝てるの?」
「落ち着けよ。おまえ、ほんとになにも覚えてないのか?じぶんが何をしたのか・・・とか」
「なにをした?なに?兄さんたちに何かしたの?」
「よかった。気がついたんですね」
「あっ・・・・さっきの」
「さきほどは、本当に失礼なことしました。
レンが、戻ってきたと思ったから・・・・・」
「・・・・それは、もういいよ。・・・・・それより・・・・」
「・・・イナンさん、ちゃんと説明してくださいよ。健斗が、なぜこうなったか。」
「・・・体は、もう大丈夫なの?」
「全然、大丈夫。」
とか、言ったけどまだ、くらくらしてる。
「もうすぐ、私たちの国に到着いたします。そのあと、病院に、向かいましょう。まだ、つらいはずですから。」
「病院やだよ。」
「まぁ、そんなこと言わず、ゆうこときいておけ。」
「なに?さっきのもとに戻ったとか、なんかわけわかんないこと言ってたけど?」
「おまえ、操られていたんだよ。」
「えっ?操られる?僕が?なんで?
あっ!あの、クリスタル?」
「なんだよ。やっぱり、心当たりあったんじゃん」
「・・・・クリスタル?あなた、クリスタルを、どうしたの?」
「転がってきたんだ。僕の目の前に・・・・・」
「拾ったのか?」
「・・・黒いなーと、思いつつ・・・・」
「拾ったんだな」
「で、消えて・・・・」
「・・・・・消えた?」
「・・・なんか、僕の体にはいったような?」
そこからは、記憶がない・・・・。
「やはりそのクリスタルが、体に仕込まれたんですね」
「・・・・えっ?」
僕の体に入ったと思われるクリスタルが、なぜだか置いてある。
「なかなか、消えてなくならないんだ」
「こえーよな。ほんとにあるんだな。」
「まって、なんか頭がついていけない・・・・・」
「このクリスタルが、おまえを操っていた正体だよ。けどそれを仕組んだ人物が、いるはずらしいんだ。おまえなにか、覚えていることないか?」
「・・・・そういえば、女の人と、男の人がいて・・・・・」
「・・・おう」
「・・・・・ある人物のもとへ行ってもらうとかなんとか」
「・・・・記憶あるじゃん。」
「・・・・ある人物って、わたしのことかしら」
「・・・・名前はいってなかったけど・・・・許さない人たちがいるって。痛め付けたい人がいるって・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・人としてとの記憶が、保たれてるってことは、まだ、未熟な力の持ち主よ。けれど、ターゲットは間違いなくわたしね。ありがとう。ゆっくり休んで」
「・・大丈夫。病院いかなくても、歩ける・・・・」
ぼくは、ベットからでて歩こうとしたけど・・・・・
ぐらつく
「健斗、無理するな。まだ、ダメだよ」
「・・・・・・・」
「イナン様。皆様。着きましたよ。」
「・・・着いたみたいよ。」
イナンたちが住む、「国」についたらしい。
ぼくは、しばらく病院らしき場所で休むことになった。
「あんなに、あやつられていたからな、そりゃしんどくもなるよな」
「俺たちは、さきに街見物いってくるわ。博己、頼んだよ」
「任せて。樹もいるし。」
「えー、僕も行くー!全然大丈夫!」
「大丈夫じゃないわよ。」
起き上がろうとしても、起き上がれなくて
「あー、悔しいな」
「イナンさん、では、お願いいたします」
「はい、行ってらっしゃい」
そう言って、3人を見送った。
「あー、退屈」
「おとなしく、できないんですか?」
「おとなしく、できない質なんで。」
「子供みたい。」
なぜだか、イナンと僕の言い合いが始まっている。
「ねぇ、あのさ」
「だいたいさ、ぼくはまだ、君のこと許してないからね」
「許してもらおうなんて思ってない」
「・・・・・・」
エスカレートしていく、僕たちの喧嘩に
「君たちさ、付き合ってるの?」
