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第7話
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「なぁ、勇気!お前はみとに本気なんだろ?」
「・・はい・本気です」
「明日は、バレンタインだ。だけど、男から告白というのも悪くないと思うぜ?」
「でも!みとさんは、今日の夜行バスに乗るんでしょ?・・・もう、遅いんじゃ・・・」
「それ、嘘」
「えっ?嘘?どういうことですか?」
「おまえが、はっきりしないから嘘、いってみた。みとは、今日ちゃんと家に戻ったよ」
「・・・・!?なんだ、脅かさないでくださいよ」
「っていうか、乗る予定だったバスが、途中で、事故に遭ったらしくてさ・・・・」
「えっ?マジ?っていうか、やっぱり行くんだったんじゃん」
「大阪帰るの明日にするってさ」
「俺たち、出番ないね・・・」
「そうやな」
「あの?嘘なんですか?本当何ですか?
どっちなんですか?」
「みとに告白したいんだろ?・・・なら、最後のチャンスだ。あいつ、あさイチのバスに乗るらしいぜ?」
「あの、でも・・・俺・・・」
「そうや!勇気!」
岡本が、急に叫んだ。
びっくりするわ。
「これ着てバイトや、バイト😁」
「えっ?」
「みとを、呼び戻すから、相談に乗ってやれよ?」
無理やりウサギの着ぐるみを着せられ・・・・
「えっ?相談?」
?が回る勇気だった。
「みと?いま、大丈夫か?」
(ほ、本当に電話してる)
「えっ?兄ちゃん?」
「お前、今日、バスに乗れなかったんだろ?」
「そうなんや!おかんに、あさイチに着くって電話したばっかりやったのに」
「それだったら、今から渋谷に来ねぇか?いまから、花火が上がるらしいぜ?」
「え~!もう人混みのなかはいやや」
「なんでだよ!2年も東京にいたのに?」
「やっぱり、慣れやんかったわ。東京の空気には・・・・」
「そっか、みとらしいな」
「それより、さっきのバイト代はくれやんの?」
「あはは、なんだよ、それ。やっぱりお前は大阪の女だな」
「なんか、すごく楽しそうだね」
「帰ろうか」
なぜだか、ほりっぱにされてる岡本と、三崎の二人でした(笑)
「それ、どういう意味や」
「冗談だよ。お前にお礼がしたいってさ。
昼間すごく頑張ってくれて助かったって」
「あはは。もうええよ。さっきのは、うちも、冗談だよ!」
「俺たちのショーを見ずに帰るつもりだったんだろ?」
「うん。すごく見たかったやけど・・・・・」
勇気君に、会いたくなるから・・・・・
勇気君を、みてしもたから・・・・
「うち、聞いてしもたんや。勇気君は美鈴さんを好きで忘れられやんって。
だから、ここにはいられやんって思ったんや」
「みと、それは誤解だ!」
やっぱり、あのとき・・・あそこにいたのは・・・
「ええんや・・・だってうちは、一生勇気君の友達やもん・・・・」
みとの声がかすれている。
きっと、泣いてるんだ。
「みと・・・・・」
「それに、大阪で働くんは、勇気君のこととは、関係ないで?ずっとやりたかった仕事に・・・夢に、近づけるから・・・・
選んだことやし。」
「でもな?みと」
「バスが来たから切るわ・・・」
プープー
「切れた・・・」
まだ、話すことあるのに
っていうか、人の話、最後まで聞けよな!
