美形揃いの異世界で幸せになります

友達をつくります

お茶会のお誘い

ある日の昼下がり。私はお父様から呼び出しを受けた。何だろう。この前言ってた結婚相手のこととか？
お父様の部屋の前まで来て、ドアを三回ノックする。こんなところは前世と一緒だ。
「アメリアかい？入っておいで」
「失礼いたします」
私が部屋に入ると、お父様がニコニコして言った。
「王宮から手紙が届いたんだ」
王宮？そうか公爵令嬢だから、本物の王子様との婚約も夢ではないんだ。
「どんな内容でしょうか？」
王子様は三人いて、それぞれ三つ上、二つ上、二つ下である。結婚するには年齢差は男が年上が普通なので、婚約話なら第一王子か第二王子のはずである。そういえば、第一王子が婚約者候補を選定していると聞いたっけ。
「お茶会にどうですかって。第一王女のエミリア様も参加されるようだよ。同級生だから、仲良くなれるといいね」
「お茶会……」
「うん。ミリーと一緒に行っておいで」
「あ、お母様と一緒ですか」
「うん。小規模だけど、上級貴族の夫人や令嬢が集まるみたいだね」
「ありがとうございます、お父様。楽しんできますね」
なんだ、緊張して損した。でもお茶会かぁ。社交界みたいな緊迫した空気は疲れてしまったのだけど。