と、博己が、ストレートに聞いてみると
「付き合ってないよ
ないわよ」
と、同時発言。
「いや、なんか、喧嘩するほど仲が良いっていうから。」
「そんなわけないじゃん。出会ったばかりなのに、ありえないっつーの!」
「こっちこそ!あなたみたいなやつは、お断り。レンの方が優しいし、紳士だし。比べ物にならない」
「ふーん。」
「俺たち、邪魔みたいだね、樹。」と、博巳兄さん。
「それも、そうだね。」
と、樹も、博巳に同意する。
ふたりが、言い合うのを、こっそりと残して、部屋を出てきた。
「なんか、つくってもらおうか。ご飯食べそびれたし。俺、お腹すいちゃった。それか、俺、作ろうかな。」
「そんなことできるのかなぁ~?たしかに、おなかすいたけど。」
「まぁ、聞いてみようよ。あいつらも、お腹すいてるからイラついてるかもしれないしさ。」
「それもそうだね。」
俺たちは、厨房へと向かった。
その頃、街に出た3人は、なぜか
「レン様ー」
と言われる武司と共に、たくさんの食べ物を調達していた。
自動的に、街の皆様が分けてくれるのだ。(若い女の子のみ)
「武司、おまえ得してるな。レンって、人じゃないのに。似てるだけでこんなにモテるんだな。顔、交換してぇー」
「ってかさ、レンさんってほんとに俺に似てるのかなぁ?写真とか見せてくれたら、なっとくできるんだけどな」
「似てるんじゃないかな?でなきゃこんなにくれないだろ。」
「・・・・・それにしても。すげーな。」
見ると、かご一杯の、野菜や果物や、キノコ。
ってか、ここ、本当に異世界なのか?
これ、料理したい。
昌也は、すぐにでも、料理にしてみたかった。
「おねーさん、俺たちにも、わけてくれません?」
和彦は、その辺にいた女の人の肩をさわった。
「気安くさわるな!」
「えっ?」
和彦は、あっという間に投げられ・・・・
「イッテェー」
「フン」
「大丈夫?(笑)」
「笑ってないで、助けろよ!イテテ、立てない(T_T)」
「和彦、おまえも悪いよ。」
「😭😭😭😭いいから、立たせてーイテテ」
「あの、大丈夫ですか?」
そこで、手をさしのべてくれたのは、
「イナン、さん?」
イナンさんによくにた少女だった。
「イナン?あなたたち、イナンを、知ってるの?」
「イナンさんじゃない・・・・んですね。いや、とてもよく似てるから。双子かと」
「えぇ、そうよ。イナンは、わたしの双子の妹です。」
(やっぱり、そうですよね~)
3人は、同時にそう思った。
「あなたたち、イナンを知ってるの?」
「はい、船で、仲間がお世話になりまして」
「そうなんですね。」
話を聞きながら、イナンさんによくにたその人は、あっという間に和彦の痛みを和らげたみたいで、
「これで、大丈夫ですよ」
「すげー。もう、痛くない!」
化学療法?それとも、超能力?と、二人は思った。
「申し遅れました。わたし、イナンの姉、イオンと申します。妹は、どこにいるのかしら?」
「街の、病院です。仲間が怪我をしたんで、そこで、休んでます。」
「えっ?怪我を?」
「いや、たいした怪我ではないんですけど・・・・、話すと長いんで」
「ちょうど、探していたの。案内してくれませんか?」
「えー?まだ、続きを・・・」
「わかりました。あいつら、待ってるし、いきましょう。」
こうして、イオンと、3人は、病院に向かった。
その頃、言い合いが終わってしばらく黙り混んでいた僕たちは、
「イナンって。」
「なに?急に呼び捨て?」
「僕の方が、年上だろ?」
言い合いが続きそうだ。
「レンさんが、好きなんでしょ」
「・・・・!?」
「図星だ。」
「あなたに、関係ないわ」
「僕のこと、落としといてよく言うよ」
「・・・・・」
「そんなんだから、レンさんに相手にされないんじゃないかな。」