「幸助さん!どないするんですか?」
「仕方ない。今日は、あきらめよう」
その頃、勇気は、子供たちに風船配りを真面目にやっていた。
似合いすぎる(笑)
「あー!ウサギさんだ!ひとつくださぁーい」
「はい、どうぞ。何色がいいかな?」
「ぼく、青~」
「わたし、ピンク!」
子供たちが色をわらわら言ってるのに、かれは、素早く渡していた。
さすがだ
その頃うちは・・・、キーホルダーがないことに気が付いた。
「あれ?キーホルダー・・・」
「これ、お揃い・・・」
勇気君と、お揃いでとったキーホルダー・・・・
「落としちゃった・・・。私と勇気君の、友情の印だったのに・・・
たったひとつの・・・・」
バスがやって来た。
「逃げるなよ、みと!自分の気持ちから逃げるな!」
うちの脳裏に、兄ちゃんの言葉が響いた。
「みとさん、俺・・・・」
勇気君、あのときなにかを言おうとしてた。
何を言おうとしてたんだろう・・・・
「みと、誤解だ!」
兄ちゃん、やっぱりうち・・・
諦められやんかも・・・・
「あれ?乗らないんですか?」
バスの運転手さんは、待っていてくれたみたいで・・・
「すみません。」
そう言ってうちは、バスに乗らずに走り出した!
「キーホルダーは、あの人込みの中や!」
あのキーホルダーをは、勇気君との思い出にするんや!
だから、見つけなきゃ!
「おかしいなぁ~この辺なんやけど・・・・」
誰もいなくなったイベント会場・・・
探しやすくはなったけど、暗くてよく見えない・・・
と、そこへ、着ぐるみを着た勇気が、仕事を終えてやってくる。
目の前にはみとさん。
「えっ?みとさん?」
「あっ、ウサギさん」
「なんか、探し物?」
と、言うジェスチャーを、してみる。彼女は、さっきから、下をみているから。
「なくしたんや・・・キーホルダー・・・」
(キーホルダーって)
まさか・・・
「ウサギがついたキーホルダーなんや!
あんたみたいな」
みとさんは着ぐるみを着ているのは、俺だと気づいていない。
当たり前か・・・
気づいたら逃げられるよな・・・。
「どうして、そのキーホルダーを?」
「なーんや、うさぎさん。もしかして、兄ちゃんか?」
「えっ?(ギクッ)」
危なくバレそうなので、思いっきり首を振った
「あははは。うそや、うそ。あの人がこんなんやるわけないわ。むしろ、やらせる人やわ」
「・・・・・・」
「そのキーホルダーは、君にとって、大切なもの?」
「うん。そうなんや。うちが、運命を、感じた人と、お揃いで、ゲーセンでゲットした宝物なんや」
「宝物・・・」
そんなこと、言ってくれるなんて・・・・
届かない声で呟いた。
「なぁ~んて、知らん人に、しかも、ウサギに言うてもわからんよね?」
「それ、僕に探させて!」
「えっ?でも、仕事あるんじゃ・・・」
「いーから、いこう!」
「エエけど・・・ウサギのまま?(笑)」
「もう、仕事終わったし!」
「えっ?なんでみとがここにいるんだよ」
事情を、知らずにいる幸助と・・・
「しかも、偶然にも勇気と話しとるやん!奇跡や」
「岡本のシナリオ通りじゃん!」
「みとさんのキーホルダー・・・偶然見つけたんや・・・だけど、返さんかった・・悪いことしていると思ったけど・・」
「岡本、それは、結構重い罪だぜ?どうする?」
「あの二人は、運命の糸で結ばれてる。きっと、これからも二人は繋がっていくと思うよ。俺は、そう信じてる」
「そういえば、みとと勇気が出会ったきっかけって、ちゃんと聞いたっけ?」
「聞く暇あったっけ?」
「そういえば、なかったな。いつのまにか、知り合いでいつのまにか、引かれあってた二人だし」
「珍しくノリノリな幸助さんだし」
「いいだろ?みとは、妹も、同然ないとこだし」
「千里さんに怒られたんじゃないんですか?」
「な、なんでわかるんだよ」
「さっき、電話で聞いた」
「岡本~💢」
「やっぱり、僕のことすぐわすれる」
相変わらず2人の会話にはいれない三崎君だった。
「あのさ、ウサギさん。運命の出会いって、信じる?」
うちは、中身が勇気くんとは知らずに話始めたんや・・・・・
「・・はい・本気です」
「明日は、バレンタインだ。だけど、男から告白というのも悪くないと思うぜ?」
「でも!みとさんは、今日の夜行バスに乗るんでしょ?・・・もう、遅いんじゃ・・・」
「それ、嘘」
「えっ?嘘?どういうことですか?」
「おまえが、はっきりしないから嘘、いってみた。みとは、今日ちゃんと家に戻ったよ」
「・・・・!?なんだ、脅かさないでくださいよ」
「っていうか、乗る予定だったバスが、途中で、事故に遭ったらしくてさ・・・・」
「えっ?マジ?っていうか、やっぱり行くんだったんじゃん」
「大阪帰るの明日にするってさ」
「俺たち、出番ないね・・・」
「そうやな」
「あの?嘘なんですか?本当何ですか?
