52 / 59
大切な人との別れ
第52話
しおりを挟む
ヨシは自国に着き、
「ヨシ!」
友人たちに囲まれる。
「お前ら、無事だったのか」
「久しぶりだな」
「今すぐここを離れてくれ。」
「えっ?どうして?理由は?どういうことか説明しろよ」
「魔物が現れるかもしれない。普通の人間じゃ敵わないだろう」
「ちょっと待て、俺らじゃ敵わないって」
「ヨシ、お前変わったよな。前はあんなに戦いを嫌がっていたのに、今じゃ戦闘モードだし。戦士やってますみたいな・・・」
「・・・・!?」
「なんか心の変化でもあったのか?」
痛いところをつかれ、
「・・・・別にない。早くしろ」
「ふーん?😒怪しいな」
と、呟かれた。
(心の変化・・・あるわけない!)
ヨシはそう自分に言い聞かせていた。
そしてマサも自国に着き、
「ナミ!みんな!!」
「マサ?」
「この地を離れてください。お願いします」
「マサ様。そうしたいのですが、ナミ様の体に負担が・・」
「だけど、ここにいたら・・・・」
「ナミ、皆の者、言う通りにしなさい」
「お父様」
「マサ、よく伝えに来てくれた。」
「お義父さまも早くこの地を・・・」
「いや、わしは戦うよ」
「お父様!!無茶を言わないでください」
「男の私が家族を守れなくてどうする」
「しかし・・・」
「マサ、ここはわしが何とかする。君は先を急ぎなさい」
「・・・・分かりました。なみのこと、よろしくお願いします」
マサは、次の場所へと移動した。
「自分の生まれた国・・・・」
その頃、悩んでいたのはジュンだ。
一体僕はどこで生まれたんだろう。
物心ついた時には、もう兄さんの弟だった。
「戻る場所なんて・・・・」
「ジュン・・・・」
「ぼくには、戻る国も村もない。今頃、本当のとうさや、母さんがどうしているのか。生きているのかさえも・・・・」
「バカだな、そんなの決まってるだろ?」
「えっ?」
「お前の故郷はここだ」
「・・・・」
「俺の弟として生きてきたんだ。帰る場所はおれとおなじだ。守るものもな!」
「・・・・そうだよね」
そして・・・・
「よォ」
「・・・・」
「ゴウ・・・・ジュンくん・・・」
「リリカさん、ご無沙汰・・・」
「ゴウ!どうして居なくなったりしたの?」
と、ゴウを連れ出していき、
「大丈夫なの?体は・・・無理してない?」
と言うので
「えっ?」
「リリカ、ちょっと」
と、今度はゴウがリリカを連れ出して行ってしまった。
「えっ?なに?いきなり二人の世界に入るってありなの?」
と、2人の様子を伺うジュンだった。
「・・・・ごめん、リリカ」
「ずっと心配していたのよ?」
「リリカ、ごめん。俺はもう大丈夫だから」
「突然どうしたの?戻ってくるなんて。らしくないわね」
「ここにいたら危険なんだよ」
「ここを離れろってこと?」
「すごく大きな力が動こうとしているんだ。
それは、俺たちの力だけじゃ抑えきれないかもしれない」
「そんな危険なのに、大丈夫なの?」
「大丈夫だ。だが、ジュンには黙っていてくれないか?」
「えっ?」
「あいつさ、1人だから心配なんだよ。あいつ、妙に突っ走るとこあるから」
「・・・・・」
「俺がいてやらないとなって・・・・」
「・・・違うわよ」
「えっ?」
「突っ走ってるのはゴウの方だよ!!」
「・・・・!?」
「1人で何とかしようとしてるのもあなたの方よ。お願いだから無理しないで!!」
リリカは、ゴウに抱きついた。
「リリカ・・・・」
ゴウはただ、抱きしめ返すしかできずにいた。
その頃ヨシは、
「ここは危険だから逃げろ」
村人たちに話しかけていて
「ヨシ・・・」
「リコ・・・・」
「あの!お兄ちゃんは!」
2人が話しているところを・・・・・
「えっ?ヨシ?」
レイナはタイミングよく見てしまった。
「怪我は大したことないよ。良かったな」
「うん、良かった」
「向こうにいるから会いにに行ってきたらどうだ?」
「うん!ありがとう」
親しげに女の子と話すヨシを初めて見たレイナは、隠れていてそこから少しの間動けずにいたのだった。
「・・・・・」
ヨシも行こうとし時に、
ガサッ
音を立ててしまい、
「誰だ!!」
「!?」
敵と思われ、弓矢を向けられた。
がそこへ、
「ヨシ?ちょうどよかった。こっちに来てくれ」
と、友人が呼びに来たのだ。
「・・・・わかった」
ヨシは音がした方を少し気にしていて・・・・
「ミュウ・・・・」
ミュウには誰だかわかっているようだが・・・・
「ヨシ・・・」
「(あそこに一体誰が・・・・)」
「・・・・・」
「(魔物の気配はなかった。もっと別の・・・・)」
そうぼんやりしていたら、
「ヨシ!後ろ!」
「えっ?Σ(゚д゚;)」
だが、それは破魔の矢により、打ち砕かれた!