「・・・・・そうよ・・・どうせ、わたしなんか相手にされないわよ!あなたに、言われたくない!!」
「そんなに、怒らなくても・・・・」
「・・・わたしは・・・・」
「・・・ねぇ、まだ、喧嘩してるの?」
そこへ来たのは、博巳兄さんと、樹。
食事を持ってきてくれたみたいだ。
「・・・・・あっ・・・・」
「いい加減に、しろよ。イナンさんお前のこと助けてくれたのに」
「・・・・・・・・」
「イナンさん、すいませんね。なんだか、怒らせたみたいで。」
「いえ、いいんです。健斗さんとは、うまくいかないみたいで。」
「イナン!」
「ほんと、付き合いたての恋人同士みたいだな。まぁ、ご飯食べようよ。」
「久しぶりの博巳兄さんの手料理だよ!」
「厨房を、借りれたからね。というか、ここにあるのは、地球のものと、かわらないから、不思議だよ。」
「ありがとうございます。」
「わぁー!シチューだ」
本当に、おなかがすいていた。
「それだけ、元気があれば、安心したよ」
いつのまにかうしろには、正也兄さんたち、3人と、そこには
「イナン、やっと見つけた」
「イオン・・・・・・」
「初めまして。イナンの双子の姉の、【イオン】と申します。」
「お姉さん・・・・・」
「なんだよ。健斗、元気そうじゃん。また、イナンさんと、喧嘩してたのか?」
「和兄さん・・・・・」
「イナン、とにかく戻ってきて」
「・・・・・でも、・・・・」
「事情は、全部聞いたわ。彼らは地球の人たちでしょ?」
「私ひとりでレンのこと探すわ!」
「そういうわけにはいかないでしょ?この人たちをちゃんと、地球に帰す方法も考えなきゃ」
「イナンさん、僕らも知りたいんです。どうしてこうなったのか。あと、健斗の命助けてくださったから、あなたたちの手伝いもしたいって。役に立つかはわかりませんが」
「そんな、また巻き込むかもしれませんよ?」
「そのときは、そのときですよ。」
こうして僕らは、イナンたちの住むお城へと行くことになったんだ。
異世界に紛れ込んだから、泊まるところもないということも、わかってくれていた。
目を覚ますと、真っ暗な場所?
誰かがいる
女の子みたいだ。
その子は、振り返らない。
けれど、ぼくに一言いった。
「助けて!!」
「助けて?君はだれ?」
「・・・・・・・・」
だけどこの声聞いたことあるような?
でも僕の頭はいま、ボーッとしていて・・・・・
「大丈夫か?」
「えっ?誰?」
目を覚ますと、天井?
「あれ?さっきのこは?」
ガバッと起きるとゴツンと、誰かのおでことぶつかる。
「うわ!急に起きるなよ!」
「イテテ、なんだよ、和兄さん・・・・ぼくにキスしようとしてたの?」
「んなわけないだろ?おまえが、あまりにもうなされていたから」
「・・・・・よかったァー。もとに戻ってる」
「・・・もとに戻る?なにいってるの?ってか、なんで、僕は、ベットで寝てるの?」
「落ち着けよ。おまえ、ほんとになにも覚えてないのか?じぶんが何をしたのか・・・とか」
「なにをした?なに?兄さんたちに何かしたの?」
「よかった。気がついたんですね」
「あっ・・・・さっきの」
「さきほどは、本当に失礼なことしました。
レンが、戻ってきたと思ったから・・・・・」
「・・・・それは、もういいよ。・・・・・それより・・・・」
「・・・イナンさん、ちゃんと説明してくださいよ。健斗が、なぜこうなったか。」
「・・・体は、もう大丈夫なの?」
「全然、大丈夫。」
とか、言ったけどまだ、くらくらしてる。
「もうすぐ、私たちの国に到着いたします。そのあと、病院に、向かいましょう。まだ、つらいはずですから。」
「病院やだよ。」
「まぁ、そんなこと言わず、ゆうこときいておけ。」
「なに?さっきのもとに戻ったとか、なんかわけわかんないこと言ってたけど?」
「おまえ、操られていたんだよ。」
「えっ?操られる?僕が?なんで?