どっちなんですか?」
「みとに告白したいんだろ?・・・なら、最後のチャンスだ。あいつ、あさイチのバスに乗るらしいぜ?」
「あの、でも・・・俺・・・」
「そうや!勇気!」
岡本が、急に叫んだ。
びっくりするわ。
「これ着てバイトや、バイト😁」
「えっ?」
「みとを、呼び戻すから、相談に乗ってやれよ?」
無理やりウサギの着ぐるみを着せられ・・・・
「えっ?相談?」
?が回る勇気だった。
「みと?いま、大丈夫か?」
(ほ、本当に電話してる)
「えっ?兄ちゃん?」
「お前、今日、バスに乗れなかったんだろ?」
「そうなんや!おかんに、あさイチに着くって電話したばっかりやったのに」
「それだったら、今から渋谷に来ねぇか?いまから、花火が上がるらしいぜ?」
「え~!もう人混みのなかはいやや」
「なんでだよ!2年も東京にいたのに?」
「やっぱり、慣れやんかったわ。東京の空気には・・・・」
「そっか、みとらしいな」
「それより、さっきのバイト代はくれやんの?」
「あはは、なんだよ、それ。やっぱりお前は大阪の女だな」
「なんか、すごく楽しそうだね」
「帰ろうか」
なぜだか、ほりっぱにされてる岡本と、三崎の二人でした(笑)
「それ、どういう意味や」
「冗談だよ。お前にお礼がしたいってさ。
昼間すごく頑張ってくれて助かったって」
「あはは。もうええよ。さっきのは、うちも、冗談だよ!」
「俺たちのショーを見ずに帰るつもりだったんだろ?」
「うん。すごく見たかったやけど・・・・・」
勇気君に、会いたくなるから・・・・・
勇気君を、みてしもたから・・・・
「うち、聞いてしもたんや。勇気君は美鈴さんを好きで忘れられやんって。
だから、ここにはいられやんって思ったんや」
「みと、それは誤解だ!」
やっぱり、あのとき・・・あそこにいたのは・・・
「ええんや・・・だってうちは、一生勇気君の友達やもん・・・・」
みとの声がかすれている。
きっと、泣いてるんだ。
「みと・・・・・」
「それに、大阪で働くんは、勇気君のこととは、関係ないで?ずっとやりたかった仕事に・・・夢に、近づけるから・・・・
選んだことやし。」
「でもな?みと」
「バスが来たから切るわ・・・」
プープー
「切れた・・・」
まだ、話すことあるのに
っていうか、人の話、最後まで聞けよな!
「幸助さん!どないするんですか?」
「仕方ない。今日は、あきらめよう」
その頃、勇気は、子供たちに風船配りを真面目にやっていた。
似合いすぎる(笑)
「あー!ウサギさんだ!ひとつくださぁーい」
「はい、どうぞ。何色がいいかな?」
「ぼく、青~」
「わたし、ピンク!」
子供たちが色をわらわら言ってるのに、かれは、素早く渡していた。
さすがだ
その頃うちは・・・、キーホルダーがないことに気が付いた。
「あれ?キーホルダー・・・」
「これ、お揃い・・・」
勇気君と、お揃いでとったキーホルダー・・・・
「落としちゃった・・・。私と勇気君の、友情の印だったのに・・・
たったひとつの・・・・」
バスがやって来た。
「逃げるなよ、みと!自分の気持ちから逃げるな!」
うちの脳裏に、兄ちゃんの言葉が響いた。
「みとさん、俺・・・・」
勇気君、あのときなにかを言おうとしてた。
何を言おうとしてたんだろう・・・・
「みと、誤解だ!」
兄ちゃん、やっぱりうち・・・
諦められやんかも・・・・
「あれ?乗らないんですか?」
バスの運転手さんは、待っていてくれたみたいで・・・
「すみません。」
そう言ってうちは、バスに乗らずに走り出した!
「キーホルダーは、あの人込みの中や!」
あのキーホルダーをは、勇気君との思い出にするんや!
だから、見つけなきゃ!
「おかしいなぁ~この辺なんやけど・・・・」
誰もいなくなったイベント会場・・・
探しやすくはなったけど、暗くてよく見えない・・・
と、そこへ、着ぐるみを着た勇気が、仕事を終えてやってくる。
目の前にはみとさん。
「えっ?みとさん?」
「あっ、ウサギさん」
「なんか、探し物?」
と、言うジェスチャーを、してみる。彼女は、さっきから、下をみているから。
「なくしたんや・・・キーホルダー・・・」
(キーホルダーって)
まさか・・・
「ウサギがついたキーホルダーなんや!
あんたみたいな」
みとさんは着ぐるみを着ているのは、俺だと気づいていない。
当たり前か・・・
気づいたら逃げられるよな・・・。
「どうして、そのキーホルダーを?」
「なーんや、うさぎさん。もしかして、兄ちゃんか?」
「えっ?(ギクッ)」
危なくバレそうなので、思いっきり首を振った
「あははは。うそや、うそ。あの人がこんなんやるわけないわ。むしろ、やらせる人やわ」
「・・・・・・」
「そのキーホルダーは、君にとって、大切なもの?」
「うん。そうなんや。うちが、運命を、感じた人と、お揃いで、ゲーセンでゲットした宝物なんや」
「宝物・・・」
そんなこと、言ってくれるなんて・・・・
届かない声で呟いた。
「なぁ~んて、知らん人に、しかも、ウサギに言うてもわからんよね?」
「それ、僕に探させて!」
「えっ?でも、仕事あるんじゃ・・・」
「いーから、いこう!」
「エエけど・・・ウサギのまま?(笑)」
「もう、仕事終わったし!」
「えっ?なんでみとがここにいるんだよ」
事情を、知らずにいる幸助と・・・
「しかも、偶然にも勇気と話しとるやん!奇跡や」
「岡本のシナリオ通りじゃん!」
「みとさんのキーホルダー・・・偶然見つけたんや・・・だけど、返さんかった・・悪いことしていると思ったけど・・」
「岡本、それは、結構重い罪だぜ?どうする?」
「あの二人は、運命の糸で結ばれてる。きっと、これからも二人は繋がっていくと思うよ。俺は、そう信じてる」
「そういえば、みとと勇気が出会ったきっかけって、ちゃんと聞いたっけ?」
「聞く暇あったっけ?」
「そういえば、なかったな。いつのまにか、知り合いでいつのまにか、引かれあってた二人だし」
「珍しくノリノリな幸助さんだし」
「いいだろ?みとは、妹も、同然ないとこだし」
「千里さんに怒られたんじゃないんですか?」
「な、なんでわかるんだよ」
「さっき、電話で聞いた」
「岡本~💢」
「やっぱり、僕のことすぐわすれる」
相変わらず2人の会話にはいれない三崎君だった。
「あのさ、ウサギさん。運命の出会いって、信じる?」
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