「えっ?これは破魔の矢・・・・」
見たことがある。
この矢を討てるのは・・・・
「レイナ?」
「大丈夫か?ヨシ」
仲間が戻ってきてくれた。
「誰かが助けてくれたみたいだ」
「誰かって誰だよ」
「えっ?」
「ここには俺たち以外誰も居ないぜ?何言ってんだよ」
「そんなはずは・・・・(そんなはずは無い。レイナは何時だって俺を・・・・・)」
「・・・・ヨシ・・・?」
(じゃあ一体誰が・・・)
この矢はレイナ以外持っていないのに。
「ヨシ、お前の言う通りこの地を離れることにしたよ。数日かかるかもしれないけど」、必ず全員連れていくよ。知らせてくれてありがとう。
「あぁ、頼んだよ」
「あぁ、お前もこの先の旅、気をつけるんだぞ?無理はするな?」
「あぁ」
そして、
「・・・・・・」
レイナは少し、具合いを悪そうにしていた。
「レイナ様?大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫よ」
気丈に振舞っていた。
「行きますよ?」
「えぇ」
彼女との別れを意味することになるなんてこの時のヨシは思っていなかった。
「ヨシ!」
友人たちに囲まれる。
「お前ら、無事だったのか」
「久しぶりだな」
「今すぐここを離れてくれ。」
「えっ?どうして?理由は?どういうことか説明しろよ」
「魔物が現れるかもしれない。普通の人間じゃ敵わないだろう」
「ちょっと待て、俺らじゃ敵わないって」
「ヨシ、お前変わったよな。前はあんなに戦いを嫌がっていたのに、今じゃ戦闘モードだし。戦士やってますみたいな・・・」
「・・・・!?」
「なんか心の変化でもあったのか?」
痛いところをつかれ、
「・・・・別にない。早くしろ」
「ふーん?😒怪しいな」
と、呟かれた。
(心の変化・・・あるわけない!)
ヨシはそう自分に言い聞かせていた。
そしてマサも自国に着き、
「ナミ!みんな!!」
「マサ?」
「この地を離れてください。お願いします」
「マサ様。そうしたいのですが、ナミ様の体に負担が・・」
「だけど、ここにいたら・・・・」
「ナミ、皆の者、言う通りにしなさい」
「お父様」
「マサ、よく伝えに来てくれた。」
「お義父さまも早くこの地を・・・」
「いや、わしは戦うよ」
「お父様!!無茶を言わないでください」
「男の私が家族を守れなくてどうする」
「しかし・・・」
「マサ、ここはわしが何とかする。君は先を急ぎなさい」
「・・・・分かりました。なみのこと、よろしくお願いします」
マサは、次の場所へと移動した。
「自分の生まれた国・・・・」
その頃、悩んでいたのはジュンだ。
一体僕はどこで生まれたんだろう。
物心ついた時には、もう兄さんの弟だった。
「戻る場所なんて・・・・」
「ジュン・・・・」
「ぼくには、戻る国も村もない。今頃、本当のとうさや、母さんがどうしているのか。生きているのかさえも・・・・」
「バカだな、そんなの決まってるだろ?」
「えっ?」
「お前の故郷はここだ」
「・・・・」
「俺の弟として生きてきたんだ。帰る場所はおれとおなじだ。守るものもな!」
「・・・・そうだよね」
そして・・・・
「よォ」
「・・・・」
「ゴウ・・・・ジュンくん・・・」
「リリカさん、ご無沙汰・・・」
「ゴウ!どうして居なくなったりしたの?」
と、ゴウを連れ出していき、
「大丈夫なの?体は・・・無理してない?」
と言うので
「えっ?」
「リリカ、ちょっと」
と、今度はゴウがリリカを連れ出して行ってしまった。