あっ!あの、クリスタル?」
「なんだよ。やっぱり、心当たりあったんじゃん」
「・・・・クリスタル?あなた、クリスタルを、どうしたの?」
「転がってきたんだ。僕の目の前に・・・・・」
「拾ったのか?」
「・・・黒いなーと、思いつつ・・・・」
「拾ったんだな」
「で、消えて・・・・」
「・・・・・消えた?」
「・・・なんか、僕の体にはいったような?」
そこからは、記憶がない・・・・。
「やはりそのクリスタルが、体に仕込まれたんですね」
「・・・・えっ?」
僕の体に入ったと思われるクリスタルが、なぜだか置いてある。
「なかなか、消えてなくならないんだ」
「こえーよな。ほんとにあるんだな。」
「まって、なんか頭がついていけない・・・・・」
「このクリスタルが、おまえを操っていた正体だよ。けどそれを仕組んだ人物が、いるはずらしいんだ。おまえなにか、覚えていることないか?」
「・・・・そういえば、女の人と、男の人がいて・・・・・」
「・・・おう」
「・・・・・ある人物のもとへ行ってもらうとかなんとか」
「・・・・記憶あるじゃん。」
「・・・・ある人物って、わたしのことかしら」
「・・・・名前はいってなかったけど・・・・許さない人たちがいるって。痛め付けたい人がいるって・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・人としてとの記憶が、保たれてるってことは、まだ、未熟な力の持ち主よ。けれど、ターゲットは間違いなくわたしね。ありがとう。ゆっくり休んで」
「・・大丈夫。病院いかなくても、歩ける・・・・」
ぼくは、ベットからでて歩こうとしたけど・・・・・
ぐらつく
「健斗、無理するな。まだ、ダメだよ」
「・・・・・・・」
「イナン様。皆様。着きましたよ。」
「・・・着いたみたいよ。」
イナンたちが住む、「国」についたらしい。
ぼくは、しばらく病院らしき場所で休むことになった。
「あんなに、あやつられていたからな、そりゃしんどくもなるよな」
「俺たちは、さきに街見物いってくるわ。博己、頼んだよ」
「任せて。樹もいるし。」
「えー、僕も行くー!全然大丈夫!」
「大丈夫じゃないわよ。」
起き上がろうとしても、起き上がれなくて
「あー、悔しいな」
「イナンさん、では、お願いいたします」
「はい、行ってらっしゃい」
そう言って、3人を見送った。
「あー、退屈」
「おとなしく、できないんですか?」
「おとなしく、できない質なんで。」
「子供みたい。」
なぜだか、イナンと僕の言い合いが始まっている。
「ねぇ、あのさ」
「だいたいさ、ぼくはまだ、君のこと許してないからね」
「許してもらおうなんて思ってない」
「・・・・・・」
エスカレートしていく、僕たちの喧嘩に
「君たちさ、付き合ってるの?」
と、博己が、ストレートに聞いてみると
「付き合ってないよ
ないわよ」
と、同時発言。
「いや、なんか、喧嘩するほど仲が良いっていうから。」
「そんなわけないじゃん。出会ったばかりなのに、ありえないっつーの!」
「こっちこそ!あなたみたいなやつは、お断り。レンの方が優しいし、紳士だし。比べ物にならない」
「ふーん。」
「俺たち、邪魔みたいだね、樹。」と、博巳兄さん。
「それも、そうだね。」
と、樹も、博巳に同意する。
ふたりが、言い合うのを、こっそりと残して、部屋を出てきた。
「なんか、つくってもらおうか。ご飯食べそびれたし。俺、お腹すいちゃった。それか、俺、作ろうかな。」
「そんなことできるのかなぁ~?たしかに、おなかすいたけど。」
「まぁ、聞いてみようよ。あいつらも、お腹すいてるからイラついてるかもしれないしさ。」
「それもそうだね。」
俺たちは、厨房へと向かった。
その頃、街に出た3人は、なぜか
「レン様ー」
と言われる武司と共に、たくさんの食べ物を調達していた。
自動的に、街の皆様が分けてくれるのだ。(若い女の子のみ)
「武司、おまえ得してるな。レンって、人じゃないのに。似てるだけでこんなにモテるんだな。顔、交換してぇー」
「ってかさ、レンさんってほんとに俺に似てるのかなぁ?写真とか見せてくれたら、なっとくできるんだけどな」
「似てるんじゃないかな?でなきゃこんなにくれないだろ。」
「・・・・・それにしても。すげーな。」
見ると、かご一杯の、野菜や果物や、キノコ。
ってか、ここ、本当に異世界なのか?
これ、料理したい。
昌也は、すぐにでも、料理にしてみたかった。
「おねーさん、俺たちにも、わけてくれません?」
和彦は、その辺にいた女の人の肩をさわった。
「気安くさわるな!」
「えっ?」
和彦は、あっという間に投げられ・・・・
「イッテェー」
「フン」
「大丈夫?(笑)」
「笑ってないで、助けろよ!イテテ、立てない(T_T)」
「和彦、おまえも悪いよ。」
「😭😭😭😭いいから、立たせてーイテテ」
「あの、大丈夫ですか?」
そこで、手をさしのべてくれたのは、
「イナン、さん?」
イナンさんによくにた少女だった。
「イナン?あなたたち、イナンを、知ってるの?」
「イナンさんじゃない・・・・んですね。いや、とてもよく似てるから。双子かと」
「えぇ、そうよ。イナンは、わたしの双子の妹です。」
(やっぱり、そうですよね~)
3人は、同時にそう思った。
「あなたたち、イナンを知ってるの?」
「はい、船で、仲間がお世話になりまして」
「そうなんですね。」
話を聞きながら、イナンさんによくにたその人は、あっという間に和彦の痛みを和らげたみたいで、
「これで、大丈夫ですよ」
「すげー。もう、痛くない!」
化学療法?それとも、超能力?と、二人は思った。
「申し遅れました。わたし、イナンの姉、イオンと申します。妹は、どこにいるのかしら?」
「街の、病院です。仲間が怪我をしたんで、そこで、休んでます。」
「えっ?怪我を?」
「いや、たいした怪我ではないんですけど・・・・、話すと長いんで」
「ちょうど、探していたの。案内してくれませんか?」
「えー?まだ、続きを・・・」
「わかりました。あいつら、待ってるし、いきましょう。」
こうして、イオンと、3人は、病院に向かった。
その頃、言い合いが終わってしばらく黙り混んでいた僕たちは、
「イナンって。」
「なに?急に呼び捨て?」
「僕の方が、年上だろ?」
言い合いが続きそうだ。
「レンさんが、好きなんでしょ」
「・・・・!?」
「図星だ。」
「あなたに、関係ないわ」
「僕のこと、落としといてよく言うよ」
「・・・・・」
「そんなんだから、レンさんに相手にされないんじゃないかな。」
「・・・・・そうよ・・・どうせ、わたしなんか相手にされないわよ!あなたに、言われたくない!!」
「そんなに、怒らなくても・・・・」
「・・・わたしは・・・・」
「・・・ねぇ、まだ、喧嘩してるの?」
そこへ来たのは、博巳兄さんと、樹。
食事を持ってきてくれたみたいだ。
「・・・・・あっ・・・・」
「いい加減に、しろよ。イナンさんお前のこと助けてくれたのに」
「・・・・・・・・」
「イナンさん、すいませんね。なんだか、怒らせたみたいで。」
「いえ、いいんです。健斗さんとは、うまくいかないみたいで。」
「イナン!」
「ほんと、付き合いたての恋人同士みたいだな。まぁ、ご飯食べようよ。」
「久しぶりの博巳兄さんの手料理だよ!」
「厨房を、借りれたからね。というか、ここにあるのは、地球のものと、かわらないから、不思議だよ。」
「ありがとうございます。」
「わぁー!シチューだ」
本当に、おなかがすいていた。
「それだけ、元気があれば、安心したよ」
いつのまにかうしろには、正也兄さんたち、3人と、そこには
「イナン、やっと見つけた」
「イオン・・・・・・」
「初めまして。イナンの双子の姉の、【イオン】と申します。」
「お姉さん・・・・・」
「なんだよ。健斗、元気そうじゃん。また、イナンさんと、喧嘩してたのか?」
「和兄さん・・・・・」
「イナン、とにかく戻ってきて」
「・・・・・でも、・・・・」
「事情は、全部聞いたわ。彼らは地球の人たちでしょ?」
「私ひとりでレンのこと探すわ!」
「そういうわけにはいかないでしょ?この人たちをちゃんと、地球に帰す方法も考えなきゃ」
「イナンさん、僕らも知りたいんです。どうしてこうなったのか。あと、健斗の命助けてくださったから、あなたたちの手伝いもしたいって。役に立つかはわかりませんが」
「そんな、また巻き込むかもしれませんよ?」
「そのときは、そのときですよ。」
こうして僕らは、イナンたちの住むお城へと行くことになったんだ。
異世界に紛れ込んだから、泊まるところもないということも、わかってくれていた。
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