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やっぱり貴族は嫌いだ
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「まさか…子息が話した内容がそのままになるとは…。まるで、全てを知っている様なものいいだったな」
ズンっと重たくなる空気。
そうだろうな…疑われるとは思ったよ。
綺麗にストーリー通りに毒が検知されてしまえば疑うのが人の常だ。
だから疑われても仕方がない。
ジリジリと重たくなっていく体に床に倒れ込みそうになる。
「ラクレル様、この者が王族付きの医師と接触を図る事はできませぬぞ。わかっていらっしゃりながらその様な重圧を無辜な子に掛けるのはよろしくありませんぞ」
「ふん!よく分かっているわ。それよりも本当にこの子息を魔道具師候補に置いておくのは勿体無いな」
「そうですわね。この技術力を候補として置いておくのも勿体無いですわね。ラクレル様の権限でしたら王宮に召し上げる事もできるのではないでしょうか?」
正式な魔道具師になる話が変に現実味を帯びてき始めた。
なんで正式なルートで魔道具師になるか決めたのはフレット先生の話が原因だ。
フレット先生は戦争に尽力した事によって魔道具師になったけど、それのせいでフレット先生が他の魔道具師に忌避され続けた経歴があるんだ。
その時魔道具も職場では作れないように、作業道具を隠されたり、材料を隠されたりを繰り返されたそうだ。
その時に起こされた事は全て合法で録音、録画を行い権力をフル活用して職務遂行を阻害した魔道具師は魔道具師候補に落とされ、今後魔道具師になる事も許されなくなった。
ただそれができたのはフレット先生が貴族だったからできた事であって、平民である俺がそんな対処をできる訳がない。
「ラクレル様…息子は正規ルートで魔道具師になろうと考えております。どうかその意思を尊重して頂けませんでしょうか?」
「実力もある者を遊ばせる余裕はない」
俺の意思関係なく魔道具師にされてしまうのは喜ばしい事じゃない。
ただでさえ平民で魔道具師候補になってから、魔道具師からも疎まれているのに権力で魔道具師になった事を知られて仕舞えば最悪な事になるかもしれない。
本当にそれだけは嫌なんだ。
段々目頭が熱くなって涙がこぼれ落ちそうになるのをぐっと堪える。
「後々書面を届けよう。それでは本来の話をしようか」
決まってしまった出来事は俺の望む結果ではなくて、地獄への片道切符だった。
どうして俺の意思関係なく事が進んでしまうのだろう。
ポタポタと流れ落ちる涙はカーペットに染み込んでいった。
泣き顔を貴族の前に晒すのももうどうでもいい。
俺が泣いているのを見ても気にされる事もなく、淡々と話だけが続けられていく。
父さんだけがずっと背中を摩り続けてくれたけど、慰められたの感じられなくてそれに余計泣き出してしまった。
ただこの世界に生まれてから俺は幸せに浸れた期間は一体どれぐらいだったのだろうか。
そんな幸せな気持ちを塗りつぶすかのような、出来事ばかりで俺は本当にこの世界に生まれたのが正解だったのだろうか。
こんなに辛い人生を歩むぐらいなら…生まれてきたくなかった。
ズンっと重たくなる空気。
そうだろうな…疑われるとは思ったよ。
綺麗にストーリー通りに毒が検知されてしまえば疑うのが人の常だ。
だから疑われても仕方がない。
ジリジリと重たくなっていく体に床に倒れ込みそうになる。
「ラクレル様、この者が王族付きの医師と接触を図る事はできませぬぞ。わかっていらっしゃりながらその様な重圧を無辜な子に掛けるのはよろしくありませんぞ」
「ふん!よく分かっているわ。それよりも本当にこの子息を魔道具師候補に置いておくのは勿体無いな」
「そうですわね。この技術力を候補として置いておくのも勿体無いですわね。ラクレル様の権限でしたら王宮に召し上げる事もできるのではないでしょうか?」
正式な魔道具師になる話が変に現実味を帯びてき始めた。
なんで正式なルートで魔道具師になるか決めたのはフレット先生の話が原因だ。
フレット先生は戦争に尽力した事によって魔道具師になったけど、それのせいでフレット先生が他の魔道具師に忌避され続けた経歴があるんだ。
その時魔道具も職場では作れないように、作業道具を隠されたり、材料を隠されたりを繰り返されたそうだ。
その時に起こされた事は全て合法で録音、録画を行い権力をフル活用して職務遂行を阻害した魔道具師は魔道具師候補に落とされ、今後魔道具師になる事も許されなくなった。
ただそれができたのはフレット先生が貴族だったからできた事であって、平民である俺がそんな対処をできる訳がない。
「ラクレル様…息子は正規ルートで魔道具師になろうと考えております。どうかその意思を尊重して頂けませんでしょうか?」
「実力もある者を遊ばせる余裕はない」
俺の意思関係なく魔道具師にされてしまうのは喜ばしい事じゃない。
ただでさえ平民で魔道具師候補になってから、魔道具師からも疎まれているのに権力で魔道具師になった事を知られて仕舞えば最悪な事になるかもしれない。
本当にそれだけは嫌なんだ。
段々目頭が熱くなって涙がこぼれ落ちそうになるのをぐっと堪える。
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どうして俺の意思関係なく事が進んでしまうのだろう。
ポタポタと流れ落ちる涙はカーペットに染み込んでいった。
泣き顔を貴族の前に晒すのももうどうでもいい。
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父さんだけがずっと背中を摩り続けてくれたけど、慰められたの感じられなくてそれに余計泣き出してしまった。
ただこの世界に生まれてから俺は幸せに浸れた期間は一体どれぐらいだったのだろうか。
そんな幸せな気持ちを塗りつぶすかのような、出来事ばかりで俺は本当にこの世界に生まれたのが正解だったのだろうか。
こんなに辛い人生を歩むぐらいなら…生まれてきたくなかった。
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