「えっ?なに?いきなり二人の世界に入るってありなの?」
と、2人の様子を伺うジュンだった。
「・・・・ごめん、リリカ」
「ずっと心配していたのよ?」
「リリカ、ごめん。俺はもう大丈夫だから」
「突然どうしたの?戻ってくるなんて。らしくないわね」
「ここにいたら危険なんだよ」
「ここを離れろってこと?」
「すごく大きな力が動こうとしているんだ。
それは、俺たちの力だけじゃ抑えきれないかもしれない」
「そんな危険なのに、大丈夫なの?」
「大丈夫だ。だが、ジュンには黙っていてくれないか?」
「えっ?」
「あいつさ、1人だから心配なんだよ。あいつ、妙に突っ走るとこあるから」
「・・・・・」
「俺がいてやらないとなって・・・・」
「・・・違うわよ」
「えっ?」
「突っ走ってるのはゴウの方だよ!!」
「・・・・!?」
「1人で何とかしようとしてるのもあなたの方よ。お願いだから無理しないで!!」
リリカは、ゴウに抱きついた。
「リリカ・・・・」
ゴウはただ、抱きしめ返すしかできずにいた。
その頃ヨシは、
「ここは危険だから逃げろ」
村人たちに話しかけていて
「ヨシ・・・」
「リコ・・・・」
「あの!お兄ちゃんは!」
2人が話しているところを・・・・・
「えっ?ヨシ?」
レイナはタイミングよく見てしまった。
「怪我は大したことないよ。良かったな」
「うん、良かった」
「向こうにいるから会いにに行ってきたらどうだ?」
「うん!ありがとう」
親しげに女の子と話すヨシを初めて見たレイナは、隠れていてそこから少しの間動けずにいたのだった。
「・・・・・」
ヨシも行こうとし時に、
ガサッ
音を立ててしまい、
「誰だ!!」
「!?」
敵と思われ、弓矢を向けられた。
がそこへ、
「ヨシ?ちょうどよかった。こっちに来てくれ」
と、友人が呼びに来たのだ。
「・・・・わかった」
ヨシは音がした方を少し気にしていて・・・・
「ミュウ・・・・」
ミュウには誰だかわかっているようだが・・・・
「ヨシ・・・」
「(あそこに一体誰が・・・・)」
「・・・・・」
「(魔物の気配はなかった。もっと別の・・・・)」
そうぼんやりしていたら、
「ヨシ!後ろ!」
「えっ?Σ(゚д゚;)」
だが、それは破魔の矢により、打ち砕かれた!
「えっ?これは破魔の矢・・・・」
見たことがある。
この矢を討てるのは・・・・
「レイナ?」
「大丈夫か?ヨシ」
仲間が戻ってきてくれた。
「誰かが助けてくれたみたいだ」
「誰かって誰だよ」
「えっ?」
「ここには俺たち以外誰も居ないぜ?何言ってんだよ」
「そんなはずは・・・・(そんなはずは無い。レイナは何時だって俺を・・・・・)」
「・・・・ヨシ・・・?」
(じゃあ一体誰が・・・)
この矢はレイナ以外持っていないのに。
「ヨシ、お前の言う通りこの地を離れることにしたよ。数日かかるかもしれないけど」、必ず全員連れていくよ。知らせてくれてありがとう。
「あぁ、頼んだよ」
「あぁ、お前もこの先の旅、気をつけるんだぞ?無理はするな?」
「あぁ」
そして、
「・・・・・・」
レイナは少し、具合いを悪そうにしていた。
「レイナ様?大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫よ」
気丈に振舞っていた。
「行きますよ?」
「えぇ」
彼女との別れを意味することになるなんてこの時のヨシは思っていなかった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる