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「ユーフェミア貴方の話をしているのよ?どうして私の話だけは聞いてくれないのかしら?」

「お前が責めるような口調で話をするからだろう!」

「貴方はユーフェミアを甘やかし過ぎなのよ!だからこうして違う手段を取らざるおえなかったのよ!ユーフェミアが公爵家の人間として生きられないようにしたのは貴方自身なのを理解なさい!」

「私はユーフェミアには好きな様にさせただけだ!勉学も学院に入ってからで問題ないだろう!」

勉学が学院に入ってからでは追いつかない状況になったりとか、クラスもいい所に入れなくなれば家格次第ではクラスでのいじめの対象になるのに。
僕ですらわかることが何で大人である公爵が分からないんだろう。

「公爵令嬢がSやAクラス以外のクラスに入学すればどんな目に遭うと思っているの!?最悪この子はいじめられる可能性が出てくるのを理解できない訳がないでしょう!?」

「公爵令嬢であればSクラスは問題なく入れるだろう」

「入れないわよ!Sクラスは完全実力のクラスよ。何か一つではなく、全てが特筆した能力を持っていないと入れないクラスなのは学院に通っていた貴方ならわかるじゃない!」

「当時は伯爵令息であったのだからSクラスには入れなくて当然だろう。Sクラスに侯爵令息以下の令息が入れるわけがないじゃないか」

あれ?
お母様って僕たちを妊娠したから退学したけど、確か学院に在籍していた時はSクラスから落ちたことがないとかお話いただいた気がするんだけど。

「そこにいらっしゃるツェーリア伯爵令息は入学されてから自主退学されるまでSクラスに在籍されていたわ!伯爵令息だからSクラスに入れないなんて妄言…ツェーリア伯爵令息に失礼だとは思わないの!?」

「た、大公子息の婚約者であれば…」

「ただお前が怠けていただけだろう」

ベッドから聞こえた声でホロが起きたことがわかった。
公爵夫婦の声が大き過ぎてホロが起きてしまった見たいだ。

「子供如きが何をわかるんだ!」

「その子供がわかる内容をお前は何も理解していない。母上は在籍中間違いなくSクラスに在籍していた。私自ら学院にて確認を行ったが伯爵令息である母上と、男爵令息がその年代にSクラスに在籍している事が確認できている。私のような子供が確認という手段をとっているのに、何故大人である公爵が確認という手段を取ることができないのだ」

「ホロ君が話している通りね。お姉様の代ではとても優秀な方が多かったわ。それにツェーリア伯爵令息は学院在籍中は大公子息の婚約者ではなく、レムナント侯爵令息の婚約者であったから大公の権力を使用してSクラスに在籍したなんて事はあり得ないわ」

「そもそも学院は権力と無縁の学び場だ。権力を使用してSクラスに在籍した生徒は社交の場で一生恥をかき続ける人生になった話お前も聞いた事があるだろ?」

ホロの言ってる事が本当なら権力で在籍するからSクラスには全く魅力がない。
それなら自力でAクラスに在籍している方がずっとマシだ。
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